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2007年1月の記事

『グッドラック、ハリウッド』通信

1月30日(火)

  今日はWindows Vistaの発売日である。それはきさて置き、メモリーズ~かつて過ごし日々を愛でるというコト~も、28日(日)に無事千秋楽を迎えた。ご来場くださった皆さん、ありがとうございました。

  そして、『グット゜ラック、ハリウッド』であるが、実は27日から稽古は既に始まっている。『メモリーズ』初日直後でバタバタしながら稽古に突入したことや、そのバタバタの中で『ジキルハイド』  『創作舞踊劇場公演』  イーストウィックの魔女たちなどの打ち合わせを連日並行して行っていたために、ブログまで手が回らなかったのであった。ごめんなさい。

  『グッドラック、ハリウッド』は、『メモリーズ』とは打って変わって出演者が3人だけの翻訳劇である。歌も踊りも、もちろんコントもない。そこにはシニカルな人間観察と、その人間に対する慈しみが溢れている。
  と言っても肩肘の張った深刻なドラマではなく、作品の基調はあくまでもコメディである。そしてタイトルから連想される通り、ハリウッド映画やその裏側に興味を持つ人なら思わずニヤリとするような設定の人間ドラマでもある。

  稽古初日から今日まで読みあわせを重ねて来たのだが、明日からは立ち稽古に入る。

  近況報告を兼ねて、まずはそのご報告。

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初日/『メモリーズ』通信

1月24日(水)

  午前中は照明デザインの直し。昼から俳優を入れてテクニカル・リハーサル、のち通し稽古、引き続いき初日のお祓い。ばたばたと慌しい中で開場、そして開演。

  初日の演出家は観客たちに混じって客席に座っている。舞台が始まってしまえば、演出家にはもう手も足も出すことはできない。
  どの初日でもそうなのだが、演出家は幕が降りるまでずっと緊張しっぱなしである。それは、1つには舞台が想定通り無事に進行するかという緊張であり、もう1つは、その舞台が観客に愛されるかという緊張である。

  『メモリーズ』の初日は、まあ概ね無事に進行した。そして、どうにか観客にも愛されることができたのではなかっただろうか。

  どうかメモリーズ・カンパニー一同の、ばかばかしくも愛おしい奮闘ぶりを眺めにシアターアプルへご来場いただきたい。作者の妹尾匡夫さんもご自身のブログで書いているが、本当に一生懸命作ったンです。

  『メモリーズ~かつてすごし日々を愛でるというコト~』28日までやってます。

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歌舞伎町デビュー/『メモリーズ』通信

1月23日(火)

  朝から照明のデザインに立ち会う。劇場はシアターアプルである。

  この仕事を始めて23年になるが、アプルでの仕事は『メモリーズ』が初めてである。私の歌舞伎町デビューである。

  シアターアプルが開場したのは1982年の8月で、杮(こけら)落としに選ばれたのはオリジナル・ミュージカル『Jack』であった。
  『Jack』は20世紀の伝説的ダンサー/振付師、ジャック・コールの人生と作品をコラージュしたミュージカル・ファンタジーであったが、これはブロードウェイより主要クリエイターや出演者を招いて製作された野心的な作品であった。
  1982年当時はブロードウェイが今ほど身近ではなかった時代である(インターネットはもちろん無いし、1$が260円くらいした)。大学2年だった私は興奮して劇場に駆けつけたことを思い出す。

  そのシアターアプルでの初仕事である。今日までの道程を思うと、さすがに感慨深いものがある。

  さて、照明デザインを一通り終えた後、夕方より舞台での場当たり稽古。ただし、照明との合わせなどテクニカル面に手間取り、今日はそれほどはかどらなかった。
  明日は朝イチから今日の続き。そして午後には通し舞台稽古(ゲネプロ)。19時にはいよいよ初日の幕が上がる。

  「魔法のリンゴ、とだれかがいった。」というのがシアターアプル開場時のキャッチフレーズであったが、どうか明日は素敵な魔法がかかります様に。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

