『ローマの休日』通信 大千穐楽

1月12日(火)

 ミュージカル『ローマの休日』が博多座で大千穐楽を迎えた。

 昨年の10月4日に帝劇で開幕し、12月の御園座を経て、今日で全日程を無事に終えた。千穐楽までこぎつけた公演は、私にとっては『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』以来である。

 いつもと変わらない文章で恐縮だが、ご来場・ご声援くださった皆さんに、そしてキャスト・オーケストラをはじめとする公演関係者の皆さんに心より御礼申し上げたい。特に舞台監督の佐藤博さんと、あの厄介な舞台転換を鮮やかに遂行してくださった皆さんに。あれはもう魔法です。

 劇場を取り巻く環境は悪化の一途をたどっている。帝劇で『ローマの休日』が開幕した頃に想像していたのはもう少し楽観的な年末年始であった。残念だが現実は厳しい。
 が、しかし私はそれでも前を向いていたい。前を向いて生きることの素晴らしさ、美しさを私は『ローマの休日』に教わった。

 前を向いて歩いていきましょう。

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『ローマの休日』通信 福岡公演開幕

1月1日(金)

 ミュージカル『ローマの休日』福岡公演が開幕した。

 福岡公演の会場は博多座である。

 博多座は1999年の5月30日に開場した演劇専用劇場である。
 『ローマの休日』は博多座の“こけら落とし公演”の2作品目として同年7月に上演されている(博多座で上演された最初のミュージカル!)。博多座ではそれ以来、22年ぶりの上演となる。

 博多座のTwitterによれば「博多座でミュージカルが上演されるのは丸1年ぶり」であるらしい。ということは『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』以来のミュージカルだろうか。あれからまだ1年……なのだなぁ。

 さて。

 初日の今日は土屋アンと藤森アーヴィングである。

 博多座にはお正月から沢山のお客様がご来場くださった。そしていつものように沢山の拍手をいただいた。
 強力な空調設備のお蔭で吊り物(舞台上に吊られている大道具や幕類など)が若干揺れて、本番中客席でヒヤッとすることが何度かあった。が、大事には至らず、初日はつつがなく終演した。

 カーテン・コールではキャストを代表して土屋さんからご挨拶。何度目かのカーテン・コールからはスタンディング・オベーションであった。
 明日は朝夏アンと太田アーヴィングの初日。朝夏さんからご挨拶がある予定。

 『ローマの休日』福岡公演は1月12日(火)まで。
 最後までどうか無事でありますように。

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2021年の予定(山田和也演出作品)

ローマの休日
 1月1日~12日 福岡/博多座 【公演終了】

オトコ・フタリ
 1月15日~17日 大阪/梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
 1月23日・24日 愛知/刈谷市総合文化センター アイリス

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『ローマの休日』通信 仕事納め

12月31日(木)

 2020年が暮れようとしている。

 どなたにとってもそうであったに違いないが、私にとっても忘れられない1年であった。

 3月の日大芸術学部演劇学科での実習発表『パパ・アイ・ラブ・ユー』を皮切りに、『アニー』『ヘアスプレー』『巌流島』と4作品が立て続けに公演中止となった。やるべき仕事、出かけるべき現場が無くなり途方に暮れていた私は、『ローマの休日』の台本・音楽づくりに専念することで春から夏を耐え忍んだ。

 その『ローマの休日』も公演中止に追い込まれるのではないか……と一時は思われた。が、幸いなことにそうはならなかった。『ローマの休日』の準備と稽古に打ち込むことで夏から秋も乗り切って、そして今日を迎えている。

 その『ローマの休日』もいよいよ公演最終地・福岡での幕が上がる。2度のゲネプロを無事に終え、明日が初日である。
 年末も年末、大晦日の夜までお付き合いくださったキャスト、オーケストラ、公演スタッフ、そして劇場スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

 さて。

 2021年はどんな年になるだろう。
 人類にとって2021が良い年でありますように。

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『オトコ・フタリ』東京千穐楽

12月30日(水)

 『オリ』東京公演が千穐楽を迎えた。

 ご来場くださった皆さん、ご声援くださった皆さん、心より御礼申し上げます。そして公演の安全を維持するために心を砕いてくださって全ての皆さんにも。いくら感謝してもしきれません。

 劇場を取り巻く現在の環境は過酷を極める。劇場周辺での“残念なニュース”も毎日のように耳に入る。「こんな時に劇場かよ」というお考えももちろんあるだろう。
 しかし「こんな時だからこそ劇場なのだ」と私たちは(少なくとも私は)考える。ご来場くださる方が1人でもいらっしゃる限り劇場は開けられるべきである、と私は思う。(ただし、できる限りの感染症対策を施した上で)

