『GWTW』通信
8月13日(日)
GWTWは“Gone With The Wind”の頭文字を並べた『風と共に去りぬ』の略称である。私の創作ではない。ハリウッド映画の内幕本などに登場している。これほどの歴史的作品になると、頭文字だけで通用してしまうのである。
で、博多座の10月公演がミュージカル『風と共に去りぬ』なのである。今日はその舞台美術の発注。帝劇の稽古場に、美術デザイナーの堀尾さん、照明デザイナーの服部さんをはじめ、演出部の皆さん、博多座の皆さん、そして大勢の業者の皆さんが集まった。
ご存じの通り、『風と共に去りぬ』はマーガレット・ミッチェルの大河小説が原作である。我々のミュージカル版も原作同様スケールが大きく、なのでセットの数もそれなりになる。今日も深夜まで、6時間を費やしての発注であった。
発注後、あまりの空腹に絶えかねて、午前0時を回っていたにも関わらず、堀尾さん、服部さん、美術助手の尼川さん等と何かを食べに行く事になった。そうは決めたものの、オフィス街の日曜日、しかも深夜、しかもお盆である。当然の事ながら辺りはいつもの日曜深夜以上に静まりかえっている。
JRのガード下にようやく開いている店を見つけ、歩道に面した青天井の席に腰を落ち着けた。青天井と言っても、見上げれば煉瓦造りの山手線のガードなのだが。
この店は昭和3、40年代頃の飲み屋を模した作りで、ガード下の壁にも古い娯楽映画のポスターなどがベタベタと貼ってある。それに並んでベージュの、ロマンティックなイラストの描かれたポスターが・・・。
『プライベート・ライヴズ』のポスターであった。
| 固定リンク
コメント