1月22日(月)

  『メモリーズ』通信を楽しみにされている方の期待を裏切って申し訳ないが、今日は『イーストウィックの魔女たち』通信である。

  『イーストウィックの魔女たち』は、2000年の夏にロンドンで初演されたミュージカル・コメディである。日本では2003年の暮れに帝劇で初演され、2005年の夏には博多座でも上演された。そして今年の10月、帝劇に凱旋する。
  既に東宝のホームページでは作品の公式ページも立ち上がり、帝劇などでチラシも配布されているのだが、今日はそのアンサンブルさんたちのオーディションであった。

  オーディションと言っても、今日のは補充オーディションである。前回、前々回のアンサンブルさんたちで続投する人たちもいるからであるが、そうは言っても今日だけで100人以上の方にお目に掛かった。1日がかりの仕事であった。

  『メモリーズ』の方は、スタッフは劇場入りして大道具の仕込みと照明のフォーカス合わせ。俳優たちはどうやら自主稽古だった様子。

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『メモリーズ』通信

1月21日(日)

  最終通し稽古。

  色々なことが上手に消化され、しかも新鮮であった。つまり最高の出来だった、と言うことである。
  これで良い形で劇場入りすることが出来る。劇場での持ち時間もタイトだが、このカンパニーなら心配ないだろう。

  『メモリーズ~かつてすごし日々を愛でるというコト~』初日まであと3日。

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『メモリーズ』通信

1月20日(土)

  昨日の宿題を片付けた後、今日も通し稽古。

  2回目の今日は、昨日と比べて落ち着きが出て来た反面、新鮮さが薄れた感は否めない。新鮮であると言うのは、舞台上の出来事をあたかもいま目の前で起こっているかのように俳優たちが感じているか、いま思いついたことをそのまま口に出す様に喋っているか、と言う様なことである。
  舞台と言う仕事は、俳優もスタッフも、同じ作業を日々繰り返さなければならないと言う宿命がある。その1回1回をどう新鮮に行うか。実はそれが一番難しい。

  明日は稽古場最終日。どうか新鮮であります様に。

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『メモリーズ』通信

1月19日(金)

  まず、まだ整理のついていないシーンを4つ稽古。そして衣裳パレード。各自衣裳を着用し、寸法や使い勝手を再確認。そして初めての通し稽古。のち、駄目出し。

  短い稽古期間であったにも関わらず悪くない仕上がりで安心した。悪くない、と言うのは謙遜で、実は相当いい、と思う。
  そもそも『メモリーズ』は、扱うテーマや戯曲の精緻さを問う作品ではないので、そういった向きを期待される観客のお眼鏡には適わないだろう。だが、チラシの「ハートウォーミング大コメディ青春群像劇!」の惹句を裏切らない、笑えてちょっぴりジーンとして見終わった時心が温かくなっている、そういう作品には仕上がった。

  上演時間は1時間50分前後に落ち着きそうである。

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『メモリーズ』通信

1月18日(木)

  午前中は日芸(日大芸術学部)所沢、今年度最後の『演出実習Ⅱ』の授業。先週授業内で行った発表をテーマにディスカッション。将来演劇の道に進むにせよ、そうでないにせよ、彼ら彼女たちにはアグレッシブであって欲しいと思う。

  そして『メモリーズ』の稽古場へ。

  明日からは通し稽古態勢に入る。なので、稽古の足りない箇所を日々潰しているのだが、潰しきれない!