 『オリ』は、このあと大阪(1月15日~17日/梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)と愛知(1月23日・24日/刈谷市総合文化センター アイリス)での公演が控えている。それまでは暫しの休息である。

 皆さん、どうぞ良い休日を。

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ミュージカル『アニー』 スペシャル・クリスマス・パーティー

 残念ながら中止となってしまった2020年のミュージカル『アニー』
 『アニー』では春(東京)と夏(全国ツアー)の本公演の他にも、毎年12月に「クリスマス・コンサート」が行われることが恒例となっていた。

 しかし今年はクリスマス・コンサートもお預け。その代わりに……

 と言うわけで、こんな動画が届いた。

 どうぞご覧ください(こちらからどうぞ)。

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『ローマの休日』通信 愛知公演開幕

12月19日(土)

 ミュージカル『ローマの休日』愛知公演が開幕した。

 愛知公演の会場は名古屋・伏見の御園座(みそのざ)である。

 御園座は明治29年(1896)に創業した大変に歴史のある劇場で、何度かの建て替えを経て、現在の劇場は2018年に開場した。
 新劇場になってからは昨年の『ダンス オブ ヴァンパイア』に続いての訪問となるが、建て替えの以前にも随分とお世話になっている。20代で私が演出部だった時代に、森繁久彌さんの公演などで何度となく訪れた。思い出も少なくないが、それはまた別の話。

 さて『ローマの休日』である。

 客席は間隔を開けた配置で販売されている。それでも今日は少なくないお客様がご来場くださった。ダブルキャストは王女が土屋太鳳さんでアーヴィングが太田基裕さん。ジョーは愛知以降は加藤和樹さんのシングルである。

 人と接することを避けることが日常となっている今では、客席のお客様の息遣いに触れただけでも胸が熱くなる。それに加えてオーケストラの生演奏、舞台上の“マスクをしていない”人々の交流。表情が見えることがこんなにも雄弁であったとは。

 カーテン・コールでは立ち上がって拍手してくださる方々も。この日を待ち望んでいたのは我々だけだは無かったのだなぁ……。

 明日はダブルキャストのもうひと組、朝夏まなとさんと藤森慎吾さんの初日である。キャストのシャッフルは明後日から始まる。

 『ローマの休日』愛知公演は12月25日(金)まで。
 ご無理のない範囲でどうぞよろしくお願いいたします。

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『オトコ・フタリ』通信 初日!

12月12日(土)

 まずは無事に初日の幕が下りたことをご報告したい。

 シアタークリエには、最近の困難な社会状況の中、それでも少なくないお客様がご来場くださった。が、観劇を望みながらご来場を断念された方もまた少なからずいらっしゃるだろう。

 私たちが従事する“パフォーミング・アーツ”は、お客様にご覧いただくことで完成する。そういう意味で、ご来場くださったおひとりおひとりには心から感謝したい。
 と同時に、遠くから思いを寄せてくださる皆さんにも私たちの気持ちをお伝えしたい。私たちは劇場を愛してくださるすべての方々のお力で毎日の幕を開けることができるのである。

 『オリ』もたくさんのお力を頂いてようやく開幕に漕ぎ着けた。
 観客の反応のまるでない稽古場から、今日初めて笑い声と拍手の中で恭一郎や冬馬や好子の悪戦苦闘を観察したわけであるが、何度も繰り返し見て“よく知っている”はずの物語が、今日はまるで初めて観るかのように新鮮に生き生きと感じられた。ゲネプロでさえ未完成だった『オリ』が完成したのである。

 『オリ』は“愛”についての物語である。物語の中では「愛に迷う、愛から逃げる男たちが本当の愛を見つけるまで」が描かれる。

 劇場は特別な場所である。劇場にはキャストもスタッフも、そしてお客様も、みんな「愛」を手に集まってくる。その愛で、今日のシアタークリエも満たされた。

 明日も、明後日も、いつまでも満たされますように。

 (『オリ』通信 おわり)

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『オトコ・フタリ』通信

12月11日(金)

 今日も午前中はスタッフだけで転換稽古。

 『オリ』の場面転換は実にさりげない。
 ご覧いただいた皆さんにそう感じていただければ今日の午前中には意味があったということになる。

 午後は舞台稽古、昨日の続きで2幕の後半をあたる。
 諸々の確認を済ませて大休憩。ゲネプロに備える。

 ゲネプロの直前にマスコミの皆さんによる囲み取材(東宝演劇部のTwitterはこちら)。
 既にたくさんのレポートが写真と共にUPされている。新情報もチラホラと。

 そしてゲネプロ。これでお客様にご覧いただくための準備はすべて整った。

 明日は初日。開演時刻は18時30分である。

 今日のお昼は、衣裳デザイナーの前田文子さんが「テンションが上がる」とおっしゃって楽しみにしている“鳥のお弁当”であった。
 
 無事に召し上がることができたであろうか。

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『オトコ・フタリ』通信

12月10日(木)

