『アニー』2026 Weekly

4月10日(金)

 『アニー』は全場面をあたり終えた。この先は通し稽古を重ねることになる。

 アニー役の2人、孤児役の12人、そしてダンスキッズの12人。今年の子供たちも例年に劣らず個性豊かで、接していて思わず笑みがこぼれることも少なくない。子供たちの個性は年ごとにガラリと変わることが多いのだが、今年も今までの子供たちとは結構印象が違っていて……。

 そんな体験ができるのも『アニー』が毎年上演され続けているからこそである。

 アニー役の2人はどの年でも個性が異なることがほとんどなのだが(そもそも同じような印象の子を選ばないように考慮しているし)、今年の下山夏永さんと牧田花さんもその個性はかなり異なっているように思う。
 まだ稽古の中盤なので、ここから初日までにどのような進化を見せるのかそれはまだ分からない。が、今以上に個性的でのびのびとしたアニーになってくれたら嬉しい。

 気がつけば夏のツアー情報も解禁になっている。

 公式サイトのツアー情報へはこちらからどうぞ。

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『レベッカ』2026 Weekly

4月6日(月)

 立ち稽古は2幕に入っている。

 前回、2018~19年の『レベッカ』まで、マキシム・ド・ウィンターを演じていらしたのは山口祐一郎さんである。「わたし」は大塚千弘さん(初演時は大塚ちひろさん)がやはり初演から前回まで務め、前回からはトリプルキャストとなり大塚さんに平野綾さんと桜井玲香さんが加わった。
 ミセス・ダンヴァースはシルビア・グラブさんが初演と再演で演じ、再演からダブルキャストとなってシルビアさんに涼風真世さんが加わり、前回は涼風さんと保坂知寿さんのダブルキャストであった。

 4回目となる今回の『レベッカ』ではその全員がご卒業、主要キャストは一新されることになった。クリエイティブ・チームもステージングの加賀谷一肇さん、舞台美術の伊藤雅子さん、照明の高見和義さんが初参加で、このカンパニーで新しい『レベッカ』に取り組んでいる。

 『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』『アニー』のように演出を変えずに再演を重ねる作品もあれば、『ジキル&ハイド』『レベッカ』のように新演出を世に問う作品もある。どちらになるのかによって作品作りのポイントや稽古の進め方は当然変わってくるのだが、そのどちらが良いか、或いは優れているか……という話ではもちろんない。どちらのやり方にもそれぞれの良さと価値があると思うのである。

 頭の使い方、神経の張り巡らし方……は、どちらになるかで全く違うのだけれど。

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『アニー』2026 Weekly

4月3日(金)

 立ち稽古が進行中。

 『アニー』『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』のように10年を超えて繰り返し上演されている作品の場合、稽古をしながら以前の上演時とは異なる感覚になることがある。

 どちらの作品もジャンルはミュージカル・コメディで、どちらの作品にも物語の発端には分断された人々がいて、それが物語の終わりには価値観の違いを乗り越えてひとつになる。
 私たちはもっともっと良い世界を作ることができる。どちらもそんなメッセージが込められたハッピー・エンドのミュージカルである。

 どの作品でも初演のプロダクションを立ち上げる時には、その作品のメッセージをどのようにしてお客様に届けるかを思案しながら取り組む。この2作品でももちろんそうで、そのメッセージは皆さんにお持ち帰りいただけたのではないか、と感じていた。そして世界は少しずつ良い方向に向かう……そう信じていた。

 しかし、現実の世界は10年前には想像もしていなかった様相を見せている。世界は明らかに良くない方向に向かっている。『アニー』『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』が持つ楽天性を、私自身が楽天的に信じていたことに(特に今年は)気づかされ、同時に、では私たちがやらなければいけないこと何なのか……。そんな感覚になるのである。

 世界が理性と良識を取り戻しますように。

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『レベッカ』2026 Weekly

3月30日(月)

 順調に立ち稽古が進んでいる。

 今回の『レベッカ』は、ウィーンで2022年に上演されたヴァージョンに基づいている。
 2022年のヴァージョンでは台詞やト書きの一部に手が加えられている。譜面も部分的に改訂され、歌詞や楽曲のサイズ、歌われる場面や歌い手が変更になった箇所もある。そして1曲、新曲に差し替えられた楽曲がある。が、改定の程度は「もはや新作」……と言うほど大掛かりなものではない。

