『GWTW』通信
9月14日(木)
いま稽古中なのは、ミュージカル『風と共に去りぬ』である。この作品は、『ローマの休日』に続く東宝発のオリジナル・ミュージカルとして2001年の7、8月に帝劇で初演された。その後大阪、名古屋、再び帝劇でも上演され、今回は博多座である。
マーガレット・ミッチェルによる原作小説が刊行されたのは1936年のことで、4ヶ月で70万部を売り、同年のピュリッツァー賞を受賞した当時の大ベストセラーである。今でも新潮文庫で読むことができるが、これは全5冊に及ぶ大河小説である。
一般に馴染みが深いのは映画版の『風と共に去りぬ』であろうが、1939年に映画化されて同年のアカデミー賞を8部門で受賞した、上映時間4時間に迫る超大作である。日本でこの映画が公開されたのは、第2次世界大戦の影響で1952年のことであるが、以来繰り返し上映されて、その都度新しいファンを生み出して来た。
このベストセラー小説を世界で初めて舞台化したのが菊田一夫で、それは1966年のことであった。(続く)
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