 午前中はスタッフだけでテクニカル・リハーサル。
 グランド・ミュージカルだったら“時間との戦い”になるであろう局面も、『オリ』の規模ではゆとりを持って進められる。そのことは作品のクォリティに直結するので、とにかくがありがたい。

 午後はお祓い(おはらい)からスタート。
 初日の開演前に行われることが多いお祓いを今回はこのタイミングで。関係者一同が集まって公演の安全と成功を祈願する。

 そして舞台稽古。幕開きから2幕の前半までを丁寧に当たる。
 芝居そのものは稽古場で入念に稽古を重ねているので、芝居以外のこと――大道具との関係や照明がらみの箇所、客席からの見え方……などなど――に重点を置いて調整を加える。

 キャストの皆さんをはじめ、各セクションの機動的な動きのお陰で予定のメニューを予定より少し早く終える。
 稽古後はスタッフの直し作業をいくつか。明日に備える。

 明日は舞台稽古の続き。そしてゲネプロ。

 今日はカレーでもお赤飯でもなかった(けど、とても美味しくいただきました!)

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『オトコ・フタリ』通信

12月9日(水)

 午前中は昨日の続き、フォーカス合わせ。午後から照明合わせ。

 舞台美術に関しては稽古場で模型を見ているので、劇場入りして実物を見てもイメージ通り……と言うか、まあ想定を大きく外れるということはほとんどない(東宝舞台さんがとても丁寧に仕上げてくださった!)。
 しかし照明は(稽古の最終段階で入念に打ち合わせはするのだが)、実際のことは劇場でデザインされるまで全く分からない。照明デザインが完成するまでのプロセスは中々スリリングである。

 今日の照明合わせでも、服部基さんが作り出す明かりはいい意味で想像と異なっていた。『オリ』はミュージカルではないので、明かりも現実的だし、Cueの数もそれほど多いわけではない。が、デザインのひとつひとつが的確で、そして効果的である。

 話は変わる。

 今日のお弁当はお昼が“カレー”、夜が京橋で百年の歴史があると言う老舗の“お赤飯のお弁当”であった。

 それはともかく、明日はいよいよ舞台稽古。
 その前にテクニカル・リハーサルとお祓い(おはらい)。

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『オトコ・フタリ』通信

12月8日(火)

 シアタークリエで仕込み作業が始まった。

 今日と明日はスタッフの作業のみで稽古は無しである。
 1日目の今日は朝から各セクションの搬入・仕込みが行われ、夜のご飯の頃までには舞台美術もあらかた組み上がった。その後、照明のフォーカス合わせ。順調に推移し1日目を終える。

 明日は今日の続き。そして照明合わせ。

 田渕久美子さんが先日の通し稽古にいらした時のことをブログに書いてくださっている。写真付きである。
 こちらからどうぞ。

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『ローマの休日』通信

12月8日(火)

 『ローマの休日』は現在、愛知/御園座公演(12月19日初日)と福岡/博多座公演(2021年1月1日初日)に向けての稽古の真っ最中である。

 『ローマの休日』では舞台転換に劇場機構を多用している。
 劇場機構と言うのは“回り舞台”とか“迫り(せり)”などの舞台設備のことを言うのであるが、帝劇と御園座や博多座とではその劇場機構(のサイズや位置)が異なるので、各劇場の機構に合わせて大道具の飾り方や転換の手順、キャストの位置や動線などを調整する必要が出てくる。

 東京公演終了後、既にひと月以上経ってもいるので、“思い出し”を兼ねて全国ツアー・ヴァージョンの稽古が行われているのである。

 今日の稽古場は、帝劇公演に向けて稽古していた9月の稽古場とは何だか印象が違っていた。みんな楽しそう……と言うか、みんな9月の稽古時より仲良しになっている!

 しかし、考えてみればそれも当然であろう。9月の稽古の後、キャストの皆さんは1か月に及ぶ本番を一心同体で乗り切ってきたわけである。仲良くならない方がどうかしている。

 と言うわけで、稽古場のあまりにも楽しそうな雰囲気にちょっと気おされた私であった。

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『オトコ・フタリ』通信

12月7日(月)

 稽古場最終日。もちろん通し稽古。

 昨日と同様に“程よく力の抜けた”いい感じの通し稽古であった。それでいてドラマティックな個所ではそれなりに緊迫感もあり、とてもバランスのよい出来の最終日だったと思う。
 音楽も“ファイナル・ミックス(完成版)”に差し替えられた。と言っても、昨日まで使用していた“仮ミックス”と大きな違いはないのだが。

 そして最後の“お茶会”。最後なので、思い残すことのないように気になったことを逐一お伝えする。
 お茶会の後は“劇場入りしてからの諸注意”(楽屋はいつから使えます、とか、お弁当はいついつあります、とか)。そして“舞台稽古の進め方”についての簡単な説明。

 11月1日に始まった“がんばらない”稽古もこれで全行程を終了した。
 明日からシアタークリエで仕込み作業が始まる。

 開幕まであと5日!