 今回のキャストはほとんどが『レベッカ』には初参加である。そのキャストの皆さんと稽古に取り組んでいると、以前の上演とは異なる解釈が生まれてくることが少なからずある。よく知っている……と思っていた台詞や音楽が、今までとは異なる意味合いで聞こえてくることも一度や二度ではない。

 芝居作りは本当に面白い。そして奥が深い。いま稽古している『アニー』でも、先日開幕した『ジキル&ハイド』でも、以前の上演とは違う景色が見える瞬間が何度もあった。

 正解はひとつではないのである。

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上演決定! 『キングダムⅡ -継承-』

 舞台『キングダムⅡ -継承-』の上演が決定した。

 公式Xはこちら

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『アニー』2026 Weekly

3月27日(金)

 丸美屋食品ミュージカルアニーの稽古も始まっている。

 41年目となる今年の『アニー』のトピックは、アニーが大冒険に出るきっかけを作る大富豪=オリバー・ウォーバックス役を岡田浩暉さんが演じることだろう。岡田さんは『アニー』初登場である。

 岡田さんのウォーバックスは、昨年まで幾度となくウォーバックスを演じた藤本隆宏さんとはかなり印象が異なる。どう異なるのかはぜひ劇場でお確かめいただきたいのだが、同じ脚本で同じ台詞を喋っていても「こんなに異なる表現が成立するのだなぁ」と、最初の読み合わせである種の感動を覚えたほどである。

 同じストーリー、同じ台詞なのに……という部分が演劇の面白いところなのだと私は思う。演劇では正解はひとつではなく無限にあるのだ。
 そして「ウォーバックスの印象が異なる」ということが周囲に少なからずハレーションを起こしている。これはいい意味で……なので、今年の『アニー』もどうぞお見逃しなく。

 お知らせがもう一点。昨年実施されて好評を得た「舞台手話通訳付き公演」が今年も実施されることになった。詳細は公式サイトのチケット情報ページをご覧ください。

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ミュージカル『レベッカ』 製作発表

3月26日(木)

 品川プリンスホテルへ。ミュージカル『レベッカ』の製作発表である。

 登壇者は海宝直人さん、豊原江理佳さん、朝月希和さん、明日海りおさん、霧矢大夢さん、それに私である。大抵の場合、製作発表での私の指定席はいちばん端なのだが、今日はそうではなかったのでちょっぴり居心地がよくない。が、それはどうでもいい話である。

 製作発表は“キー・ビジュアル”のお披露目からスタート。ベールの掛けられた大きなパネルの前に海宝さんが進み出てベールを外すと、ミステリアスで美しい今回のキー・ビジュアルが姿を現した。今までは公式サイトも文字情報だけだったのだが、今日からはコレである。

 続いてキャストの皆さん(と私)からご挨拶。それから取材の皆さんとの質疑応答。そしてフォト・セッション……と続いた。
 その様子はいつものように演劇メディアの皆さんが映像や写真を添えてお伝えくださるだろう。私がそれほど大したことを喋っていないことも明らかになるはずである。

 製作発表後は稽古場へ。既に立ち稽古に入っていて、キャストの皆さんやステージングの加賀谷一肇さんとアイデアを出し合いながら、今日も新しい場面を作る。

 それにしても……

 製作発表でアンベール(除幕)するのは流行りなのだろうか? (『エリザベート』でしょ? 『十二国記』でしょ?)

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『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』明治座初日

3月25日(水)

 ミュージカル天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~が東京・明治座で開幕した。2023年の再演に続く6度目の上演である。

 初日の今日は森公美子さん&石井一孝さんのデロリス&エディ。指揮の田尻真高さんのカウントで音楽が始まると客席も一気にヒートアップ。途中休憩30分を挟んでカーテン・コールの「みんなで歌って踊ろう」のコーナーまで、その熱量は増すことはあっても減ることはなかった。
 明治座は、今までこの作品が上演されていた帝劇やシアターオーブと比べると舞台が近く感じる。親密な空気が客席にも漂い、それもヒートアップの一助となっていただろう。

 今回から参加のニュー・キャストの皆さんはそれぞれに魅力的で、舞台上には新鮮な風が吹いていた。演出の鈴木ひがしさんも全編に細やかに手を入れてくださっていて、懐かしさと新しさが混在した素敵な『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』に仕上がった。

 明日はダブルキャストの彩風咲奈さん&廣瀬友佑さんのデロリス&エディが初日を迎える。今日に劣らない熱風が明治座に吹き荒れますように。

 ミュージカル『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』東京公演は4月21日(火)まで。そののち大阪(梅田芸術劇場 メインホール)、長野(サントミューゼ 大ホール)、宮城(仙台銀行ホール イズミシティ21 大ホール)、愛知(愛知県芸術劇場 大ホール)に参ります。

 それでは劇場で!

