速報! 『ジキル&ハイド』も帰ってくる!

 ブロードウェイ・ミュージカル『ジキルハイド』の再演が発表された(第一報はこちらから)。

 2年ぶりの再演であるが、大幅に入れ替わったキャストの顔触れにご注目いただきたい。
 上演は2018年の3月、東京・有楽町の東京国際フォーラム ホールCにて、である。

 どうぞお楽しみに!

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『アニー』東京千穐楽

5月8日(月)

 ブロードウェイ・ミュージカル『アニー』の東京公演が千穐楽を迎えた。

 ご来場くださった皆さん、ありがとうございました。キャスト、オーケストラ、スタッフをはじめとする関係者の皆さん、お疲れ様でした。

 16年ぶりにリニューアルされた『アニー』は、幸いなことに多くのお客様にご観劇いただいて、チケットが入手困難となる回もあった。ご観劇いただけなかった皆さんにはお詫びの申し上げようもないが、多くのお客様にご覧いただいたことは、この仕事を続けている中で何よりも嬉しいことである。

 この後『アニー』は少しのお休みを頂いて、夏休みの大阪、仙台、名古屋、上田に参ります。東京公演同様に沢山のお客様にご覧いただけたら嬉しいです。

 夏休みは『アニー』

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『アニー』通信 チーム・モップ初日!

4月23日(日)

 チーム・モップの初日。

 昨日、“チーム・モップのゲネプロ”と“チーム・バケツの初日”の“実質2回公演”をこなしているので、舞台裏はある程度落ち着いている。
 モップの子供たちも落ち着いているだろう……と思ったら、どうやらそうでもないらしい。開演直前のスタンバイ場所では「オーディションの結果発表の時よりドキドキする!」みたいな声が続出である。

 が、舞台上の子供たちからはそんな様子は微塵も感じられなかった。堂々とした、立派な初日ぶりであった。
 しかし、終演しても“初日を開けた感慨”に耽っている余裕は我々にはない。劇場全体が2回目の公演の準備に取り掛からなければならないのである。これは、スタッフの皆さん、オーケストラの皆さん、そしてシングル・キャストの大人の皆さんには結構ハードな公演かもしれない。

 さて。

 これで『アニー』通信はおしまいである。ご愛読ありがとうございました。
 次は『アニー』通信/夏のツアー編……になるだろう。それまでの更新は不定期です。悪しからず。

 舞台というものは「大勢の人の力」によってできている。特にミュージカルは、カンパニー全体(キャストもスタッフも。表方も裏方も)の総合力が物を言う。私たちの『アニー』も、多くの人の技術と才能と知恵と努力の結晶である。

 新生『アニー』も、今までの『アニー』同様に末永く愛されますように。

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『アニー』通信 チーム・バケツ初日!

4月22日(土)

 まず“昨日のゲネプロ”の駄目出しと確認。そしてチーム・モップのゲネプロ。スタッフ・ワーク(場面転換や照明、音響など)が洗練されてかなり良い感じに。それから初日のお祓(はら)い。お祓いを済ませて“今日のゲネプロ”の駄目出しと確認。

 あっ、という間に開場時刻=開演30分前である。ここまで来たら、もう演出家に出番はない。客席の最後列に座って、“一観客”となって全てを見届けるだけである。

 見届けた感想としては……素敵な初日だったのではないだろうか。舞台からは硬さや緊張感も伝わって来たが、それも含めて「素敵」だったと思う。『アニー』の“16年振りのリニューアル”を委ねられた者としては色々と感慨も無くはないのだが、それは明日までお預け。明日はもう1組のキャスト=チーム・モップの初日である。

 明日も「素敵」な舞台になりますように。

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『アニー』通信

4月21日(金)

 劇場5日目。

 道具調べや照明合わせやテクニカル・リハーサルや舞台稽古やまた道具調べや照明合わせや……。

 そしてゲネプロ(最終通し稽古)。

 今日はチーム・バケツのゲネプロである。
 舞台上(と舞台裏)では、稽古場の通し稽古の時と同様に、今日も色々なことが起きた。微笑ましい(爆笑、苦笑、失笑を含む)ことも起きたし、あまり笑えないようなことも起きた。が、何とかラスト・シーンまで辿り着き、幕は無事に下りた。
 それにしても、限られた持ち時間の中で、よくゲネプロまで漕ぎつけたと思う。それを支えてくださった大勢のスタッフの皆さんに、心から敬意を表したい。

 さて。

 40年前の今日、1977年4月21日は、『アニー』がブロードウェイで開幕した日である。今年は『アニー』初演から40年の記念すべき年なのである。

 明日は私たちの初日。その前にチーム・モップのゲネプロ。

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『アニー』通信〈またミニ〉

4月20日(木)

 劇場4日目。

 道具調べや照明合わせやテクニカル・リハーサルや舞台稽古やまた道具調べや照明合わせや……。

 そもそも、魔法のランプを私にください!!