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『オトコ・フタリ』通信

12月6日(日)

 通し稽古。

 昨日の“緊張感みなぎる”通し稽古とは打って変わって、今日は程よく力の抜けた“のびのびとした”通し稽古であった。
 芝居好きとしては昨日の緊張感も捨てがたい。が、『オリ』がコメディであることを考えれば、今日の“おおらかな仕上がり”の方が望ましいはずである。この“抜け感”が定着してくれると嬉しいのだが。

 ここまでくると稽古後のノートもそれほど多くはない。敢えて“抜き稽古”をする必要のある場面も無く、なので今日はかなり早い時刻に「お疲れさま」となった。
 しかし、そうなるのも当然である。稽古開始時刻になる前に“抜き稽古”を済ませてしまう“せっかちさん”がいらっしゃるので。

 さて。

 明日は稽古場最終日である。余裕があると思っていた稽古期間ももう終わる。

 「終わって欲しくないなぁ……」と山口さんがつぶやいた。

 私の心配は「普通の(がんばる)稽古場に戻れるだろうか」である。

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『オトコ・フタリ』通信

12月5日(土)

 衣裳/ウィッグ付き通し稽古。

 まずはそれを実現してくれた衣裳チーム、ヘアメイク・チーム、そして演出部の皆さんに感謝したい。稽古場でこれがやれると劇場入りしてからが大変スムーズになる。
 そして音楽が“昨日録音されたもの”に差し替えられた。まだ最終的な仕上げ前の“仮ミックス”ではあるのだが、音楽の“表情”と言うか“情報量”が増し、一層雄弁になったように思う。

 今日はギャラリーの顔ぶれも豪華であった。

 衣裳デザイナーの前田文子さん、ヘアメイク・デザイナーの川端恵理子さん、音楽を携えてきてくださった江草さん、そして脚本の田渕久美子さんもいらっしゃった。

 脚本家はその作品の“生みの親”である。演出家はさしずめ“育ての親”と言うことになるだろうか。
 私が作品を作る時に心掛けているのは“お客様に楽しんでいただくこと”である。が、“作者に喜こんでもらいたい”という気持ちもそれと同じくらい強い。『オリ』では、誰よりも田渕さんに喜んでもらいたいのである。

 通し稽古終了後、お茶会(ノートのことです)の前に、稽古をご覧になった感想をキャストの皆さんと一緒に田渕さんから伺うことに。
 こういう時の私は全くもって意気地なしである。感想など伺わずに逃げ出してしまいたい。それが本心である。が、それもどうかと思うので、なんでもない顔をして田渕さんのご感想を伺った。

 胸を撫で下ろすご感想だったことをご報告しておきたい。

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『オトコ・フタリ』通信

12月4日(金)

 そしてまた今日も通し稽古。別スタジオでは本番用の音楽録音が行われている。

 現在稽古場で流されている劇伴音楽が“デモ音源”であることは以前記した通りである。江草啓太さんが1人で様々な楽器を操って作ってくださったのだが、本番用ではミュージシャンの皆さんが演奏してくださることになる。今日はその録音である(その報告をしてくださっている江草さんのTwitterはこちら)。

 聞くのが楽しみ!

 話は飛ぶが、『オリ』は「途中休憩なしの1幕ものとして上演される」と言う話があったのをご記憶だろうか?

 結論から言えば、現時点では「途中休憩ありの2幕ものとして上演」に落ち着いている。
 もともと“2幕もの”として書かれている脚本なので、それをそのまま“本来の形”で上演するわけであるが、これはとても嬉しい決定であった。

 コロナ禍以前、シアタークリエの途中休憩は“20分”であることが多かった。が、今回は休憩中の混雑を緩和するため“30分休憩”となる。
 上演時間は今のところ1幕が“45分前後”、2幕が“50分前後”である。30分の休憩と合わせて、トータルでは“2時間05分前後”になるのではないかと思われる。終演後は“規制退場”が行われるので、観劇後のご予定は余裕をもって組んでいただくことをお勧めする。

 さて。

 明日ももちろん通し稽古。

 衣裳/ウィッグ付きで。

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『オトコ・フタリ』通信

12月2日(水)