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『レベッカ』2026 Weekly

3月23日(月)

 ミュージカルレベッカの稽古が始まっている。

 『レベッカ』はイギリスの小説家ダフネ・デュ・モーリアの同名の小説を原作とするミュージカルである。脚本・作詞はミヒャエル・クンツェさん、音楽はシルヴェスター・リーヴァイさんで、2006年9月にウィーンのライムント劇場で世界初演された。
 小説が発表されたのは1938年で、1940年にはハリウッドで映画化もされている。サスペンス映画の巨匠と呼ばれたアルフレッド・ヒッチコックが監督し、第13回アカデミー賞で作品賞を獲得した。そちらをご存知の方もいらっしゃるだろう。

 ミュージカル版『レベッカ』の日本初演は2008年4月。シアタークリエのオープニング・シリーズ第3弾として6月まで上演された。再演は2010年の3月から6月にかけて、名古屋(中日劇場)、東京(帝国劇場)、大阪(梅田芸術劇場 メインホール)の3都市で行われた。
 更に2018年12月から翌年2月まで東京、愛知、福岡で再々演が行われ(シアタークリエの10周年ラインナップの1本であった)、今回はそれに続く4度目の公演となる。

 この4度にわたる『レベッカ』の上演では、演出がその都度一新されてきた。今回も新演出である。
 そしてウィーンでは2022年に改訂版が上演されている。この改訂版では台詞やト書きに細かく修正が入り、ミュージカルナンバーも歌詞やサイズや歌い手などが変更されている個所がある。1曲だけだが新曲に差し替えられたナンバーもある。今回の私たちの『レベッカ』もこの改訂版に拠っている。

 キャストも一新され、クリエイティブ・チームにも新たな顔ぶれを迎えた新生『レベッカ』。開幕は5月6日(水)である。

 お楽しみに。

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『ラ・カージュ・オ・フォール』が帰ってくる……!?

 帰ってくるとは思ってなかったでしょ?
 私だって思ってなかったのに。

 というワケで、ブロードウェイ・ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール~籠の中の道化たち~』が帰ってくる!
 まさかまさかのダブルキャストである!!

 公式サイトへはこちらからどうぞ。

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『ジキル&ハイド』2026 ダブルキャスト初日!

3月16日(月)

 公演2日目。ダブルキャストの、昨日出演していない皆さんの初日である。
 今日のダブルキャストはジキル/ハイド=佐藤隆紀さん、ルーシー=和希そらさん、エマ=唯月ふうかさんで、この3人は本作初登場の「未経験者」トリオ。3人とも多かれ少なかれ緊張はあっただろうと想像するが、それを感じさせない見事な初日であった。「時が来た」は今日もショー・ストップだったし。

 昨日、2幕で発生した技術的なトラブルも、スタッフの皆さんの奮闘により無事に解消された。つまり今日は本来の形で無事に公演を行うことができた。

 最高の初日であった。

 これで2026年の『ジキルハイド』通信はおしまいである。が、公演はまだまだ続く。
 ミュージカル『ジキルハイド』東京公演は東京国際フォーラム ホールCにて3月29日(日)まで上演中。そののち大阪、福岡、愛知、山形に参ります。

 それでは劇場で!

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『ジキル&ハイド』2026 初日!

3月15日(日)

 ミュージカルジキルハイドが開幕した。3年ぶり、8度目の再演(初演を数に入れれば9度目)で、ヴァージョンとしては3つ目となる新演出版(ニュー・プロダクション)である。
 今日のダブルキャストはジキル/ハイド=柿澤勇人さん、ルーシー=真彩希帆さん、エマ=Dream Amiさんで、3人とも前回から続投の「経験者」トリオである。

 開演前の客席には初日特有の緊張感も漂っていたように思う。が、芝居が始まるとキャスト一同は(緊張感はありながらも)素晴らしいパフォーマンスを見せた。1幕のハイライト「時が来た」ではショー・ストップも起きた。
 歯痒かったのは、2幕の途中で技術的なトラブルがあり、本来お届けするはずのものとはやや違った形でショーを続けざるを得なかったことである。そういう意味では、前回のブログに記した「最高の初日」には残念ながらならなかった。

 とは言え、ゲネプロでは開演した途端に(主人公すら登場していないのに)ストップする……と言う惨事があったので、それを思えば十分満足な初日なのであった。

 明日はダブルキャストのもう一方の皆さんの初日である。

 明日こそ最高の初日になりますように!