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『メモリーズ』通信

1月17日(水)

  稽古前に照明打ち合わせ。

  照明打ち合わせが行われる、と言うことは『メモリーズ』ももうすぐ劇場入りと言うことである。そう思ってカレンダーを見れば、なるほど来週の今日は初日である。
  照明打ち合わせと平行して、ダンス・チームが早出して振りの確認をしている。この舞台は「カンパニー全員で作っている」と言う感じがして実に心地よい。

  稽古はドラマの前半を軽くさらった後、中盤を入念に整理。そして挿入歌をさらい、更にその後ラストシーンを整理。
  この稽古場では時間があっという間に過ぎて行く。

  体が2つあれば、と子供みたいなことを考えたくなる今日この頃である。

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『メモリーズ』通信

1月16日(火)

  前半は稽古が不足している部分を小返し。後半は、「メモリーズ」を危機から救うためにメンバー全員が一丸となって「あること」に取り組むシークェンスをおさらい。

  このシークェンスは、正直言って手強い。手強いが、こここそが妹尾脚本の醍醐味であろう。詳しく書くことはできないが、出演者たちの意外な一面が垣間見られるシーンである。

  ご期待いただきたい。

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『メモリーズ』通信

1月15日(月)

  芝居の頭に戻っておさらい。

  ある程度全体が見えてきたので、せっかく作った手順などを忘れてしまわない様に頭にもどって稽古。上手く流れている部分はより細やかに、そしてダイナミックに芝居が運ぶ様に繰り返しさらう。

  食事休憩を挟んだ後は、残っていたラストシーンを稽古。

  まだ段取りのみだが、これで全シーンを当たった。現段階の印象としては「この芝居、案外悪くないんじゃない?」
  大いに笑えて、ちょっぴりホロリとして、観終わった時にはすがすがしくいい気分になっている。そんな芝居になりそうである。

  ちなみに今日の賄いは「焼きそば」でした。おいしかった!

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『メモリーズ』通信

1月14日(日)

  今日も朝から『メモリーズ』。

  だが、私は所要のため欠席。稽古場の様子は『メモリーズ』ブログをどうぞ。

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『メモリーズ』通信

1月13日(土)

  午前中は、5月末に行われる創作舞踊劇場の公演『マクベス(仮題)』の衣裳打ち合わせ。デザイナーは合田瀧秀さん。
  合田さんと仕事をするのは『東京サンシャインボーイズの「罠」』以来、実に13年振りである。あの頃とまったく変わらぬエネルギッシュ振り、歯に衣着せぬお喋りでありながら繊細で、打ち合わせ自体も大変有益であった。お陰で私のモチベーションも大いに上がった。

  午後はもちろん『メモリーズ』ダンスがらみの場面を中心に、入念に稽古。

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『メモリーズ』通信

1月12日(金)

  いつもより早い時間から稽古スタート。

  まずは、昨日手を付けた「ちょっとややこしい場面」を、「ちょっとややこしいけど見ごたえのある場面」にするための作業から。
  引き続きダンス場面の整理や、衣裳合わせや、歌稽古や・・・。今日も実に盛りだくさんであった。それはつまり『メモリーズ』自体が盛りだくさんな芝居であると言うことだろう。

  稽古後は東宝の劇作家養成講座で特別講義。これがあったので今日の稽古開始時間が繰り上がったのであった。

  劇作家養成講座の詳細は東宝演劇部のホームページをごらんいただきたいのだが、私は毎年1回、ここで劇作家の卵たちに講義をしている。今年度は基礎科と研究科、別々に講義したので都合2回になったが。
  講義と言っても、私は劇作家ではないので劇作のテクニックを教えることはできない。それは飯島早苗さんに習うのが良かろう。私がやっているのは、プロの劇作家としての心構えや芝居作りのプロセスについて、或いは演出家が戯曲をどう読むのか、などを話すことである。

  劇作と言うのは孤独な作業である。金にもなり難いし、従って続けて行くことも容易ではない。それでも劇作は、人生を賭けるに値する素晴らしい仕事だと思う。
  生徒たちの健闘を祈りたい。

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『メモリーズ』通信

1月11日(木)

  午前中は日大芸術学部演劇学科で『演出実習Ⅱ』の授業。昨年度より受け持っている演出コース1年生のための授業だが、今日は授業内発表であった。

  生徒たちは、夏休みの課題で「自分が演出したい既成戯曲」を選び、後期の授業にその作品を持ち寄った。それらの作品を授業の中でプレゼンし合い、多くの支持を得た4作品が授業内で試演されることになったのである。

