『TDV』通信
6月29日(木)
午前中はオーケストラを入れてのサウンド・チェック。良い感じに仕上がってきた。
午後からは道具調べ/照明合わせ。『TDV』は新作なので、色々と試行錯誤を繰り返しながらの作業となり時間が掛かる。今日も深夜作業。しかもはかどらず。
初日まであと3日。
おやすみなさい・・・。
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6月29日(木)
午前中はオーケストラを入れてのサウンド・チェック。良い感じに仕上がってきた。
午後からは道具調べ/照明合わせ。『TDV』は新作なので、色々と試行錯誤を繰り返しながらの作業となり時間が掛かる。今日も深夜作業。しかもはかどらず。
初日まであと3日。
おやすみなさい・・・。
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6月28日(水)
稽古はOFF。劇場では終日大道具の仕込み作業と照明のフォーカス合わせ。更にオーケストラのシーティング、そして深夜からは音響チームの作業。
途中で劇場を抜け出して、坂上道之助さんのお通夜に行ってきた。坂上さんは『屋根の上のヴァイオリン弾き』の振付を初演以来ずっと担当されていた。それ以外にも様々なお仕事をされているが、私は『・・・ヴァイオリン弾き』だけのお付き合いであった。
私が最初に『・・・ヴァイオリン弾き』に付いたのは、森繁さんがテヴィエを演じた最後の公演であった。もちろん、一番下っ端の演出部としてである。道之助さんは、その時ももちろん振付を担当されていたのだが、同時に「ヴァイオリン弾き」として出演もされていた。
その後、私は西田敏行さんのテヴィエの初演、再演まで演出助手として『・・・ヴァイオリン弾き』に関わったのだが、この時から道之助さんは振付に専念され、「ヴァイオリン弾き」役は駒田はじめさんに譲られた。
とにかくダンディな人だった。振付家としては熱い人であった。何よりも芝居が好きでたまらない、と言う感じであった。NHKの子供番組の仕事も長く続けられていたはずであるし、フォーリーズやNLTなどでも沢山の舞台を手掛けられていたはずである。
つい最近まで、そのNLTの会報誌にNLTでのお仕事を回顧する連載記事を書かれていたのを興味深く拝読していたのだが、その連載を丁度終えられて旅立たれた。
『屋根の上のヴァイオリン弾き』と言えば、つい先日、西田さん時代に司祭様を演じていらした青年座の森塚敏さんも亡くなられたばかりである。
お2人のご冥福をお祈りしたい。
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6月27日(火)
オーケストラ付き通し稽古の2回目。そして稽古場最終日。
毎日、その日の課題を出した上で稽古を始めているのだが、それらも順調に消化され、『TDV』は日々進化している。今日の通しも、当然の事ながら今までで最良の出来であった。
にもかかわらず、通し終了後、ヴォーカルとダンスのチェックなどを執拗に行う。
舞台の方では大道具の仕込みの真っ最中である。昨日までのヘアフォード邸は既に跡形もない。両作品とも私の作品なので、寂しさとワクワクが同時にやって来るという、何だか実に不思議な気分である。
稽古終了後、出演者たちの有志は「稽古打ち上げ」と称して親睦に出掛けた。劇場での用事を済ませて、遅れて私も顔を出す。昨晩『ミー&マイガール』の打ち上げで朝4時まで飲んでいたので、今日はほどほどで済ます。
初日まであと5日。
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6月26日(月)
月日が経つのは本当に早い。西新宿の小学校跡地で稽古を始めたのがつい先日の様な気がするが、あれからもう二月半も経っていたのか。
と言う訳で、帝国劇場6月公演『ミー&マイガール』もとうとう千秋楽。と言っても、残念ながら私は千秋楽に立ち会った訳ではない。『TDV』の稽古で、このひと月ずっと同じ帝劇の中には居たのだが。