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『ジキル&ハイド』2026 Weekly

3月9日(月)

 劇場入りしている。東京国際フォーラム ホールCである。

 稽古場ではオーケストラとキャストとの合わせ、そしてオケ付き通し稽古を無事に終え、とても良い形で稽古を打ち上げた。初日まで残り1週間、照明、音響、衣裳、ヘアメイク……の力を借りで、最新、最良の『ジキルハイド』を生み出したい。
 上演時間は今までのヴァージョンと大きくは変わらず、1幕が1時間20分前後、2幕が1時間前後、これに5分程度のカーテンコールがついて2時間50分前後に収まりそうである。幕間休憩は25分の予定である。

 生みの苦しみ、と言うものがある。いつでも、どの作品にもそれは付いて回るのだが、苦しめば苦しんだほど、生み出した後の喜びも大きい。

 最高の初日になりますように。

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『シスター・アクト』『ジキル&ハイド』通信

3月5日(木)

 天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~の顔寄せへ。

 田中プロデューサーの進行でキャストとスタッフが紹介される。ご挨拶は東宝の池田専務執行役員、デロリス役の森公美子さんと彩風咲奈さん、演出の鈴木ひがしさん、そして私。私は「この作品の初演以来いちばん大切にしていること」を述べる。それは、この作品の中では「拳銃で撃たれれば人は命を奪われる」と言うことのリアリティである。

 『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』はミュージカル・コメディなので笑える場面やおっちょこちょいな登場人物が続出する。が、銃口を向けられた人が感じるであろう恐怖がこの物語の発端にあることは、どんなことがあっても忘れずにいたいと思う。

 ジキルハイドはオーケストラとキャストとの合わせ。

 言葉には尽くしがたい興奮と感動。初めて生でこの音楽を聴いた時の情景がまざまざと蘇る。ミュージカルがミュージカルであることの意味がここにある。

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『レベッカ』東京公演 スケジュール決定!!

 ミュージカル『レベッカ』東京公演のスケジュールが決定した。公式サイトへはこちらからどうぞ。

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『ジキル&ハイド』2026 Weekly

3月2日(月)

 1幕、2幕それぞれのおさらいを経て、1回目の通し稽古。

 1月19日のWeeklyでも触れたが、『ジキルハイド』の一番の魅力は音楽の圧倒的な素晴らしさだと思っている。なので演出も、ドラマ部分をスピーディに進めて圧倒的なミュージカル・ナンバーにどう飛び込むか、ミュージカル・ナンバー自体をどう成立させるか……を軸に組み立てられている。
 フランク・ワイルドホーンさんによる楽曲には大曲、難曲も少なくない。振り幅の大きなドラマを引き受けながらそれらの楽曲を歌い踊るキャストの負担はかなりのものだろう。そこが観る人の胸を打つのだが。

 新たな殺人、新たなステージング、新たな舞台美術もいい感じに仕上がってきた。いよいよ稽古場最終週。もうすぐオーケストラの皆さんがやってくる。

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『シスター・アクト』通信

2月26日(木)

 稽古は順調に進んでいる(と思う)。

 今回からガラリと顔触れが変わったのは男性キャストである。主人公のデロリスを執拗に追い詰めるマフィアのボスとその部下の3人が全員ニュー・キャストになった。今までとは印象も大きく変わるだろう。

 デロリスの修道院生活の引き金を引く(文字通り!)マフィアのボス=カーティスを演じるのは松村雄基さんである。

 松村さんは近年では『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』や『フランケンシュタイン』などに出演されているのでミュージカル界隈でもおなじみの俳優さんだと思うが、それ以前にはあまりミュージカルに出演される印象では無かったように思う。が、私が初めてご一緒したのはブロードウェイ・ミュージカルの名作『南太平洋』(1999年/青山劇場)である。松村さんは同作でケーブル中尉をさわやかに演じた。
 その後『春が来た!』(2002年/ル・テアトル銀座、他)と『虹の橋』(2004年/御園座)でもご一緒しているが、こちらはストレートプレイである。今回はそれ以来、22年ぶりの再会なのである。私の外見は当時とはかなり変わったと思うが、松村さんはあの頃と何ひとつ変わらない。

 カーティスの部下の3人を演じるのは岡田亮輔さん、施鐘泰(シ ジョンテ)さん、山崎大輝さんである。それぞれTJ、ジョーイ、パブロを演じる。岡田さんとは『シンデレラストーリー』(2005年/ル・テアトル銀座)や『ローマの休日』(2020年/帝劇)でご一緒しているが、ジョンテさんと山崎さんとは今回が初対面。

 どうぞよろしくお願いします!