 今日もまた通し稽古。

 連日“通している”わけであるが、稽古場でこれだけ何回も通せるのは大変ありがたい。繰り返し“通す”ことで「芝居が体に馴染む」と言うか「腑に落ちる」と言うか、とにかく「より自然になる」からである。体に馴染ませることで「台詞や段取りに追われている」感も無くなるし。
 その半面、回数をこなすことは「新鮮さが失われる」ことも意味する。毎日同じ物語を繰り返す舞台では「新鮮さを維持する」ことは大変に難しい。が、「新鮮である」ことはお客様に物語を届けるためには不可欠な要素である。

 「新鮮であり続ける」ことは今後の最重要課題であろう。

 ところで、今日の通し稽古ではいつもと違ったことがひとつあった。通したのが2回だったことである。
 公演が始まると「ほぼ1日おきに2回公演」があるので、その予行演習としての試みだったのだが、2回目も1回目と変わらず“いい感じ”であったので、ひと安心。

 今日はちょっがんばってしまいました。(だからではないが、明日は稽古場最後のOFF)

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『オトコ・フタリ』通信

12月1日(火)

 今日も通し稽古。

 稽古後の“ノート”のことを何と言うか?

 いきなり分かりづらい文章で恐縮だが、今日のノートでそんな話になった。
 『オリ』の稽古場では“ノート”と言っているが、(11月22日のブログでも触れたように)かつてはそれは“ダメ出し”と呼ばれていた。が、最近ではそう呼ばない現場が増えているように思う。

 そのように変わって来たのはいつ頃からだろう?
 私が演劇を始めた学生時代(もう40年も前ですが)、稽古後に演出家がキャストやスタッフに指示を出すことは当然のように“ダメ(駄目)出し”と呼ばれていた。大学を出て東宝に入ってからもずーっとそうであった。

 20世紀の終わり近くになって、英語圏で上演された作品を翻訳上演する際にオリジナルの演出家を招聘するケース――例えば東宝では『レ・ミゼラブル』(1987年日本初演)や『ミス・サイゴン』(1992年日本初演)など――が増えてきた。
 海外の演出家が来日して稽古を進めるようになると、彼らは“ダメ出し”の意味で“Note”と言う単語を用いることが分かった。改めて考えてみれば、“ダメ出し”と言う用語にはネガティブなイメージが付きまとうが、それに対して“ノート”は簡潔で実にクリーンな用語である。

 だったら“ダメ出し”のような「ダメであること」を前提にした「ダメな所を指摘しまくる」ようなイメージの用語は使うのをやめて、これからは“ノート”で行こう……みたいな話が、恐らくは至る所で交わされたのであろう。それで今日では“ノート”と呼ぶ現場が増えているのだろう、と思う。

 話が長くなったが、時代の流れに鈍感な演出家ではいたくないので言葉のチョイスには注意を払いたい、と私も思った次第である。
 私は油断すると“ダメ出し”と言ってしまう。それは刷り込まれた習慣によるもので他意は全くないのだが、「だったらもっとポジティブな言葉に変えてしまえばいいのではないか」と言う話で今日の“ノート”は盛り上がったのであった。

 『オリ』の稽古場では、これからはそれを「お茶会」と呼ぶことになった。演出家の話を聞く時に「お茶とお菓子OK」なのは言うまでもない。
 
 稽古後は照明打ち合わせ。照明デザイナーの服部さん、舞台監督の山本さん、演出助手の末永さんと。

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『オトコ・フタリ』通信

11月30日(月)

 昨日の稽古後に演出部の皆さんで“シミュレーションしたこと”をキャストに伝授。そのことを整理したうえで、今日も全編を通す。

 昨日の稽古では前半がとても良かった。その反面、後半にまだ課題が残っているように感じた。
 そのことを昨日のノートでキャストの皆さんとも共有したのだが、今日は後半が見違えるように良くなった。11月22日のブログでも記したが、今日もちょっとびっくりするような“進化”があった。

 芝居と言うものは、良くなると「もっと良くしたい」箇所が見つかるものである。今日もいっぱい見つかった。なのでノートでそれを共有。明日は更に良くなるだろう。

 さて。

 11月が終わる。今日までのところ『オリ』カンパニーは“無事”であった。

 明日以降もどうか“無事”でありますように。

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『オトコ・フタリ』通信

11月29日(日)

 今日も通し稽古。

 『オリ』の音楽を担当してくださるのは江草啓太さんである。
 江草さんとは『Chanson de 越路吹雪/ラストダンス』でご一緒した。『ファースト・デート』ではキーボード/バンドリーダーとしてお世話になった。今回はミュージカルではないので、江草さんにお願いしているのはドラマの音楽(劇伴)である。

