『TDV』ニュース
速報!
『ダンス オブ ヴァンパイア』をよくご存じの皆さんにはお馴染みの、よく知らない皆さんには「……?」のリー君が戻ってきました!
こちらからどうぞ!
4月19日(土)
40年目の『アニー』が初日を迎えた。昼公演はチーム・モップの、夜公演はチーム・バケツのそれぞれ初日であった。
昨日行われた囲み取材の様子が色々な媒体で取り上げられているが、そこに登場していたわんちゃんが「家康(イエヤス)」である。
『アニー』にはアニーと仲良しになる「サンディ」という名前の野良犬が登場するのだが、そのサンディ役をダブルキャストで務めているのが「家康」と「おこげ」である。家康がチーム・モップ、おこげはチーム・バケツのサンディ役なのだが、今回は、スタンバイ・キャストというか、アンダースタディと言うか、3人目のサンディが控えている。
『アニー』に登場するサンディを「わんわん大サーカス」さんが引き受けてくださるようになったのは2019年から。家康はその時から出演しているので今年で7年目のベテランである。おこげはその時点ではアンダースタディで、家康と共に正キャストを務めていたのは「メープル」であった。おこげはメープルの卒業に伴って正キャストに昇格した(おこげの初登場に触れたブログはこちら)。
その時のおこげと同様に、将来の正キャストを睨んでスタンバイしていたのは「まつり」である。
まつりは、実は昨年もスタンバイをしていた。サンディとしては出演していないが、「野犬狩り」の場面に抱きかかえられて捕獲される野良犬役では登場していたのでお気づきの方もいらっしゃるかもしれない。
舞台には大勢のキャストやオーケストラの生演奏など、わんちゃんにとってはいきなりだと怖がってしまうかも知れない要素が少なくないので、サンディ役を教えるにしても時間を掛けて少しずつ慣れさせて行く必要がある。殊にまつりはとても怖がり屋さんなので、わんわん大サーカスのトレーナーさんも「2025年公演のどこかでデビューできればいいな」くらいに考えていらしたようなのだが、ここにきてまつりの成長が著しく、なのでついに今日の夜公演でチーム・バケツのサンディとして無事にデビューを飾った。
まつり、 初舞台おめでとう!
丸美屋食品ミュージカル『アニー』は5月7日まで東京・初台の新国立劇場中劇場で上演中。
夏休みには恒例のツアーもあります。
4月18日(金)
全場面をあたり終え、稽古は2巡目に入っている。
前回の上演から5年が経過していることもあって稽古はとても新鮮である。ダブルキャストのアルフレートとサラ、そしてシャガール、レベッカ、マグダ、ヘルベルトが新キャストであること、伯爵さま、教授、クコールが新たにダブルキャストになったことも新鮮に感じる大きな理由だろう。新鮮であるということは、裏返せば「忘れている」と言うことでもあるのだが。
帝劇での上演を想定してデザインされた『ダンス オブ ヴァンパイア』は東京建物 Brillia HALLではどのような見え方になるのだろう。Brillia HALLに私がまだそれほど馴染みがないので、個人的にはその部分に興味津々である。帝劇を想定した舞台美術をBrillia HALLにはめ込む作業は一苦労ではあるのだが。
日本初演は2006年の7~8月。20年目のヴァンパイアである。
4月14日(月)
昨日放送の『シューイチ』(7時30分~/日本テレビ)にアニー役の丸山果里菜さんと小野希子さんが生出演。アカペラで「トゥモロー」を披露した。
そして16時25分からはアニー特番『シューイチ×ミュージカル アニー 開演直前! アニーオーディションに完全密着』も放送され、昨日の日本テレビさんはさながら「アニー・デー」であった。
今年の特番は久しぶりに「オーディションに密着するドキュメンタリー」的な内容で、昔からアニー特番を楽しみにしていた私などにはこのスタイルがやはり嬉しい。来年もこの方向だといいなぁ。
特番には第2弾が用意されていて、『シューイチ×アニー 祝40年目! 涙と笑いの舞台初日に完全密着』のタイトルで、4月27日(日)の16時05分から放送の予定となっている。
どうぞお見逃しなく。
さて。
稽古場での作業はすべて終了。今日から新国立劇場中劇場で仕込み作業が始まっている。開幕は4月19日(土)。
今週末です。
4月11日(金)