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『アニー』通信〈ミニ〉

4月19日(水)

 劇場3日目。

 道具調べや照明合わせやテクニカル・リハーサルや舞台稽古やまた道具調べや照明合わせや……。

 ランプの青い魔人さま、あと2日私にください!!

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『アニー』通信

4月18日(火)

 新国立劇場 中劇場へ。

 今日も終日スタッフ・ワーク。舞台でも楽屋周りでも、大勢のスタッフが初日を目指して動いている。
 舞台の方は、まず照明のフォーカス合わせ。フォーカス合わせを終えて、道具調べ・照明合わせに入る。並行してオーケストラ・ピットのシーティング。そしてオーケストラと音響チームでサウンド・チェック。

 二村周作さんのデザインしてくださった舞台美術が素晴らしい。そしてそれが、高見和義さんの照明によって立体的、重層的に立ち上がってくる。視覚的には“全く新しい『アニー』”である。
 オーケストラの演奏も、稽古場より一段とゴージャスに聞こえている。音楽監督の佐橋俊彦さん、オーケストラの皆さん、そして山本浩一さん率いる音響チームの仕事ぶりにも拍手を送りたい。

  明日も朝から道具調べ・照明合わせの続き。そして舞台稽古。

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『アニー』通信

4月17日(月)

 東京・初台の新国立劇場へ。

 新国立劇場での仕事は『大騒動の小さな家』(2004)以来、実に13年ぶりである。その間に観劇では何度も訪れているので、“懐かしい……!”ということはないのだが。
 今日は朝から搬入、そして仕込み作業である。今日、明日はスタッフの日なので稽古は無い。

 新作の幕を開ける仕事が“時間との戦い”であることは、このブログでも再三記してきた。3月17日付の『アニー』通信でも触れている(それはこちら)。
 その“戦い”は稽古場だけの話でなく、劇場入りしてからも続く。作業の規模が大きくなり、関わる人数も増える分、より困難な戦いであるかも知れない。もし、いま「3つの願いをかなえてやる」と言われたら、迷わず「あと2日ください」と答えるだろう。

 それはともかく、舞台上部の様々な物(大道具の吊物や照明バトン、一文字幕など)の高さを決める作業=“タッバ合わせ”まで漕ぎつけて、今日の作業は終了。皆さんお疲れ様でした。

 明日は照明のフォーカス合わせからスタート。明日も長い1日になるだろう。

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『アニー』通信

4月16日(日)

 オケ付き通し稽古。今日はチーム・モップ。

 今日も面白いことはいろいろとあった。が、全体としては熱量のとても高い、良い通し稽古だったと思う。
 上演時間も、先日記した時からほぼ変わらず(それはこちら)、この先劇場で修正や変更が加えられたとしても、大きく異なることはないだろう。

 さて。

  3月10日に始まった稽古も本日で終了。明日からは新国立劇場中劇場に場所を移し、各セクションの力を集めて最後の仕上げにかかる。

 ありがたいことにチケットの売れ行きは好調な様子で、既に売り切れになった回も出ているそうだ。
 今日の時点では、夜公演の中で唯一の「18時開演」である「4月28日(金)」が“おすすめ”であるらしい(その日以外は「16時30分」か「17時」の開演)。

 プレミアムフライデーに『アニー』はいかがですか?