  発表は、いつも授業を行っている教室で行なった。教室はただの実習室なので、舞台はおろか照明などの設備も無い。もちろん予算もゼロである。そんな中で、学生たちは工夫を凝らして何とかそれぞれの描いている世界を表現しようと奮闘していた。
  未熟か、と問われればもちろん未熟である。しかし、楽しかったか、と聞かれれば、私はとても楽しかった。

  「演出」とは何だろう。「演出家」の役割はどんなところにあるのだろう。恐らくその設問に対して「正解」は無いのである。100人の演出家に「演出とは?」と質問すれば、100通りの答えが返ってくるに違いない。

  私は、演出とはそういう作業だと思っている。そして学生たちには、まずはそこから初めて欲しいと思うのである。

  午後は『メモリーズ』の稽古場へ。

  前半はダンスシーンの振り付け。『メモリーズ』はミュージカルではないが、「メモリーズ」メンバーの何人かが踊るシーンがちょっとだけ出で来る。その振り付けであった。
  後半は、ストーリー終盤にある、ちょっとややこしい場面を稽古。本当にややこしいので、ここでは説明しません。

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『メモリーズ』通信

1月10日(水)

  稽古場に本番の道具が立て込まれた。

  舞台監督の松嵜さんよりセットの説明をしてもらった後、俳優たちにしばらくセットを開放し、それぞれにセットと馴染んでもらうことにする。
  「メモリーズ」のメンバーにとってはここは職場であり、生活の場でもある。なので俳優たちには、まずはここが「いつも過ごしている場所」の様に感じられるようになって欲しいのである。

  その後、今まで手をつけた場面を冒頭から一通り、実寸で高低もつけられたセットの中でおさらい。

  『メモリーズ』は群像劇なので、同時に多くの人間が動いたりディスカッションしたりする場面が多いのだが、そういう場面では登場人物それぞれがどこにいるのか、誰を見ているのか、その距離感やどのタイミングで動くのか、などが大変重要になってくる。
  実寸の道具が組まれたおかげで、ようやくその領域の稽古に入ることができたのだが、今まで俳優たちは、頭の中で想像しながらそれらを処理していたわけである。だが、今日からは現実の位置関係、実際の距離感である。想像しなくても感じるだけでいいのである。ありがたい。

  スペースに余裕のできた稽古場の一角に炊事場が出現した。今日から賄い付きである。稽古は連日昼過ぎから21時過ぎまでなのだが、昨日まではコンビニのお弁当やおにぎりで空腹を満たしていた一同である。これは嬉しい。
  入山さん、ご馳走様でした。

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『メモリーズ』通信

1月9日(火)

  前半は衣裳合わせ。

  6日の通信にも書いたが、『メモリーズ』は現実にはありえない設定のコメディである。だが登場人物たちは至って等身大で、なので衣裳も日常的なものが中心となる。
  衣裳合わせでも、衣裳を着用したのか私服なのか分からないようなキャラクターがいたり、どこにでもいそうだが、いつもとはがらりとイメージの変わったキャラクターもいたり。
  それぞれがどんなキャラクターで登場するかはお楽しみに。

  後半は昨日のおさらいとその続き。

  今日までに全体の2/3辺りまで進んだだろうか。もちろんまだラフではあるが。今日はストーリー中盤にある「メモリーズ」危機一髪シークェンスに手をつけた。
  観劇時の楽しみが半減するので詳しくは書かないが、「メモリーズ」のメンバーは、一致団結して事態の収拾に当たらなければならないような危機に陥るのである。そのシークェンスに手をつけたのだが・・・、入山さん、本当にありがとうございました。

  明日からは稽古場が変わる。同じ敷地内だが、今日までより広い稽古場へ移動するのである。その広い方で、今日は朝から道具の仕込みが行われていた。稽古を終えて覗いてみると、立派なセットが既に立て込まれていた。

  明日からは実寸で稽古である。

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『メモリーズ』通信

1月8日(月)