しかし、近頃これほど観客に愛された舞台も珍しい。それはもちろん作品の力であろうが、その作品に魂を込めてくださったキャスト&スタッフの努力の賜物でもあるだろう。
『TDV』の稽古を終えてから『ミー&マイガール』の打ち上げに顔を出したのだが、誰もが幸福そうで、そして誰もがこのカンパニーと別れるのが辛そうであった。
しかしまあ・・・どの作品の千秋楽でも感じる事だが・・・始まりがあれば終わりは必ずやってくる。名残は尽きないが、今回の出会い以上に素晴らしい出会いを、今回の『ミー&マイガール』以上に素晴らしい『ミー&マイガール』を、いつかまた作り出せばよいのである。
それは簡単な事ではないかもしれないが、今回帝劇で奇跡が起きた様に、いつかまたどこかで奇跡は起きる筈である。
『ミー&マイガール』の上演関係者、そして応援してくださった全ての方々に、この場を借りて感謝いたします。いつかどこかでまたお会いしましょう。
さて、『ミー&マイガール』が終わったという事は、いよいよ『TDV』が近付いてきたという事である。今日はオーケストラ付き通し稽古の1回目。駄目出しの後、ヴォーカルの確認とダンスナンバーの固めを入念に。
初日まであと6日。
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6月25日(日)
オーケストラとの合わせ、2日目。
順調にメニューを消化して無事終了。その後、今日も衣裳合わせや劇中で使われる声の録音など。
さすがに今日はしんどい一日でした。
初日まであと7日。
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6月24日(土)
オーケストラとの合わせ、1日目。
今回、オーケストラのリハーサルは帝劇と離れた稽古場で行われていたので、オケのサウンドを聴くのは私も今日が始めてである。やはりオケが入ってくると楽しい。そしてワクワクする!
今日は2幕冒頭までの楽曲を合わせて終了。残りは明日。
今日もオケ合わせと平行していろんな人たちの衣裳&ヘアの合わせ。更にその後、舞台監督の廣田さんを中心に、演出助手の小川さん、そして演出部の皆さん全員で、劇場入り直前の進行打ち合わせ。
そしていま帰宅しました。
初日まであと8日(これを書いてる今現在、既にあと7日だけど)。
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6月23日(金)
通し稽古2回目。今日のアルフレート&サラは泉見&大塚であった。
駄目出しを終えた後、通しで上手く行かなかった幾つかの場面を抜いて稽古。更に照明打ち合わせ。平行して衣裳合わせや舞台を使っての段取り確認、更に明日からのオケ合わせに備えての稽古場内のセッティング、等々。
初日まであと9日。
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6月22日(木)
木曜定例の日大芸術学部での授業を終えて、『TDV』の稽古場へ。
いよいよ今日から通し稽古に突入。ダブルキャストになっているアルフレートとサラだが、今日は浦井アルフレートと剱持サラの組み合わせであった。
通し稽古終了後、全体で駄目出し。更にその後、アンサンブルさんの衣裳&ヘアの合わせ。そして今日も夜は更けて行く。
初日まであと10日。
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6月21日(水)
2幕の幾つかの場面を整理した後、2幕の通し稽古。2幕は1時間20分前後になりそうだ。
我々本隊とは別の稽古場で、本日よりオーケストラのリハーサルもスタート。『TDV』の指揮者は西野淳さんである。
帝劇の地下にある作業場では大道具の製作も順調に進行している。稽古場に顔を出すスタッフの数も日に日に増していて、いよいよ秒読み段階、と言った感じになって来た!