 劇中では江草さんが作ってくださった劇伴が要所要所で流れることになるのだが、今回、江草さんは稽古用に“デモ音源”を作ってくださっている。で、できあがった物からどんどん送ってくださるので、届いた物から順次稽古で使用してみている。今日で全曲そろったので、本番の形にまた少し近づいた。

 稽古後は演出部の皆さんと××××のシミュレーション。ネタバレになってもつまらないので具体的なことには触れない。

 ところで、東宝演劇部のTwitterで『オリ』の稽古場レポートが始まっている(こちらからどうぞ)。
 写真で左手前に立っているのが演出助手の末永さんである。最近は“お赤飯のおにぎり”が多方面から差し入れられるらしい。

 食べ過ぎませんように。

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『オトコ・フタリ』通信

11月27日(金)

 全編を通す。

 昨日の稽古で見つけた“もっと効果的”で“もっと面白い”やり方は、おおむね上手く再現できていたと思う。その結果、ドラマのメリハリと言うか、ダイナミズムが高まり、見ごたえのある作品にまた1歩近づいたと思う。
 と同時に、更に調整を加えるべき個所もまた見つかったので、通し後のノートでそれらを共有、次回の通しに備える。

 目下の悩みどころは『オリ』がコメディであるという部分である。
 「コメディは稽古が難しい」という話はこのブログでも再三触れてきた。コメディでは“お客様が笑ってくださるか否か”が勝敗の分かれ目であるのに、そのお客様が稽古場にはいらっしゃらないからである。

 今回は稽古期間にゆとりがあるのでありがたい……という話を昨日書いたばかりだが、ゆとりがあるおかげで何度も稽古を繰り返すことができて(そのお陰でドラマが深まったり演技が充実したりしているのだが)、その反面、最初に稽古した時に面白かった個所にもだんだん慣れてきてしまい、今でも変わらずに面白いのか、今ではそれほどでもないのか、それがもはや分からない。

 料理人が自らの舌を信じてお客様に料理を提供するのと同じように、我々も自らの“笑いセンサーを”信じて稽古を積み重ねるしかないのであろうか。

 悩んでも答えは出ない。

 ……なので明日は稽古OFF。

 (もともと決まっていたお休みであることは言うまでもない)

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『オトコ・フタリ』通信

11月26日(木)

 通さずに全場面を当たる。
 で、昨日の通しで見えてきた“可能性”をひとつずつ試してみる。もっと効果的で、もっと面白いやり方はないか。キャストの皆さんと知恵を絞る。

 稽古期間がギリギリしか確保されていない現場では、稽古の2巡目にはもう“芝居を固めてしまう”ことになりがちである。そうしないと初日に間に合わないからであるが、今回は1巡目をかなりゆとりを持って進めてきたにもかかわらず、2巡目でまだ試行錯誤が許されるのが嬉しい。このような環境での芝居作りがもっともっと広まるといいなぁ。(山口さん曰く「劇団みたい」)

 大道具以外の様々な部分(家具や、×××、△△など)も少しずつ本番仕様の物に置き換えられ、舞台上のことをよりイメージし易くなっている。演出部の皆さんの尽力に“芝居作り”も大いに助けられている。

 明日は再び全編を通すつもり。今日見つけたことが再現できるかどうか……?

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『オトコ・フタリ』通信

11月25日(水)

 全編を通してみる。

 稽古前の山口さんは今日もおしゃべりであった。が、浦井さんと保坂さんに気を使われたのであろう。お2人からは離れたところにいた私と末永さんの所にいらして喋り倒された。
 おしゃべりは、山口さんにとっては恐らくはウォーミング・アップなのだろう。誰かとしゃべりながら“演じるために必要な身体と精神の様々な部分”の調子を探り、整え、演技に必要なレベルまで持ち上げているのではないか、と私は思う。“稽古前のおしゃべり”は演じるのに不可欠な儀式なのである。

 初めての通しは大きな混乱も破綻もなく無事にラストまでたどり着いた。まずそのことを素直に喜びたい。
 そして繋がってみるといろいろと見えてくることもある。今日のノートでは、その見えてきたことについてキャストの皆さんと意見交換。これが残りの稽古期間の目標となるだろう。

 ノートの後はいくつかの場面を微調整。稽古の残り期間にまだ余裕があるので、難易度の高そうな領域にも踏み込んでみるつもり。

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『オトコ・フタリ』通信

11月24日(火)

 衣裳/ウィッグ合わせ。

 先日の会見やポスター/チラシなどでキャストの皆さんが着用している物以外にも衣裳は何点かある。今日はそれらの合わせ。衣裳デザイナーは前田文子さん、ヘアメイク・デザイナーは川端恵理子さんである。

