『プライベート・ライヴズ』通信
8月11日(金)
1幕の稽古をひとまず終えて、2幕の立ち稽古に入る。
2幕はほとんど葛山さんと久世さんの2人きりで進行する。2人きりという事は、当然台詞の量も覚える手順もそれだけ多いという事なので、2人の負担は相当なものである。が、幕ごとに趣向が変わるのは、観ている方にとってはかなり楽しい。
2幕では、2人の様々な表情を堪能していただけると思う。愛し合う2人、言い争う2人、こんなことをする2人、あんなこともする2人・・・。
葛山さんと久世さんの演じるエリオットとアマンダは、相手を愛するにせよ傷つけるにせよ、とにかく感情の起伏が激しいのである。毎回毎回それを新鮮に演じなければならない俳優は本当に重労働だが、観ている方にとっては、やはりかなり楽しい。
今回の「円形ステージ」と言うスタイルが、その楽しさを増幅してくれる。客席が360度舞台を囲っていると言う環境は、どの角度からもどの瞬間も、何かが見えない、誰かが後ろを向いている、と言う状態を観客に強いるのだが、その環境が観客を、何か他人の私生活(プライベート・ライフ)を覗き見しているような気分にさせるのである。
殊に2幕ではその感が強くなるのではないだろうか。
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