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6月20日(火)
午前中は東宝ミュージカルアカデミーの講義。レッスン風景などが東宝ミュージカルアカデミーのホームページにUPされているので、興味のある方はどうぞ。
『TDV』は、今日は2幕のおさらい。今日も長丁場でした。
公式ページでは多忙だったリー君が戻って来た。「リー君日記vol.7」中にあるツッチーのTシャツのロゴは「ベルサーチ」である。念のため。
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6月19日(月)
1幕で昨日さらえなかった場面を当たった後、1幕の通し稽古。
笑い声の絶えない、楽しい通し稽古であった。それでいて胸にじんと来る切ない場面やダイナミックなダンス・ナンバーなども盛り込まれており、改めて贅沢なミュージカルであると再確認した。
このまま順調に仕上がれば、1幕は1時間10分程度になりそうである。
稽古後、この先2週間のハードワークに備えて、演出部の皆さん、そしてリー君と体力を付けに出掛ける。その様子は、近々リー君がレポートしてくれるに違いない。
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6月17日(土)
昨日は『TDV』の稽古がOFFだったので、久しぶりに『ミー&マイガール』を見た。「ランベス・ウォーク」の場面で井上君に見つかってしまい、膝の上に寝そべられた。
それはともかく・・・。
今日も新しい場面を稽古。まだラフ・スケッチの段階ではあるが、これで一通りの場面に手を付けた事になる。
ふぅ~。
初日まであと2週間。残された時間は決して多くはないが、明日よりあらゆる部分を掘り下げて行く作業に入る。
疾走感があって、振れ幅が大きい、そんな仕上がりを目指したいと思う。
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6月15日(木)
今日も午前中は所沢の日大芸術学部で授業だったのだが、生徒のひとりから「タンバリン、今日で閉めるんですよ」と教えられた。「タンバリン」というのは、私が日芸生だった頃足繁く通った江古田の喫茶店である。
このブログの4月12日付の日記に、
「会議が始まるまでの小一時間はタンバリンで時間をつぶし、お父さんお母さんと、佐野ちゃん、愛ちゃん、工藤ちゃん、ガメラ、三谷君・・・の話に花が咲いたのであった。」
と書いたのだが、その店である。タンバリンは店の前の道路拡張で立ち退きになるのだそうで、4月に訪れた時、その事はタンバリンのママから伺っていたのだが、それが今日だったのだ。
タンバリンには色々と思い出がある。そのほとんどは20年以上前の事なので、きっと甘酸っぱく美化されているに違いない。私にとって江古田で過ごした4年間は人生を決定付けた最も大切な4年間なので、なおさらそう感じるのかもしれないが。
何にせよ、私の青春のひとつが確実に終わった。知らせを聞いて、今日はそんな気がしたのであった。
so-net blogの方の旧ブログ「Show Goes On!」では、2005年3月31日付の日記でタンバリンが出て来る。一昨年来、短い期間ではあったが江古田に通い、タンバリンにも顔を出す事ができたのは幸いであった。
そして今年の4月12日、それが最後になるとは知らずに立ち寄ったタンバリンで、初めてと言っていい位ゆっくりとマスター、ママと喋る事ができた。それも本当に幸運であった。
マスター、ママ、長い間ご苦労様でした。
さて、午後は『TDV』の稽古場へ。もちろん今日も新しい場面。
今日は夕方から稽古場に、演劇関係の雑誌と番組の取材カメラが入っていた。更に稽古後、山口さん、市村さんと共に、東京會舘で演劇記者の方々による取材に同席。月末位には色々な所で記事が見られるのではないだろうか。
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6月14日(水)
もちろん、今日も新しい場面を稽古。これで、全体の3/4くらいは作っただろうか。
今日稽古したのは、あの人とあの人が対決する場面、あの人が物思いに耽る場面、そして大勢が歌い踊るあのナンバーであった。
公式ブログの「リー君日記 vol.6」の動画「稽古場中間報告」にもある通り、さすがに私も疲労困憊である。なので今日の『TDV通信』はこの辺で。
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6月13日(火)
午前中は火曜日定例の東宝ミュージカルアカデミーでの講義。今日より使用するテキストを変えた。前回まではややオールド・スタイルのミュージカルを題材にしていたのだが、きょうからはブラン・ニューな作品に。
『ダンス・オブ・ヴァンパイア』の方は、昨日に続いて今日も少人数の場面を稽古。
公式ブログで「稽古場日誌」を担当しているコウモリのリー君は、ブログ向けの良いネタは何かないかと今日も稽古場内外を必死に嗅ぎ回っている。が、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』は新作でもあるし、「余りネタバレになる様な記事は避けた方が良かろう」との申し合わせが関係者内にあるので、なかなか身動きがとれない様子である。
そうしている間にも、公式ブログにはリー君の記事を絶賛するコメントが続々と寄せられており、リー君、いよいよ引っ込みがつかない事態に!