 『オリ』は現代の日本を舞台にしたストレート・プレイなので、“衣裳”や“ウィッグ”と言っても至って現実的な物ばかりである。マントをバッサバッサ翻したりするようなことは間違ってもない。
 と言うわけで、衣裳もウィッグも極めて“日常的”な物が選ばれた。衣裳とウィッグを着用しているにもかかわらず「保坂さん、早く衣裳着てください!」などと言われてしまうタイプの物ばかりである。

 稽古では後半を通してみる。

 一昨日と同様に悪くない出来であった。が、課題はまだまだあるので、ノートでそれらを共有をした後、再度後半を通す。
 2回目の始まる前に山口さんが「次は“安全運転”をせずに行くところまで行ってみます」的なことをおっしゃった。稽古では常に“安全”を心がけていらっしゃる山口さんにしては珍しくアグレッシブなご発言で、私は心の中で秘かに喝采を送った。

 さて。

 一昨日は前半、そして今日は後半を通した。明日はいよいよ全編を通す。

 ……つもり。

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『オトコ・フタリ』通信

11月22日(日)

 稽古風景を撮影するスチール・カメラが入った。カメラマンは東宝系の稽古場/舞台写真でお馴染みの田内俊平さんである(このページ左側にある私も田内さん撮影)。今日撮られた写真は公演プログラムの数ページを飾ることになる。

 東宝系の作品の公演プログラムでは“稽古場風景のページ”があるのが常であった。
 “あった”と過去形なのは、コロナ禍以降に作成された公演プログラムにはそのページが無いからである。『ローマの休日』の公演プログラムでも稽古場風景は掲載されなかった。理由はいくつか考えられるが、稽古場の人数を1人でも少なく保ちたいことや、感染対策をしての稽古が“絵になりにくい”ことなどがあるだろう。

 と言うわけで、東宝系公演のプログラムでは『オリ』が稽古場風景を掲載する再開第1号と言うことになるらしい。『オリ』の稽古場がキャストとスタッフを合わせても少人数であることもその判断を後押ししただろう。

 稽古では前半を通してみる。

 もう少し“取りこぼし”があるかと予想していたのだが、それに反して悪くない出来であった。と言っても改善すべき点は多々あるので、ノート(かつて「ダメ出し」と呼ばれていた作業)でそれを共有。その後、再度前半を通す。
 その結果、劇的に良くなった2回目であった。ノートで共有したことがほぼすべて改善され、物語の構造がくっきりと浮かび上がってきた。

 芝居と言うものは、ちょっとしたことでびっくりするような進化を見せることがある。今日は収穫のとても多い1日となった。そのご褒美に明日の稽古はお休みに。

 嘘です。

 ご褒美だからではなく、もともと決まっていたお休みです。

 ……また嘘をついてしまいました。

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『オトコ・フタリ』通信

11月21日(土)

 先日行われた会見の映像はもうご覧いただけただろうか?(まだの方はこちらからどうぞ)

 ご覧いただけば“キャスト3人の仲の良さ”は一目瞭然であろう。9月17日に帝劇で行われたスペシャル・トークショーでもすでに仲良しであったが、稽古場の3人はその何倍もフレンドリーである(稽古場は何と言っても“非公開”だからね)。

 稽古が始まる前は3人の“おしゃべりタイム”である。話題は日によって変わるが、天気の話題だったり、食べ物の話だったり、その日のニュースのことであったり、過去の失敗談であったり……様々である。
 思いのほか“おしゃべり”なのは山口さんで、稽古時刻が近づいてくると浦井さんと保坂さんは台本に目を落として仕事モードへと移行するのだが、山口さんはほとんどの場合“おしゃべり”を続けている。今日の山口さんはほとんど“かまってちゃん”であった。

 しかし、そんな仲の良さが“演じる時”には問題となる。

 物語の発端では、登場人物はまだ“お互いのことをよく知らない”設定である。そして登場人物同士が激しく言い争うような場面も現れる。そんな設定や場面であるにもかかわらず、登場人物同士が“気脈を通じている”ように見えてしまうことが再三再四あった。
 演技には“日常の人間関係”が透けて見えてしまう。これはとても恐ろしいことである。

 “険悪な場面を実現するために日常も険悪に過ごす”と言う考え方もあるだろう。が、(映像作品はさておいて)こと舞台に限ってはそれは逆効果であると私は思う。そういう部分は稽古を重ねて行く中で解消されるべきである。

 仲良きことは美しいのである。

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『オトコ・フタリ』通信

11月20日(金)