  今日もみっちりと稽古。

  くたびれちゃった。

  稽古の様子はメモリーズ』ブログをどうぞ。

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『メモリーズ』通信

1月7日(日)

  新宿でのライヴを終えた後からの稽古。私はライヴは覗かずにひたすら『メモリーズ』の構想を練っていたのだが、盛り上がったのであろうか。

  さて、稽古は昨日のおさらい、そして途中からはハッピー・バースデイ。今日は冨田翔さんと北斗潤さんの、なんとW誕生日なのであった。

ケーキご馳走様でした。

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『メモリーズ』通信

1月6日(土)

  立ち稽古1日目。

  「メモリーズ」とは、退屈な人生を送って来た人に、せめて死ぬ時は「楽しい人生だった」と感じて逝ってもらうために、作り物の記憶をインプットしているグループの名前である。アーノルド・シュワルツェネッガーの映画『トータル・リコール』をイメージしていただければ理屈は分かり易いかもしれない。
  ただし、この芝居は『トータル・リコール』風の近未来SFではまったく無い。「メモリーズ」に集まった若者たちの青春群像をかなりばかばかしく描いたコメディである。

  さて、今日は初日から8時間みっちりと稽古してしまった。昨日も書いたが今回は稽古期間が短いので、どんどん行くのである。
  『メモリーズ』の出演者は15名。東山義久さんと森信吾さんを除く全員が今回初仕事である(ちなみに東山さんとは『シンデレラストーリー』初演で、森さんとは『シンデレラストーリー』再演で)。
  なので私も、それぞれがどんな芝居をして来るのかまったく予測がつかなかったのだが、なるほど、そう来ますか。

  立ち稽古初日から稽古場のムードやチームワークは抜群に良い。レスポンスも上々で、それは若さ故でもあるだろうし、それぞれが既にキャリアを積んで来ているからでもあるだろう。

  明日は『メモリーズ』の告知も兼ねて、出演者の何人かがライヴに出演する。詳細は『メモリーズ』ブログをどうぞ。

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迎春/『メモリーズ』通信

1月5日(金)

  あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

  さて、今日から『メモリーズ』の稽古再開である。

  『メモリーズ』の稽古場は墨東の倉庫街にあり、我々の他にも『タイタニック』や劇団NLTさんの『宴会泥棒』などの稽古が行われていた。
  ここで今日は嬉しい再会があった。『宴会泥棒』の演出家、釜紹人(かま・あきひと)と久々に顔を合わせたのである。
  釜は私が東宝に入った時の同期である(つまり同じ「釜」の飯を食った仲)。同時期に東宝で下積みを経験し、彼は一足早く演出家としてデビューした。彼の作品には『ガイズ・アンド・ドールズ』『シー・ラヴズ・ミー』『ロミオとジュリエット2001』などがあり、私は『シー・ラヴズ・ミー』と『そして誰もいなくなった』(1994年/近鉄劇場)で彼の演出助手を務めた。
  釜は既に東宝を離れてフリーの演出家として活躍しているので、中々顔を合わせる機会に恵まれないでいたのだが、思わぬ所で元気な姿に接することができて嬉しかった。
  お互いがこの世界で生き延びている奇跡、そして、お互いに随分と歳をとったことを再認識し、ひとしきり感慨に耽ったのであった。

  『メモリーズ』の方は、出演者、スタッフ、マネージャーさんなど関係者一同が参集しての顔寄せからスタート。それぞれに『メモリーズ』に対する意気込み、抱負などを語る。
  その後は読み合わせ。今日は役柄やシチュエーションについて、やや掘り下げたディスカッションを織り込みながらの読み合わせであった。
  更にその後、衣裳デザインについての意見交換を行い今日のメニューーは終了。お疲れ様でした。

  『メモリーズ』の初日は今月の24日である。ということは我々の持ち時間はそれほど多くは無い、ということである。なので明日から早速立ち稽古に入ろうと思っている。
  今回は短期決戦である。それに相応しい題材と出演者たちだ、と感じた一日であった。

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