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『アニー』通信

4月15日(土)

 オケ付き通し稽古。今日はチーム・バケツ。

 今日の通し稽古ではいろいろと面白いことがあった。

 オケ合わせの時よりもアクティング・エリアを広く取る必要があるので、キャストもスタッフも待機するスペースが更に減った。身体を小さく折り曲げていなくてもいい場所は、もはや舞台の上にしかない。

 サンディの挙動がいつもとちょっと違った。チーム・バケツでアニーを演じる野村里桜さんが、それを上手にさばいた。

 何人かの大人のキャストの挙動もいつもとちょっと違った。

 ……いろいろと面白かった。

 通し稽古後は全体で駄目出し。そして抜き稽古。
 しっかりと時間を取って抜き稽古ができるのは今日が最後である。明日は稽古場最終日。稽古場を撤収する時刻が決まっているので、もう粘れない。

 演出家は、作品を作る時には誰よりも物語や登場人物に没入(感情移入)する必要がある。と同時に、誰よりも客観的な(俯瞰する)目を持たなければならない。
 その両方を同時にこなすことができるのが望ましいことなのだと思うが、どちらか一方だけでも生易しいことではないのに、その両立は私にはとても不可能なことに思える。

 世の演出家の皆さんはどうやっているのだろう?

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『アニー』通信

4月14日(金)

 オケ合わせ2日目。今日は2幕。

 『アニー』のオーケストラのサウンドはゴージャスでリッチ。“さすがブロードウェイ・ミュージカル!”と言いたくなるような、ゴキゲンなサウンドである。
 オケ合わせの合間に佐橋さんとも話したのだが、アレンジが洒落ていて、気が利いていて、そして手が込んでいる。作品作りのプロセスに手間暇をかけていることが譜面からもヒシヒシと伝わってくる。私たちの『アニー』も、そのサウンドに引けを取らないようになりたい。

 『アニー』では、今までもオーケストラは劇場のピットで演奏してきた。それは今回も変わらない。開演前や休憩時間などに、ぜひオーケストラ・ピットも覗いてみてください。

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『アニー』通信

4月13日(木)

 オーケストラとキャストの合わせ。

 今日は1幕の“オケ合わせ”である。
 キッカケやテンポ、音楽のニュアンスなどを確認しながら、幕開きからラスト・シーンまで、芝居とダンスも“有り”で、ミュージカル・ナンバー全曲を合わせる。音楽監督は佐橋俊彦さん、音響デザイナーは山本浩一さんである。
 『アニー』は、『レ・ミゼラブル』のように音楽が全編流れ続けるタイプのミュージカルではない。なので、オケ合わせの進行も時間のことをあまり気にせずに丁寧に進めることができる。加えて、進行を預かる演出助手がミス・オンタイム=小川美也子さんである。今日も(余裕を持ちながらも)見事に“タイム・テーブル通り”にメニューを消化した。

 明日は2幕のオケ合わせ。明日もきっとオンタイム(時間通り)である。

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『アニー』通信

4月12日(水)

 通し稽古。今日はチーム・モップ。

 昨日の駄目出しで課題とされたことが改善され(或いは改善に向かっていて)、収穫の少なくない“通し”だったと思う。通し稽古後は今日も全体で駄目出し、そしてカーテン・コールの段取りをつける。更にその後、抜き稽古。

 チーム・モップとチーム・バケツは、やっていることは同じなので“別ヴァージョン”ではない。
 が、アニーも、孤児たちも、そしてダンスキッズも、ひとりひとりのキャラクターが異なるので、ご覧になる方の印象は違ってくるかも知れない。ダブル・キャストの面白さを堪能していただけるに違いない。

 稽古後は楽器の搬入とセッティング。明日はオケ合わせ(オーケストラとキャストの合わせ稽古)である。

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『アニー』通信

4月11日(火)

 通し稽古。今日はチーム・バケツ。

 初めての“通し”としては悪くない出来であった。キャストひとりひとりの表現にも説得力が加わり、芝居も噛み合ってきてテンポも良くなった。
 しかし、良い部分が増えるのに連れて新たな課題もまた生まれてくる。で、通し稽古後は全体で駄目出し。そして“改善すべき個所”の抜き稽古。

 上演時間について触れるには時期尚早ではあるのだが、1幕は(おおよそ)1時間10分~15分、2幕はカーテン・コールを含まずに(おおむね)50分~55分……程度に仕上がるのではないかと予測する。
 幕間の休憩は20分なので、全体の上演時間は(カーテン・コールも含めて)長めに見積もっても2時間30分~40分だろう。

 稽古後は照明打ち合わせ。照明デザイナーの高見和義さん、舞台監督のやまだてるおさん、演出助手の小川美也子さんらと。

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『アニー』通信

4月9日(日)