どうする、リー君?
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6月12日(月)
少人数の場面を幾つか稽古。その後、ダンス・ナンバーの振り固め。
稽古は午後イチに始まって、終了はここの所21時を回る事が普通となっている。更にその後、残って自習している人もいれば、スタッフは翌日の稽古のために作り物などをしている。
振付の上島さんは、稽古を終えると今日はそそくさと飛び出していった。・・・オーストラリア戦?
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6月11日(日)
そして今日もまた、新しい場面を稽古。
これで全体の半分位までは手を付けたであろうか。もちろんまだ「手を付けた」に過ぎない段階である。繊細なニュアンスや精密なタイミングなど、今後調整しなければならない事は山の様にある。
が、とにかく新作の稽古では、何はともあれ一通り場面を当たってしまい、早めに全体の見通しを付ける方が得策だと考えている。細かい調整は2巡目でやればよい。
で、今日はハイライトとも言うべきダンス・ナンバーのひとつを稽古。このナンバーは今までにも部分的な振り付けなどがなされていたのだが、ようやく今日それらがひとつにまとまって全体像が見渡せる様になった。
9分にも及ぶビッグ・ナンバーだが、見ていて長さは全く感じない。稽古を見ていた岡本プロデューサーも「ようやく『ダンス・オブ・ヴァンパイア』らしくなってきた」と喜んでいた。
明日ももちろん、新しい場面の稽古が待っている。
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6月10日(土)
今日もまた新しい場面を稽古。
とにかく連日新場面があるので、私も大変なのだが、私以外のスタッフも大変である。新たに稽古に入る場面のために仮の小道具を用意したり、せっかく用意した物が使えなかったり、用意していなかった物の注文が出たり・・・、本当に大変である。
それらの稽古場を回す仕事と平行して、本番に向けて舞台美術や照明や衣裳や小道具やヘアメイク・・・等々の手配や打ち合わせもこなして・・・。
それが新作ミュージカルを作る時の醍醐味、と言えば言えなくもないが、・・・感謝しています。本当に。
稽古後、「ミュージカル」誌と「シアターガイド」誌の取材を受ける。『ダンス・オブ・ヴァンパイア』はなかなか一言ではその魅力を伝え難いミュージカルなのだが、案の定、インタヴュアーの質問に、ひとつも簡潔には答えられなかった。
来月発売号をお楽しみに(汗)。
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6月8日(木)
日大芸術学部での授業を終え『ダンス・オブ・ヴァンパイア』の稽古場へ。いままでに作った場面のおさらいと、更に新しい場面を稽古。
昨日も書いた通り、稽古はハイ・ペースで進んでいる。と言っても、アルフレートとサラはダブル・キャストなので、どちらかが出ている場面では「交代してもう1度」と言う事になる。時間もそれなりに必要ではある。
ひとりが稽古している時、ダブル・キャストのもうひとりはその場面を見学している。当然ただ眺めている訳ではなく、相手役の一挙手一投足、演出家(私です)の指示、それらを細大漏らさずキャッチしようと集中しているのである。
演出家の立場で言えば、ダブル・キャストでの作品作りというのは大いに悩ましい。手間が掛かって面倒だから、ではない。私は、俳優の中から自発的に生まれてきた表現やアイデアを尊重したいタイプの演出家なので、それぞれの俳優が提示してくれる異なるアイデアの、どちらをも採用したくなってしまうのである。
自分との戦いで大いに悩ましい。
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6月7日(水)
今日もまた新しい場面を稽古。
