コメントの扱いについてのご報告
このブログでは、5月21日付の日記以降、コメントは「受け付けない」設定として来た。思う所があってそうしていたのだが、本日よりコメントを「受け付ける」設定に戻そうと思う。ただし、コメントは原則として公開しない。
私は常々、日本の演劇の現場を活性化するために必要な事は何なのかを考えて来た。作り手側からの情報発信ももっと積極的に行われるべきだろうし、作り手と観客が相互交流する場にも可能性がある様にも感じていた。
ブログを始めた理由はそれだけではないが、それを実行に移す良い機会でもあったので、昨年の2月より、まずはSo-netで、今年の4月からはココログで、細々とではあるがブログを続けて来たのである。
「作り手と観客の相互交流」という点に関して、ブログの持っている機能をどう使えばそれが演劇界の活性に繋がって行くのか、今の段階では私には良い解答が見つかっていない。以前の設定を変更してコメントを「受け付けない」様にしていたのも、その辺りに理由がある。
が、ここでもう一度、コメントを「受け付ける」事を通して、より効果のあるブログの活用方法を探ってみたいと思うに至った。幸い、現在進行中の『プライベート・ライヴズ』が、同時に3人の人間がブログを使ってそれぞれのスタンスで情報発信している、と言う好環境がある。その好環境が、「ブログで何か新しい展開ができるのではないか」と感じさせてくれた事も、コメント受け付け再会の理由のひとつである。
お寄せ頂いたコメントは原則非公開のつもりではあるが、「公開しても差し支えない」と言う方は、その旨を記しておいて頂きたい。そのコメントを公開する事が健全な議論を呼ぶであろうと判断した場合は、積極的に公開させて頂こうと思っている。
本心を言えば、コメントの初期設定は「公開」にしておきたいのであるが、今はこれが精一杯の処置であろうと考えている。どうかご理解頂きたい。
何はともあれ、どんな内容のものでも結構です。どしどし、忌憚のないコメントをお寄せください。
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コメント
「ハゲレット」の時、何回かコメントを書かせて戴いた者です。今回、「プライベート・ライヴズ」のお稽古が始まったので久しぶりにお邪魔したら、コメント受付不可になっていましたので、どうされたのかと思っていました。遡って見たら5月の途中からで、特に理由も書かれていませんでしたし。
今回のお稽古では3人の方がブログを書いていらっしゃいますが、3人ともコメント不可だったので、情報を一方的に受けるだけでしたが、原則非公開でもこちらからも発信出来る場を設けて下さった事を嬉しく思います。
コメントに対する対処は人それぞれで、ちなみに同じココログでブログをなさっているある女優さんはコメントは公開で受け付けるがレスは一切書かないというスタンスを取っていらっいます。
これからも山田さんのブログ、楽しみにしています。
また何か思う事がありましたら、コメント書かせて戴きます。
基本的に私のコメントは公開可です。
投稿: れい | 2006年8月13日 (日) 07時05分
『プライベート・ライヴス』稽古お疲れ様です。
毎日楽しく読ませていただいております。
一読者として読んでいて面白いのは、例えば『プライベート・ライヴス』を円形でつくる理由が書かれているような箇所です。
以前は観劇前に演出のねらいを知ることに抵抗があったのですが、今は知っていようといまいと、効果的なものは効果的だし、そうでないものはそうでないのだと思います。
勿論ここ最近で一番面白かったのは「ミザンセーヌ」についてのやり取りですが。
二つのブログを読んでみて、結局は双方とも同じところに着地しているように思います。「ミザンセーヌ」について山田さんが書かれた日記と、「目に見えるもの全て」という訳は特に相反するものではないように思うのです。また、フランス語では「演出」を指して使われる場合があるということも事実でしょう。
結局は「演出」という日本語を外人さんに説明するときにじゃあなんて説明すればいいんだ、という混乱と同じもので、それこそ「演出という言葉の持つ曖昧さ」から来るものなのではないでしょうか。
そうでもないのでしょうか。
「ミザンセーヌ」がカタカナ語として日本語会話の中で使われるようになった時にフランス語とのズレは当然出てきたのだろうし、「演出」という日本語がありながら「ミザンセーヌ」という言葉が入ってきたのならば、その概念を輸入する必要があったから、ということなのでしょう。
どうなんでしょうか。
長々と失礼致しました。
とにかく『プライベート・ライヴス』今年一番楽しみにしている芝居です。頑張って下さい。
(特に公開でも非公開でもかまいません)
投稿: 西本由香 | 2006年8月13日 (日) 11時21分
「ミザンセーヌ」同様に意味がよく分からない演劇用語に「ドラマツルギー」というのがある。
どういう意味?
投稿: 山田和也 | 2006年8月15日 (火) 22時11分