『プライベート・ライヴズ』通信
8月3日(木)
1幕を読み合わせ。その後2幕を読み合わせ。
『プライベート・ライヴズ』は3幕の芝居である。と言っても長大な芝居ではないのでご安心頂きたい。現時点での予想では(あくまでも机上の計算なので誤差が発生する可能性は大なのだが)1幕は50分前後、2幕は40分前後、3幕が35分前後・・・になるのではないかと思う。
舞台は、1幕がフランスの高級避暑地、ドーヴィルに建つホテルのテラスで、2、3幕ではそれがパリにあるアマンダのアパートの1室に移る。今回は青山円形劇場での上演なので、ステージは360度客席に囲まれることになる。
私はこの劇場で過去に2回仕事をしているのだが、ステージを客席中央に設定する完全な円形仕様は初体験である。この形では、俳優たちは常時あらゆる方向からの視線に晒される事になるわけで、聞く所によると、これは俳優にとっては相当消耗する環境らしい。また、観客にとっても常に誰かが背中を向けている事になるので、一方向からの視点で構図や動きを検討すればよいいつもとは芝居作りの勝手も違ってくるであろう。
その辺りのシミュレーションを稽古場でできるように、との舞台監督さんの配慮で、ステージとそれを取り囲む客席の2/3が稽古場に設営されている。これで私はあらゆる角度から稽古を眺める事ができるわけである。
ちなみに、ステージを円形スタイルに設定するように提案してくれたのは、いつもアグレッシブな美術デザイナー、松井るみさんである。
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