『ダンス・オブ・ヴァンパイア』の1幕は、比較的コミカルな場面の連続である。ドラマの鍵となるキャラクターは容易には姿を現さず、忘れた頃にその妖しい姿を垣間見せる。
今日のメニューは、そのコミカルな場面と妖しい場面の両方であった。
東宝の公式ブログでコウモリのリー君が伝えてくれている通り、スタッフ・ワークの方は怒濤の勢いで進行中である。が、稽古場の中は至って順調、とても良いペースであろう。
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6月6日(火)
2週間ぶりの東宝ミュージカルアカデミーでの講義。先週は私が『ミー&マイガール』の道具調べだったので、お休みだったのである。
受講生たちには既に『ミー&マイガール』を観て貰った。感想を聞くと、こういうタイプの作品=ミュージカル・コメディに初めて触れたという声が多かった。そして、ミュージカル・コメディの楽しさを発見して、それぞれ大いに触発された様子である。
こういうタイプの作品が上演される機会が年々減っているだけに、若い世代に興味を持って貰える事はとても嬉しい。ミュージカル・コメディの上演にはそれ相応の技量を持った人々が大勢必要だからであるし、そう言う人材は一朝一夕には育たないからである。
ミュージカル・コメディは、観るのとやるのとでは大違いなのである。
さて、午後は『ダンス・オブ・ヴァンパイア』の稽古場へ。今日も立ち稽古、新しい場面を3シーン当たる。
そもそものタイトルが『ダンス・オブ・ヴァンパイア』と言うだけあって、このミュージカルにはダンスの見せ場が幾つも存在する。その振付を一手に引き受けてくれているのは上島雪夫さんである。
上島さんは、現代日本を代表する振付家のひとりである。私と上島さんとの付き合いは古く、まだ上島さんが現役のダンサーだった頃、私は駆け出しの演出部員で、宮本亜門さん演出のミュージカル『エニシング・ゴーズ』で一緒に仕事をしたのが始まりである。
その後、上島さんは振付家として一本立ちし、私も演出家としてデビューする事ができた。振付家&演出家として組んだ最初の作品は『サウンド・オブ・ミュージック』で、以後『南太平洋』『I Do! I Do!(川崎麻世さん・高嶺ふぶきさん版)』『シェルブールの雨傘』『世界中がアイ・ラヴ・ユー』『風と共に去りぬ』『ジキル&ハイド』と、私が最も多くコンビを組んで来た振付家である。
世代やキャリアが近い所為もあるであろうし、ミュージカルに於けるダンスの捉え方に共通する部分があるからでもあるだろう。
そして今回の『ダンス・オブ・ヴァンパイア』である。これは、これまで2人で手掛けて来たどの作品よりも振付家の役割が大きいミュージカルになる。
既に私は稽古場で、上島さんに「おんぶにだっこ」状態になっている。
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6月5日(月)
顔寄せ。
出演者、スタッフ、公演関係者などが一堂に会するセレモニー。岡本プロデューサーの司会により、リラックスした笑い声の絶えない顔寄せとなった。
顔寄せに引き続き、1幕1場より立ち稽古に入る。今日は2シーンを当たり、その後ダンスナンバーの振り付け。
稽古場は既に佳境である。午後イチから稽古を始め、終了時刻は今日も21時を回っていた。演出部の皆さんは更にその後、明日の稽古の準備で残業。頭が下がります。
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6月4日(日)
お待たせしました。いよいよ『TDV』通信の始まりです。7月2日の初日まで1ヶ月間、どうぞよろしくお付き合いください。
さて、ヴォーカル稽古、そして一部のダンスシーンの振り付けは5月13日からスタートしていた。そして5月16日の製作発表を挟み、それらの稽古は昨日まで断続的に行われて来た。
そして今日、出演者が一堂に会し、音楽入りで全幕の読み合わせ(全編の9割以上が歌なのだから「歌い合わせ」と言った方が正確かもしれないが)が行われた。
結果は、想像していた以上に楽しい!
