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『GWTW』通信

9月17日(日)

 1963年の『マイ・フェア・レディ』初演以来、東宝は翻訳ミュージカルのパイオニアとして数々の名作、話題作を上演して来た。が、その一方でオリジナルでミュージカルを製作する試みは、数える程しかリストに残されていない。
 パラマウント映画『ローマの休日』を素材に日本人クリエイターの手でオリジナル・ミュージカルを作る、という企画がいつ、どのようにして出て来たものなのか、残念ながら私は知らない。私はその事実を1996年9月の新聞報道によって知ったのであった。私がその演出を担当する様に命じられたのは翌年の5月のことである。

 1年半の準備期間を経て、ミュージカル『ローマの休日』は1998年10月1日に青山劇場でワールド・プレミアが行われた。幸いなことにこの公演は好評を博し、『ローマの休日』はその後大阪、名古屋、博多で上演され、2000年の3、4月には帝劇に凱旋した。更にその後韓国へ輸出され、韓国人スタッフ&キャストによる上演も行われたのである。
 その好評を受けて(だろうと私は想像しているが)、東宝発のオリジナル・ミュージカル第2弾として企画されたのが『風と共に去りぬ』であった(のだろうと私は理解している)。

 脚本は『ローマの休日』も手掛けた堀越真さんで、菊田一夫の一連の脚本を元にはしているが、実際は堀越さんによる「ほぼ」書き下ろしである。
 音楽(作曲、編曲、オーケストレーション、音楽監督)は佐橋俊彦さん。今年の『ウルトラマンメビウス』、去年の『仮面ライダー響鬼』など、テレビの世界でも売れっ子だが、『テニスの王子様』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』など、こつこつとミュージカル作りも続けてきた才人である。『風と共に去りぬ』の縁で、『ミー&マイガール』の音楽監督も引き受けて貰った。
 そして作詞はあの秋元康さんである。若い頃よりブロードウェイやラスベガスで本物のショーを観て来ただけあって、ミュージカルについての見識も想像していた以上に深い方であった。出来上がった『風と共に去りぬ』の歌詞は「いわゆるミュージカル風」というものとは異質であるが、それこそが秋元さんがこだわったことである。(続く)

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