 『アニー』のキャストの人数は、シングル・キャストの大人たち16名と、ダブル・キャストのアニー&孤児たち&ダンスキッズの15名で、合わせて31名である。子供たちはダブル・キャストなので、カンパニー全体では“キャスト総数46名”の大所帯ということになる。
 稽古場ではその人数に少なくない数のスタッフと、これまたダブル・キャストのサンディが加わるので、実際には広いはずの稽古場も居場所を見つけるだけでひと苦労である。

 『アニー』のような規模の作品を稽古するときは、演出家は演技エリア(劇場で“舞台上”に相当する部分)からできるだけ遠ざかって「全体を観たい」のであるが、どんなに充実した稽古場でも、劇場の客席と同程度にまで遠ざかることは難しい。
 そこは“経験”と“想像力”でカバーするわけだが、実際の見え方を確認するのは劇場入りするまで“お預け”なのである。

 明日は稽古場最後のOFF。別稽古場ではオーケストラのリハーサルが始まる。指揮は福田光太郎さんである。

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『アニー』通信

4月8日(土)

 『アニー』東京公演の初日は4月22日(土)。2週間後である。

 “まだ2週間”ある……と言えなくもないが、“最後の週”は劇場入りしての作業になるので、稽古場で過ごせるのは“あと1週間”である。
 その1週間も、後半は“オーケストラとの合わせ”を中心とした稽古になるので、芝居に手を加えたり、繰り返しおさらいできる日々はあと数日しか残されていない。お尻に火も着くはずである。

 稽古の方は「今日と明日で全場面をあたる」計画である。そして「なるべくなら複数の場面を繋げて稽古して、来たるべき通し稽古に備える」のも、今日・明日の重要な課題となっている。
 去年まで続いたジョエル・ビショッフさん演出の『アニー』も、2001年の初演時は「大変な稽古だった」と言う話を伺った。

 何年か後には「今回の稽古も大変だった」と言われるだろうか。

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速報! 『ラ・カージュ・オ・フォール』が帰ってくる!

 ブロードウェイ・ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール~籠の中の道化たち~』の再演が発表された(第一報はこちらから)。

 主人公のカップル=ジョルジュとザザを演じるのは、もちろん鹿賀丈史さんと市村正親さんのお2人である。今回はお2人の「コンビ誕生10周年」を記念する公演らしい。
 上演は2018年の3月、東京・日比谷の日生劇場にて、である。

 どうぞお楽しみに!

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『アニー』通信

4月7日(金)

 稽古前に孤児たちの衣裳合わせ。

 孤児院でのアニーの仲間である“孤児たち”は6人。
 年齢の順に上からダフィ(13歳)、ジュライ(13歳)、ペパー(12歳)、テシー(10歳)、ケイト(7歳)、モリ―(6歳)の6人である。アニーは11歳の設定なので、ペパーとテシーの間、ということになる。

 台本には“弱虫の”テシー、“一番威勢のいい”ペパー、“おとなしい”ジュライ、と書かれているのだが、ダフィ、ケイト、モリーについてはその類の書き込みがない。しかし、発言や行動からそれぞれのキャラクターを推測することはできるはずなので、それを念頭に置いて孤児たちの場面を組み立てている。

 そんな孤児たちのキャラクターが衣裳にも反映されるとステキなので、衣裳デザイナーの朝月さんと衣裳チームの皆さん、ヘアメイク・デザイナーの川端さん、そして演出部の皆さんのお手を煩わせ、お知恵を拝借しまくって、衣裳合わせである。

 話は変わる。

 “『アニー』と言えばメイキング特番”というくらいお馴染みの(だと思われる)番組の放送がいよいよ明日に迫った。
 残念ながら関東ローカルの番組なのだが、明日=4月8日(土)の10時30分より、日本テレビで放送である(公式ページの告知はこちら)。

 未見のため、どんな内容なのかは私も知らない。が、きっと“喜び”と“興奮”と“感動”が目いっぱい詰まった番組になっている……と想像する。

 どうぞご覧ください。

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『アニー』通信

4月6日(木)

 そしてまた今日もおさらい。

 ブロードウェイの様々な情報が集められているデータベース“Internet Broadway Database”によれば、『アニー』はブロードウェイでは3度上演されている。