『ダンス・オブ・ヴァンパイア』は、早く「一人前」だと認めて貰いたい癖に自分ひとりでは何もできない少年の成長の物語である。
その少年は、師と仰ぐ人物と吸血鬼退治の旅を続けているのだが、ある時旅先で出会った女の子に一目で恋をしてしまう。ところが雪国の僻村暮らしのその女の子は、外の世界、華やかな生活に憧れる余り、吸血鬼であるクロロック伯爵の誘いに乗って家を飛び出してしまう。
果たして少年は無事に女の子を取り戻す事ができるのであろうか・・・、と言うのがこの物語の骨子と言う訳である。
この少年=アルフレートと師であるプロフェッサー・アブロンシウスの関係は、『スター・ウォーズ』で言えばルーク・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービであろう。とすると、宿敵クロロック伯爵はダース・ベイダーか。
『スター・ウォーズ』と異なるのは、アルフレートが思いを寄せる女の子=サラがクロロック伯爵にハートを盗られてしまう、と言う所である。レイア姫がベイダー卿の元へ走った訳だから、ルークの心境は穏やかではあるまい。
もちろんこのミュージカルの原作である映画『ポランスキーの吸血鬼』は『スター・ウォーズ』以前に製作された作品であるし、ここに挙げた両作品の類似性も、「そう置き換えるとイメージがし易いですよ」と言う私のお遊び以上のものではない。
でも、そう考えると、私は何だかわくわくして来るのである。私が男子だからであろうか。
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6月2日(金)
初日。
開演前の帝劇は、前回=3年前とは違ってとても落ち着いている。舞台の方は、セクションごとの細かい直しの他は幾つかの場面転換をやり直した位で、余裕のある開演前であった。
出演者たちがスタッフ同様に落ち着いていたかどうかは知らない。落ち着いていた人もいただろうし、そうで無かった人もいただろう。
いつもの様に、開演の2時間前に舞台上にて初日のお祓い。そして18時30分、ほぼ定刻通りにニュー・ジェネレーション『ミー&マイガール』開幕。スタッフ、キャストとも細かいミスは頻発したが、まあ「良い初日だった」と言っても差し支えはないのではなかろうか。私は良い初日だったと感じている。
終演後、カーテンコールにて井上君が特別に初日のご挨拶。その模様は例によってブログに動画がUPされているのでそちらをご覧いただきたいのだが、ショー・ビジネスの持っている魅力と魔力を良く表しているコメントだと思う。
これで『ミー&マイガール通信』は終わりである。お付き合いくださって、ありがとうございました。それでは帝劇で!
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6月1日(木)
舞台稽古、昨日の続き。その後、通し舞台稽古。
とにかくまあ『ミー&マイガール』はやらなければならない事のとても多いミュージカルである。なので舞台稽古にも実に時間が掛かる。で、昨日から押せ押せのタイムテーブルを、何とか取り戻そうと思ったが取り戻せず、通し稽古開始時間が予定より1時間15分遅くなった。でもこの程度の遅れで済んだのは上等な方であろう。
結果としては、とても良い仕上がりの通し舞台稽古であった。これなら『ミー&マイガール』を知っている人にも知らない人にも存分に楽しんでいただけると思う。
ところで、劇場にいらっしゃる時は、少し時間に余裕を持ってお出掛けになる事をお勧めする。できれば15分前位までには化粧室とお買い物を済ませて、くつろいだ、ゆとりのある状態でロビー、或いは客席にいらっしゃる事が望ましい。
楽しい出来事に遭遇するかもしれません。
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5月31日(水)
舞台稽古初日。
手間は掛かったが終始和やかな雰囲気で進行した。結果として予定していたメニューを消化できずに終わったが、まあそんなものである。
舞台稽古後、明日に備えてテクニカル・リハーサルの残りを。
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