稽古は2幕の後半に突入した。
『ダンス オブ ヴァンパイア』は見せ場が次から次へとやってくるミュージカルである。2幕も伯爵さまとサラの「愛のデュエット」に始まり、悪夢のダンスシークェンス「夜を感じろ」、アルフレートと教授の霊廟(れいびょう)探索、図書館、バスルーム……と続く。その中でも「見せ場の中の見せ場」と言えるのはやはり墓場のシーンであろう。ここには「永遠」と「抑えがたい欲望」という2つの重要なナンバーがある。
「抑えがたい欲望」は伯爵さまのソロナンバーであるが、私たちの日本版では「伯爵の化身」と思しきダンサーが伯爵さまの歌に寄り添うように踊る。伯爵の化身を踊るのは佐藤洋介さんと加賀谷一肇さんである。
今回から伯爵さまが山口祐一郎さんと城田優さんのダブルキャストになったことは皆さんご承知の通りであるが、伯爵の化身も今回から「山口さんには佐藤さん」「城田さんには加賀谷さん」の固定となる。
城田さんの伯爵さまは山口さんの伯爵さまとはかなり印象が異なる。そもそもの「俳優としての持ち味」が大いに異なるお2人なので印象が異なるのも当然と言えば当然なのだが、佐藤さんと加賀谷さんの「化身」もその印象は大いに異なる。
ぜひ見比べていただきたい。
ミュージカル『十二国記 —月の影 影の海—』のヴィジュアルが公開された。
これからも毎月12日には新しい情報が何かしら公開される……らしい。
公式サイトのヴィジュアルはこちらからどうぞ。
4月7日(月)
稽古場もいよいよ佳境である。
今週はついに「通し稽古」が始まり、別スタジオでは「オーケストラのリハーサル」も開始され、オーケストラを稽古場に迎えて「オケ合わせ」へと進み、そして「オケ付き通し稽古」に至る。1週間後には劇場入りである。
今年の『アニー』もかなり楽しい仕上がりになりそうである。新キャストと続投キャストの絶妙なコラボレーションで例年以上にダイナミックでスピーディな『アニー』が誕生するだろう。
そんな稽古の様子を見ることができる(かも知れない)『アニー』特番の放送が決まった。
4月13日(日)の16時25分~16時50分に日本テレビ(関東ローカル)で放送される『シューイチ×ミュージカルアニー 開演直前! アニーオーディションに完全密着』である。
どうぞお楽しみに!
4月4日(金)
稽古はハイスピードで進んでいる。
『ダンス オブ ヴァンパイア』は芝居の段取りが細かく決められているうえ、その細かい段取りを音楽にはめなければならないので稽古にはどうしても時間がかかる。キャストの皆さんは段取りを理解し、覚え、音楽を聴きながら芝居をしつつ細かい段取りを的確に処理して行くことを求められる。前回のWeeklyで触れた「生みの苦しみ」のひとつにはこの「細かい段取りの多さ」も含まれる。
今回は『ダンス オブ ヴァンパイア』に初登場となるニュー・キャストも多く、ダブルキャストで演じられる役も増えたので、その分稽古にかかる時間も増える。なのにハイスピードで進んでいるのはどういうことだろう……? 稽古は既に2幕に突入している。
話は変わるが、稽古場では伯爵さまと伯爵さまが並んでいらっしゃる。そしてそれを見るととても奇妙な感覚に陥る。
アルフレートやサラは今までもダブルキャストだったので2人で並んでいても違和感はそれほど無いのだが、伯爵さまが2人並ぶのはさすがに気になる。のみならず、今回はプロフェッサーも2人で、更にはクコールも2人である。
2人の伯爵さま、2人のプロフェッサー、2人のクコールが1部屋に集まっているところを想像してみてください。
3月31日(月)
稽古は2幕の後半まで進んでいる。
キャストの顔触れが変わると芝居の運びも今までとは変わってくるので、見慣れた場面や聞き慣れた台詞が時々びっくりするほど新鮮に見え、聞こえる。
芝居って奥が深いなあ……。
話は変わる。
今年の『アニー』では「手話通訳さんのいらっしゃる公演」が2回開催されることになっている。4月24日(木)の12時の回と4月27日(日)の16時30分の回である。
『アニー』では初めての試みであるが、今まで劇場に足を運ぶことを難しく感じていらした皆さんにも『アニー』を楽しんでいただけたらこれほど嬉しいことは無い。
近年では「手話通訳さんのいらっしゃる舞台」が少しずつではあるが広がっている。この機会にどうぞご来場くださいませ。