 1度目はもちろん初演で、1977年4月8日にアルヴィン劇場(現ニール・サイモン劇場)でプレビューをスタート。本公演は同月21日に開幕し、その後3つの劇場を引っ越しして、2377回の上演を重ねた末、1983年1月2日にロング・ランの幕を閉じた。

 2度目の上演(再演=リヴァイヴァル)は、1997年5月14日にマーティン・ベック劇場でプレビューを開始。同月26日に本公演に移り、239回の上演の末、同年10月19日にクローズした。

 そして3度目(再々演)は、パレス劇場で2012年10月3日にプレビューをスタート。同年11月8日に本公演が開幕し、クローズは2014年1月5日である。上演回数は487回を数えた。

 初演と再演の演出はマーティン・チャーニンで、振付はピーター・ジェナーロである。再々演の演出を手掛けたのはジェームズ・ラパイン、振付はアンディ・ブランケンビューラーであるが、ネットなどでそれぞれの画像や映像を見比べてみると、再演が“初演のイメージを引き継ぐ”風であるのに対して、再々演は“新たなアプローチを試みる”と言った印象で、なかなか興味深い。

 それぞれの公演のオリジナル・キャスト・アルバムも発売されていて、現在でも入手可能である。音楽のアレンジも“初演を尊重する再演”と“新アレンジで打って出る再々演”と言った感じで、観劇の前に聞き比べてみるのも楽しいに違いない。

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『アニー』通信

4月5日(水)

 そして今日もおさらい。

 『アニー』通信では、稽古の内容にはなるべく触れないようにしている。
 新しい『アニー』をできるだけ新鮮な状態でご覧いただきたいからであるが、いつもは“稽古の内容”と“稽古場の様子”でブログのページを埋めているので、それに触れずに書くのはかなり骨が折れる。

 どんなに見当違いに思えてもどこかで『アニー』に繋がるようなエピソードが見つかった時はまあいいのだが、問題は“まったく何も思いつかない”昨日や今日である。
 幸い昨日は菊田賞の発表があったので、それに触れることで九死に一生を得た。しかし今日は……。

 ひとつ前の『クリコレⅢ』通信も、内容に触れないように書き進めるのに大いに苦労した。

 また×××使うか?

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菊田一夫演劇賞 そして『アニー』通信

4月4日(火)

 第42回菊田一夫演劇賞が発表になった(主催する映画演劇文化協会の公式ページはこちら)。

 シアタークリエの1階ホワイエの、エレベータに向かって右手側に、眼鏡をかけて口髭を蓄えた男の人の胸像がある。その胸像が菊田一夫さんである。
 このブログでも何度か触れているが、菊田さんは劇作家で、脚本家で、作詞家で、演出家で、プロデューサーで、そして東宝の演劇担当重役であった方である。その菊田さんの業績を後世に伝えるために、この賞は創設された。

 今年の受賞者の皆さんは、大賞に麻実れいさん、演劇賞に中川晃教さん、小池徹平さん、新橋耐子さん、演出家の藤田俊太郎さん、そして特別賞に照明デザイナーの勝柴次朗さんという顔触れである。
 この国では、演劇は“広く親しまれている”とはちょっと言いづらい状況にあるので、菊田賞をはじめとする演劇賞の話題がニュースとなり、それをきっかけとして1人でも多くの方が演劇に興味を持ってくださったら、こんなに嬉しいことはない。

 皆さん、ご受賞おめでとうございます。

 さて。

 『アニー』はおさらいと振り固め。

 ……お尻に火が着いた感じ?

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『アニー』通信

4月2日(日)

 私たちの『アニー』に登場する犬の“サンディ”は、オールド・イングリッシュ・シープドッグと言う種類の犬である。

 オールド・イングリッシュ・シープドッグは、その名の通りイギリス原産の牧羊犬だそうである。賢く、性格は穏やかで甘えん坊だ、と言わているそうだが、稽古場のサンディを見ていると全くその通りだと思う。

 “アニー”と“サンディ”をネットで検索してみると、“様々な種類の犬を連れた赤毛の女の子”の画像が見つかるだろう。実は、サンディの犬種はオールド・イングリッシュ・シープドッグと決まっているわけではないのである。
 そのことは『アニー』の公式ページでも触れられていて、「HIGHLIGHT/見どころ」ページの中の「♪日本でのミュージカル『アニー』」と言うトピックに、“1986年の初演時に犬種も決められた”と記されている(そのページはこちら)。
 原作のコミックの中でも犬種は特定されていないようで、映画や舞台版の映像などを見ても、色々な種類の犬が登場している。