 稽古は2巡目に入っている。ひとまずラストシーンまでたどり着いたので、幕開きに戻っておさらい、と言うか、更に深める作業に取り組んでいる。

 キャスト3人の中で稽古場に一番乗りするのは決まって浦井健治さんである。私もどちらかと言えば早い方だが、浦井さんは私より早い。早く到着して浦井さんが何をしているのかと言うと、イヤホンを耳に1人で稽古場をうろうろと歩きながら芝居の予習、または復習をしている。

 俳優には2通りあって、浦井さんのように「早く稽古場に入って(或いは遅くまで稽古場に残って)予習・復習を繰り返すタイプ」と「予習・復習は稽古場では一切やらないタイプ」とに分けられる。山口祐一郎さんはどちらかと言えば後者である。

 山口さんは稽古場外で予習と復習を重ねていらっしゃると思われる。思われる……と言うのは、見たことがないし聞いてみたこともないからなのであるが、山口さんの台本を見れば徹底的に準備をされていることは明らかである。山口さんの台本はおびただしいほどの付箋で倍の厚さになっているし、書き込みも誰よりも多い。

 保坂知寿さんは山口さん、浦井さんとはまた違ったタイプである。浦井さんほど早く稽古場にいらっしゃるわけでもないし、台本も付箋だらけではない。が、稽古が始まれば誰よりもしっかりと準備ができている。
 保坂さんも「稽古場外で予習・復習をするタイプ」であると思われるが、山口さんの方法とはまた異なる方法でそれをなさっているのだろうと想像する。

 たった3人のキャストでも芝居への取り組み方に個性が現れていて面白い。
 たった3人だからこそ、いつもはあまり気にしていないそんな部分にも目が行くのであるが。

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『末永陽一』通信

11月19日(木)

 今日の末永さんは稽古前に“コンビニおにぎり”と“コンビニ納豆巻き”を食べていた(あと“なめこのお味噌汁”も)。

 どちらもお赤飯ではなかったので「今日も温存しているのだな」と思って聞いてみると、今日は本当に売り切れだったらしい。
 その時点で私は目の前が真っ暗になった。完璧に準備していた“稽古の進行計画”が何の意味もなさなくなってしまったからである。

 今日の稽古の進行には自信があった。稽古場で演出家のなすべきことに集中しているように見せながら、“お赤飯のおにぎり”に相応しい完璧な登場場面をお膳立てする。今日は私の演出家人生の“秘かなハイライト”になるはずの日であった。

 なのに……。

 が、しかし、である。

 人生は何が起こるかわからない。
 山口祐一郎さんのマネージャーである山川さんが、なんと末永さんのために“お赤飯のおにぎり”を買っておいてくれていたのである。陽の目を見ることはないと思われた“稽古の進行計画”は息を吹き返した。

 今日の私はいい仕事をしたと思う。誰もが「小腹が空いた」と感じる絶妙なタイミングに“ちょっとした小休止”を宣言した。私は目立たぬように“お赤飯のおにぎり”を口に運ぶ末永さんを見逃さなかった。

 で、稽古は……まあ順調なんじゃない?

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『オトコ・フタリ』通信

11月18日(水)

 稽古前、演出助手の末永さんは海苔の巻かれた普通のおにぎりを頬張っていた。

 「お赤飯のおにぎりは売り切れだったのだな」と思ったので、そう聞いてみた。すると末永さんは袋の中からもぞもぞとお赤飯のおにぎりを取り出して見せてくれた。お赤飯のおにぎりを温存していたのである。
 「末永さんは“好きなものを一番最後に食べる”タイプなのだな」と思ったので、今度はそう聞いてみた。すると末永さんは「そうではない」のだと言う。

 こう言うことらしい。

 普通のおにぎりは、まずおにぎりの山頂からぐるりと一周している“ビニールのリボン”を剥きはがし、続いて“表のビニール”と“海苔とお米を隔てているビニール”を左右に引き抜き、そうしてようやく食べられる状態になる。
 食べられる状態になるまでに手間がかかる上に、周囲に「いま食べてます」感を強くアピールしてしまうことになるわけで、これはでは“ちょっとした稽古の小休止”にこっそりと小腹を満たすにしては存在感が大きすぎてしまう。

 だから「そんな時にお赤飯のおにぎりなのですよ」と末永さんは言う。お赤飯のおにぎりなら、ちょっとした隙間時間にさっと開封してそのまま口に運ぶことができて、稽古場の“芝居を生み出す空気”を壊さずに済むのであるらしい。何と美しい演劇人魂であろうか。

 それはともかく。

 今日の稽古は思いがけず想定より早く終了した。なので末永さんは、せっかく温存した“お赤飯のおにぎり”を本来の意図通りには食べられなかったのではないかと思う。
 明日の稽古は“もう少し粘ろう”と思う。そして誰もが「小腹が空いた」と感じるころに“ちょっとした小休止”を取ろうと思う。

 売り切れていませんように。

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