3月28日(金)
品川プリンスホテルへ。『ダンス オブ ヴァンパイア』の製作発表。
製作発表ではクロロック伯爵役の山口祐一郎さんと城田優さん、サラ役のフランク莉奈さんと中村麗乃さん、そしてアルフレート役の太田基裕さんと寺西拓人さんがご登壇。ご応募くださった方の中から抽選で選ばれた300名のオーディエンスの皆さんにもご参加いただいた。
最初に2人のサラと2人のアルフレートによるデュエットナンバー(つまり4人で)「外は自由」が披露されて製作発表がスタート。そののち全員が揃っての質疑応答へと進む。キャスト一同は本番さながらの扮装での登壇であった。
製作発表の様子は既に様々な媒体が記事にしてくださっているのでそちらをご参照いただきたいのだが、中には私が「釣り竿のようなもの」を掲げている写真を添えた記事もあり……。
製作発表で釣りをするはずもなく、『ダンス オブ ヴァンパイア』を以前からご存知の皆さんにはお馴染みの“アレ” を持たされているのである(泣)。
製作発表を終えて稽古場へ。
既に顔寄せと歌入り読み合わせを終え本格的な稽古がスタートしている。今日までに1幕前半の3場面に手を着けた。
稽古をしながら過去の上演時の「生みの苦しみ」が少しずつ蘇ってきた。この「苦しみ」は『ダンス オブ ヴァンパイア』特有の感覚である。
公演が終わると「楽しかった事」だけが記憶に残り「困難だったこと」などは忘れてしまうが、今回は忘れないようにしよう。
……と思う。
3月24日(月)
1幕をひと通り当たり終え、2幕の稽古に着手した。
今年からの新キャストの皆さんがそれぞれ素敵なお芝居を見せてくださっていて、今年も新しい風が随所で吹いている。特にハニガン・ルースター・リリーの3人組は「3人中2人が新キャスト」なので、今までとは結構印象が異なるチームになるだろう。
ハニガンと劇中で大きく絡むことになるグレースも新キャストになり、この2人のやり取りも実に新鮮。今までとは一味違う駆け引きが連日繰り広げられている。
ハニガンを振り回すアニーと孤児たちももちろん今年からの新キャスト。なのでハニガン役の須藤理沙さんは新キャストに囲まれまくっていて、稽古場での立ち位置が「新キャストのひとり」であった昨年とは180度変わっていて、そこがなんとも面白い。須藤さんご本人は「面白い」どころではないかも知れないが。
40年目の“新しい”『アニー』。
どうぞお楽しみに。
3月21日(金)
歌稽古と並行して、『ダンス オブ ヴァンパイア』の見せ場であるダンスナンバーの稽古もスタート。広い稽古場に稽古用の大道具(ベッド……とか)も運び込まれた。
前回(2019年の再々々……演)までの稽古場は帝劇の9階であった。
『THE BEST』通信でも触れたが、帝劇の「9階稽古場」は広いようで実はそこまで広くはなく、天井高もそこまで高くはなく、搬入条件もそれほど良いとはいえなかった。なので過去の稽古では「稽古用の大道具をダンボールで作る」という俄かには信じがたいような方法などで悪条件を乗り越えた。
現在の稽古場は9階稽古場に比べると諸条件が良いので、晴れてダンボールではない大道具での稽古が実現した。
ちょっと嬉しい。
3月19日(水)
新国立劇場中劇場へ。石川禅さんのソロ・コンサート『ライフ・イズ・ミュージカル』のサウンドチェック/舞台稽古。
コンサートは明日20日(木)の13時と17時の2公演。ゲストは既報の通り13時の回が瀬奈じゅんさん、17時の回が浦井健治さんである。瀬奈さん、浦井さんも駆けつけてくださって、和気あいあいとしたリハーサルであった。
禅さんらしさが隅々まで詰まった、とても素敵なコンサートになっている……と思う。前回までコンサートが行われていたよみうり大手町ホールとは雰囲気が異なる会場なので、その辺りも楽しんでいただけると嬉しい。
では東京・初台でお待ちしています。
3月17日(月)
歌稽古を終えて絶賛立ち稽古中。
『アニー』は毎年上演されることがお約束になっているので、キャストの皆さんも続投の方が少なくない。が、今年も「今回から新たに参加するニュー・キャスト」が何人かいらっしゃる。
グレースを演じる愛原実花さん、ルースター役の赤名竜之介さん、リリー役の浜崎香帆さん、ルーズベルト大統領役の森田浩平さんがニュー・キャスト。アンサンブルの後藤裕磨さん、岩矢紗季さん、江崎里紗さんも今回からの登場で、望月凛さんはカムバックである。アニー役の2人を含む子供たちもニュー・キャストとなる。