 サンディは稽古場でも人気者である。サンディが顔を出すと、その周りには大人、子供の分け隔てなく、人の輪ができる。

 ショー・ビジネスの世界では、昔から「子供と動物には勝てない」と言われているが……

 本当ですねえ。

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『アニー』通信

4月1日(土)

 新年度である。都内では桜も“いよいよ”という感じになってきた。……なのに寒い。

 稽古は昨日に続いて1幕のおさらい。

 1巡目の稽古で積み残した箇所や詰め切れなかった部分を、1場面ずつ潰して行く。
 キャストの皆さんも、全体像が見えた上での2巡目なので、遥かに落ち着いているし、キャラクターも格段に立ってきた。孤児たちやサンディも、そもそも自由な感じだったものが、その自由度を増している。

 そしてアニーの2人。野村里桜(のむら りお)さんと会百花(かい ももか)さんは実に頼もしい。

 アニー役は、歌って、踊って、笑って、怒って、泣いて、サンディを動かして……と、やらなければならないことがとにかく膨大である。しかも、新作の初演の稽古場なので、稽古している時間も待ち時間も決して短くはない。
 にもかかわらず、2人はいつも前向きで、素直で、私たちが発する無理難題に何度でもつき合ってくれる。そのひた向きさや大らかさに、私たちも励まされたり、勇気づけられたり……である。

 明日も1幕のおさらい。

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『アニー』通信

3月31日(金)

 1幕のおさらい。

 ブロードウェイでミュージカルの上演が企画されると、作り手たちは「その作品の製作資金を調達する」ために“バッカーズ・オーディション/backer's auditions”と言うものを開く。

 “バッカーズ”とは投資家のことである。バッカーズ・オーディションでは、「将来製作されるであろう作品」に出資を考えている投資家たちを稽古場に集め、脚本家や作詞家、作曲家が「現時点で出来上がっている素材(ミュージカル・ナンバーだったり、一場面だったり)」を、ピアノ1台の伴奏で歌い演じてみせるのである。
 投資家たちは、そのパフォーマンスを見て出資するか否かを判断することになる。

 『アニー』でもバッカーズ・オーディションが行われた。そして、その時の録音が残されていて、私たちもそれを聞くことができる。その貴重な録音を“ボーナス・トラック”として収録した“ブロードウェイ初演のオリジナル・キャスト・アルバム”が発売されているのである。(そのCDはこちら)。
 
 マーティン・チャーニンとチャールズ・ストラウスが歌い、演じ、演奏し、解説する『アニー』の“原型”には、私たちがとてもよく知っている曲と、よく知っているのとは少し異なる曲と、全く知らない曲とが混在している。
 「Tomorrow」が“初めて公の場で紹介された”時の様子も収録されていて、曲が終わった瞬間のオーディエンスの喝采も聞くことができる。その後の『アニー』の足跡を知っている者には“歴史的瞬間”に感じられるはずである。

 バッカーズ・オーディションが開かれたのは1972年ごろ、とCDには記載がある。が、これが1日ですべて行われたものなのか、別々に開かれたオーディションの音源をまとめたものか、それは分からない。
 が、この音源を初めて聞いた時は、自分も『アニー』のバッカーズ・オーディションに立ち会っているかのような感覚に陥った。

 ご興味のある方は聞いてみてください。

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『アニー』通信

3月30日(木)

 更に2幕を作る。

 昨日のブログに記した“番組”で、チャーニン&ストラウスの他に登場したソングライターの中で私が記憶しているのは、アーサー・シュワルツとバートン・レーンである。

 作曲家=アーサー・シュワルツ(1900~1984)は、作詞家のハワード・ディーツとのコンビで「アローン・トゥゲザー」や「あなたと夜と音楽と」など洒脱な歌を多く作った。ミュージカル史的に触れておかなければいけないのは、彼らの楽曲を使って映画『バンド・ワゴン』(1953)が作られたことだろう(映画の基になった舞台版が、そもそも彼らの楽曲を使用していた)。
 『バンド・ワゴン』には「バイ・マイセルフ」「プランを変えよう」「ダンシング・イン・ザ・ダーク」などの名曲が並んでいるが、外せない楽曲がもう1曲ある。2人が映画版のために新たに書き下ろした楽曲、あの「ザッツ・エンタテインメント!」である。