アニー役、孤児役、そしてダンスキッズの子供たちには「出演した翌年はオーディションを受けられない」というルールがあって(1年空けば再びオーディションに応募が可能)、なのでほとんどの場合、子供たちはニュー・キャストとなるのである。
そのルールのせいもあるのか、子供たちの印象……というか雰囲気は、毎年面白いくらい異なる。今年も今までとは結構印象が違っているので、どうぞお楽しみに。
大人のニュー・キャストの皆さんも印象は結構異なるので……
楽しい。
3月14日(金)
ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』の稽古が始まっている。
『ダンス オブ ヴァンパイア』は1997年にウィーンで初演されたゴシックホラー・ミュージカルである。日本では2006年に帝劇で初演され、再演を繰り返してきたことはご存知の通り。このブログにも過去の記事が数多く残されている。
今回のトピックは、今までシングルキャストであったクロロック伯爵を山口祐一郎さんと城田優さんがダブルキャストで演じること、そして今まで東京公演のフランチャイズであった帝劇を離れること、であろう。伯爵以外のキャストも大幅に顔触れが変わって……これはもう新生『TDV』であると言っても過言ではない。
開幕は5月10日(土)。どうぞお楽しみに。
3月10日(月)
丸美屋食品ミュージカル『アニー』の稽古が始まっている。
日本テレビ製作のブロードウェイ・ミュージカル『アニー』は1986年に上演をスタートし、以後、毎年再演を繰り返してきた。なので今年は「40年目の年」ということになる。
この40年の間には3つのヴァージョンが作られた。最初は篠崎光正さんの演出によるヴァージョンで、1986年から2000年まで続いた。2つ目はジョエル・ビショッフさんの演出によるヴァージョンで、2001年から2016年まで上演された。3つ目が現在ご覧いただいているヴァージョンで、その稽古が今年も始まったのである。
このブログには私が演出を担当するようになってからの記事が残されている。ページ右側の「カテゴリー」欄にある『アニー』をクリックしていただければ過去の記事をご覧いただけるので、ご興味のある方は覗いてみてください。
『THE BEST』が終演して1週間が経った。終わってから今日までがあっという間すぎて……。
2月28日(金)
『THE BEST/New HISTORY COMING』が無事に千穐楽の幕を下ろした。
全ての公演関係者の皆さま、そして帝劇の皆さま全員に心より御礼申し上げます。
さようなら帝劇!
2月14日(金)
現・帝劇最後の公演『THE BEST/New HISTORY COMING』が開幕した。
まずはご来場くださった皆さん、ありがとうございました。
楽しんでいただけたのでしたら嬉しいのですが。
そしてここ数日、なかなかハードな日々を過ごしたカンパニーの皆さんと劇場スタッフの皆さん、本当にお疲れさまでした。
おひとりおひとりに感謝と労いの気持ちをお伝えしたいのだが、それは現実的ではないので……。
ただ、舞台監督の廣田進さん、演出助手の末永陽一さん、チーフプロデューサーの斎藤安彦さんには特に謝意を表したい。
お三方のお陰で私は今日を迎えることができました。
さて。
明日は2回公演。そして明後日以降もなかなかハードな日々が続く。
が、『THE BEST/New HISTORY COMING』通信は今日で一旦おしまい。ご愛読いただきありがとうございました。
ではまた。劇場で。
2月12日(水)
舞台稽古1日目。
まずはお祓い。現・帝劇最後の公演の安全と成功を祈念する。そして舞台稽古へ。
(中略)
明日も舞台稽古。
2月11日(火)
道具調べ/照明合わせ。夕方からは並行してオーケストラと音響チームのサウンド・チェックも。
今まで何度となくここで道具調べ/照明合わせをやってきた。その毎回が時間との戦いで、「幕が開かないかもしれない」と思うような展開になったことも一度や二度ではなかった。
それらも今は懐かしく思い出す。今ではみんな「いい思い出」である。
……なんて振り返ってる場合ではなく、最後の最後も時間との戦いだぁー!!!
2月10日(月)
舞台では順調に仕込み作業が進んでいる。
今日・明日は稽古は無く、各セクションが帝劇最後の舞台の仕上げに勤しんでいる。
大道具周りの仕込みは昨日ある程度終えているので、今日は照明のフォーカス合わせがメインの作業。並行してオーケストラ・ピットの設営や音響チーム、映像チームの調整なども。
道具調べ/明かり合わせと舞台稽古の間、演出家席は客席の中央付近に仮設される。
帝劇では客席1階L列のセンター付近に設置され、台本や譜面を広げたりメモを取ったりできるようにテーブルと手元明かりも用意される。隣には演出助手の末永陽一さんが座り、マイクを握って舞台稽古を進行することになる。
今回、私の演出テーブルには菊田一夫さんが愛用された眼鏡と遺影が置かれている。
菊田さんは初代帝劇の建て替え(つまり現・帝劇の建設)に采配を振るわれた、当時の東宝の演劇担当重役である。重役であると同時に劇作家、脚本家、演出家、プロデューサーでもあり、今でも「菊田一夫演劇賞」にその名前をとどめている。シアタークリエ1階ホワイエの胸像をご記憶の方もいらっしゃるだろう。
先日発売された「帝国劇場アニバーサリーブック」でも「菊田さんが現・帝劇の実現にどれほど腐心されたか」にページが割かれている。
2月9日(日)
オケ付き通し2回目。そののちゲスト何人かのオケ合わせ。そして稽古場最終日。
現・帝劇最後の作品の最後の稽古が終了した。
終わってみれば、1月6日の稽古初日からあっという間だったように感じる。「早く初日にならないかなぁ……」と思う時もあったし、「いつまでも初日が来なければいいのになぁ……」と思う時もあったが、今は……よく分からないや。
舞台では各セクションの仕込みが始まっている。明日・明後日は稽古は休みで、私はスタッフとの作業に専念する。
さて。
『THE BEST』はコンサートなので、通常のミュージカル公演の時には控えてしまうような「歓声」や「手拍子」「指笛」などは「周りのお客様のご迷惑にならない限り大歓迎」である。
最初のナンバーの最初のキャストが登場した瞬間からカーテンコールの幕が下りる最後の瞬間まで、帝劇がライブ会場のように盛り上がったら嬉しい(でも歌の邪魔はしないでね)。
2月8日(土)
オケ合わせ3日目。
ものすごい勢いで残りの楽曲を合わせまくる。
そののちオケ付き通し。
ピアノでの通し稽古をやっていないので、これが初めての通し。ついに『THE BEST』の全貌が。
今日の時点で予想される上演時間は、休憩(25分……かな?)を入れておおよそ…… 3時間半…… 前後? ……である。
ただし、ゲストの人数や歌う楽曲、トークの流れによっては大きく増減する可能性も捨てきれない。終演後のご予定はくれぐれも時間に余裕をもってお立てくださいますように。
2月7日(金)
オケ合わせ2日目。
今日までのところは極めて順調、かつ快調に進んでいる。
が、順調、快調に進んでも終わりはなかなか見えてこない。なので明日もオケ合わせ。
そして帝劇クロージング公演の『レ・ミゼラブル』が千穐楽。
関係者の皆さん、お疲れさまでした。引き続きどうぞ良い旅を。
さて。
『レ・ミゼラブル』の撤収が済むといよいよ『THE BEST』の仕込みが始まる。
この2日間、9階稽古場には豪華なキャストが入れ代わり立ち代わり登場し、オーケストラの見事な演奏で最高の歌声を聞かせたくれた。
まるで「あの時」に戻ったような2日間であった。(3日目もあります)
2月6日(木)
オケ合わせ1日目。
『THE BEST』のオーケストラは19名編成。ゴージャスなオーケストラである。
9階の稽古場は「帝劇が公演中」だとワイヤレスマイクが使えない(その話はこのブログでも以前に何度か触れた)。なので今日も(明日も)キャストの皆さんはスタンドマイクの前で(ステージングや振付は脳内で)歌うことに。
『THE BEST』では様々なタイプの音楽が演奏されるが、その幅の広さはミュージカルが持つ多様性そのものであるように思う。今日1日、最高のオーケストラと最高の歌い手でその多様性を堪能した。
とうとう現帝劇最後のオケ合わせが始まってしまった。
2月5日(水)
アンサンブルの皆さんの振り固め。そののち大勢でがんばるナンバーのおさらい。
本番の舞台上には「稽古場では再現できない」様々な要素が結構あって、おさらいをするのにも難儀する。これは「舞台稽古が思いやられる」パターン……なのか?
そして稽古ピアノの皆さんは本日をもって任務完了。まだ音楽班として「オーケストラの奏でる音楽の仕上がりに目を配る」役割が残っているのだが、何はともあれお疲れさまでした!
稽古後は、そのオーケストラのお引っ越し。9階稽古場にオーケストラがやって来た!
2月4日(火)
ほぼ全場面をあたる。あたりながら、まだ段取りのついていなかった個所をひとつずつ潰す。可能な個所は極力繋げてやってみる。やや長時間の稽古となる。見応え、聴き応えはかなりある。
稽古で粘れるのは明日までである。明後日からオーケストラとの合わせに突入するからである。待ちに待った日である。
初日まで10日である。
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