 作曲家=バートン・レーン(1912~1997)は、ミュージカル『フィニアンの虹』(1947初演/映画は1968)や『晴れた日に永遠が見える』(1965初演/映画は1970)などで知られる。2作品とも元々はブロードウェイ・ミュージカルで、後に映画になっている。
 バートン・レーンが“番組”で語ったエピソードで記憶しているのは『晴れた日に永遠が見える』のエピソードで、コンビを組んだ作詞家のアラン・ジェイ・ラーナーがタイトル・ソング「晴れた日に永遠が見える/On a Clear Day You Can See Forever」の作詞にとても苦労していた、と言う話である。

 先行して曲を書くことになったレーンは、メロディーの随所に「On a ×× Day」と言う言葉が入りそうな個所を散りばめた。そうしておけば、後からラーナーが、例えば「On a Blue Day ...」などと歌詞を考えやすいだろう、と考えてのことである。
 が、ラーナーはレーンが予想したような詞は書かなかった。難産の末にラーナーが生み出したのが、いま私たちが知っている「晴れた日に永遠が見える」である……と言う話だったと記憶する。

 シュワルツは1920年代から、レーンも1930年代から活躍するソングライターである。一方、チャーニンやストラウスが活動を始めたのは1950年代の終わり頃である。番組で“チャーニン&ストラウス”の回を見た時、1組だけ世代の異なるソングライターが登場したな、と感じたのを覚えている。
 2人以外のソングライターたちは“既に評価の定まった人たち”であったが、2人は“まだこれから”のソングライターのように思えた。

 2人は若かったのである。

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『アニー』通信

3月29日(水)

 そして今日も2幕を作る。

 これは記憶だけを頼りに書くのだが、30年近く(或いはそれ以上?)前、NHKのBSで“アメリカのソングライターたち”を紹介する番組が放送された。

 番組では、毎回1組のソングライター(作詞家と作曲家。どちらかだけの場合もあった)が登場し、自分たちの書いた楽曲を、作曲家はピアノで伴奏し、作詞家は歌い(或いは2人でハモり)、その楽曲にまつわるエピソードを披露する……と言った趣向であったと記憶する。

 そのシリーズの1本に“マーティン・チャーニンとチャールズ・ストラウス”の回があった。

 番組の内容は殆ど記憶にないのだが、ひとつだけ覚えているエピソードがあって、それは『アニー』についてのエピソードである。

 恐らくマーティン・チャーニンが喋ったのだと思うが、「ミュージカルの“幕開きの曲”と言うものは賑やかだったり楽しいものだったりするのが普通なのだが、『アニー』はそうではない」と言う話になった。
 『アニー』の幕開きのナンバーはご存知の通り「Maybe」である。番組では2人で「Maybe」を披露した後、「実は幕開きのために作ったがボツになった曲がある」と話し出し、そのボツ曲を2人で歌ってみせた。

 歌い終えた2人はスタジオのオーディエンスたちに「こんなにいい曲なのに!」としきりにぼやいていた……ように記憶しているのだが、どこまで正確なのかは分からない。

 番組にお心当たりのある方はいらっしゃいませんか?

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『アニー』通信

3月28日(火)

 2幕の続きを作る。

 ミュージカル『アニー』を元にした映画は2本作られている。1本はジョン・ヒューストン監督の『アニー』(1982)で、もう1本はウィル・グラック監督の『ANNIE/アニー』(2014)である。

 1982年の映画版『アニー』は、大筋ではブロードウィ版に基づいているが、細部が結構異なっている。
 ミュージカル・ナンバーも数曲がカットされ、新たに数曲が書き加えられた(新曲を書いたのはもちろんマーティン・チャーニンとチャールズ・ストラウスのコンビ)。登場人物も、舞台版には出てこない人物(“プンジャブ”と言ウォーバックスの執事……のような、用心棒……のような男、など)が加えられていたりするので、舞台版と異なる部分を楽しむのも一興だろう。

 キャストも充実していて、ウォーバックス=アルバート・フィニー、ハニガン=キャロル・バーネット、グレース=アン・ラインキング、ルースター=ティム・カリー、リリー=バーナデッド・ピータース、プンジャブ=ジョフリー・ホールダー……と言う、当時の映画ファンやミュージカル・ファンにはたまらない顔触れがそろっている。アニーを演じたのはオーディションで選ばれた新人のアイリーン・クインである。

 映画の公開当時大学生で映画好きだった私などには、“あのジョン・ヒューストンがあの『アニー』を監督する!?”と言うことだけでもニュースであった。
 ミュージカル・マニアのために付け加えておくと、映画版でミュージカル場面をクリエイトしたのはジョー・レイトン、振付はアイリーン・フィリップス、編曲・指揮はラルフ・バーンズ、衣裳デザインはセオニ・V・アルドリッジである。

 現在、東宝シネマズ新宿(ゴジラ・ヘッドでお馴染み)がある場所に以前あった劇場「シアターアプル」のこけら落とし公演は『JACK』(1982)であった。タイトル・ロールのジャック・コールを演じたのはブロードウェイから招かれたウェイン・シレントである。
 その彼が映画版『アニー』にチョイ役のダンサーで登場していたりするのも、いま見返してみると微笑ましい。

 後にシレントはブロードウェイで振付家となり、あの『ウィキッド』を生み出すことになる。

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『アニー』通信

3月27日(月)

 広い稽古場へ。

 今までの稽古場も決して狭くはなかったのだが、今まで以上に広い稽古場に引っ越しである。
 “舞台の奥行きを深く使うような場面”は、今までの稽古場では実寸が取れなかったのだが、ここではかなりの部分が実寸で稽古可能になる。しかし“もっとも奥行きを深く使う場面”は、ここでも実寸は取れない。

 今日はまず2幕の続きから。早速奥行きが役に立つ。続いて1幕にある大きなミュージカル・ナンバーのブラッシュ・アップ。ここでも奥行きが役に立つ。
 奥行きだけでなく、舞台の床面も本番仕様にヴァージョン・アップされた。更に稽古用の道具の幾つかも(段差が再現されるなど立体的になったりして)ヴァージョン・アップ。

 色々な部分が少しずつヴァージョン・アップしている。

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『アニー』通信

3月25日(土)

 おさらいデー。幾つかの場面とミュージカル・ナンバーをおさらい。

 ミュージカル『アニー』はブロードウェイの歴史に残る大ヒットを記録した。そうなると当然のように続編製作の話が出る。

 『アニー』の続編は、『アニー2:ミス・ハニガンの逆襲(原題)』のタイトルで1989年にワシントンD.C.のケネディ・センターでトライアウトが行われた。
 手掛けたのはもちろんマーティン・チャーニン、チャールズ・ストラウス、トーマス・ミーハンの3人である。が、劇評はあまねく否定的で、改善のための大幅な改訂が繰り返されたにもかかわらず、ブロードウェイに進出することはできなかった。

 しかし、続編製作の試みはそれで終わらない。

 今度は『アニー・ウォーバックス(原題)』のタイトルで、1992年に幾つかの地方都市でトライアウトが行われた。
 チャーニン/ストラウス/ミーハンが再結集し、製作ワークショップが行われたのは(最初の『アニー』と同じ)グッドスピード・オペラハウスであった。

 元々の計画では、『アニー・ウォーバックス』はトライアウトの後、ブロードウェイを目指すことになっていた。が、必要な資金を集めることができず、計画を変更して規模を縮小し、1993年にオフ・ブロードウェイのバラエティ・アーツ劇場でオープンに漕ぎ着けた。
 この公演は集客も順調で、それを足掛かりにブロードウェイへの引っ越しが企てられた。が、相応の劇場と出資者を見つけることができず、またしてもブロードウェイ進出は叶わなかった。 

 チャールズ・ストラウスには『バイ・バイ・バーディ』の続編『Bring Back Birdie』(1981)と言う作品もあるのだが、こちらも(ブロードウェイまでは辿り着いたものの)わずか4回の上演で幕を閉じている。

 歴史に残る作品は、才能ある人たちがどんなに努力を重ねても、それだけでは生まれないのである。

 ところで……

 “続編”の翻訳上演にご興味のある方はいらっしゃいませんか?(つづかない)

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