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『ジキル&ハイド』2026 Weekly

2月23日(月)

 立ち稽古はラストシーンまでたどり着いた。

 今までのヴァージョンのいいところ(と私たちが感じている部分)と、今までとは異なる新たな魅力(と私たちが感じた部分)の双方を備えた『ジキルハイド』が生まれつつある。

 ジキル/ハイド役の柿澤さんが稽古の合間にボソッと「これはもう新作だな……」とつぶやいたことがあった。今回から新演出になるのだから、それはまあ当然なつぶやきなのだが、別の日にはボソッと「今回は新作なんじゃなかったっけ?」とつぶやいた。

 つまりはそういうことなのである。どちらの柿澤さんも正しい。

 以前、鹿賀丈史さん(日本初演でジキル/ハイドを演じた)が「この役は30代で演じたかった」とおっしゃるのを聞いたことがある。体力も気力も求められるタフな役だ、ということだと思うが、初演時、鹿賀さんは50代に入ったところであった。
 今回のジキル/ハイド役のお2人は当時の鹿賀さんよりひと回りほど下なのだが、経験者である柿澤さんは「体力的にも精神的にも、そして喉もギリギリの状態で千穐楽まで何とか終えて生還した思い出があります」と製作発表で語っていた。

 俳優がギリギリのところで表現に挑む『ジキルハイド』

 観る人の魂を揺さぶらないわけがない。

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『シスター・アクト』通信

2月20日(金)

 天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~の稽古場へ。

 『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』もとても人気の高いミュージカルの1本である。日本初演は2014年6月で、今回で5度目の再演(初演を数えれば6回目)となる。
 主人公の売れない歌手=デロリスを演じるのは初演以来お馴染みの森公美子さんと、今回が初登場となる彩風咲奈さんのダブルキャスト。今までもかなりタイプの異なる2人でダブルキャストが組まれていたのだが、そこも『シスター・アクト』をご覧いただく際の楽しみのひとつだと思う。

 今回は彩風さん以外にも初参加のキャストが少なくないので今までとは印象も結構変わりそう。加えて東京公演は『シスター・アクト』初お目見えの明治座である。今までの帝劇やシアターオーブといった巨大劇場とは自ずと雰囲気も変わってくるだろう。私としてはその辺りも楽しみなのである。

 ご報告としては、現在、私がジキルハイドのリニューアルにも取り組んでいるので、『シスター・アクト』に顔を出す時間が限られる。なので今回は、初演以来演出助手を務めてくださっていた鈴木ひがしさんに演出を引き受けていただいた。

 東京公演の開幕は3月25日(水)。この春、いちばん盛り上がるミュージカルであることを保証する。

 ご期待ください。

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『ジキル&ハイド』2026 Weekly

2月16日(月) 

 立ち稽古は2幕に進んでいる。

 2幕の冒頭にはこの作品のハイライトのひとつであるナンバー「事件、事件」がある。10分近くに及ぶこのナンバーは全部で9つのシーンで構成されていて、謎めいた連続殺人と、繰り返される殺人におののくロンドン市民たちの反応が交互に描写される。こういう場面を作るのは中々に……骨が折れる。

 稽古場には本番用を模した大道具がいくつか入っていて、そのお陰で「本番の舞台上で行われること」を稽古場でシミュレーションすることができている。芝居の手順を根拠を持って判断することができるので、これは大変ありがたい。舞台稽古の効率も上がるだろう。稽古場に入っているのは「××××」や「△△△△△」だが……

 ネタバレになるのでボカしときます。

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『ジキル&ハイド』2026 Weekly

2月9日(月)

 本格的な立ち稽古が始まっている。

 2012年に初演された前回までのヴァージョンは、作り手としては十分に満足の行く仕上がりに到達することのできた数少ない作品の1本であった。その『ジキルハイド』にもう1度別の角度から取り組んでみよ……と言うのが今回である。願ってもない幸せであると同時に、逃げ出してしまいたいような恐怖でもある。が、幸いなことに「恐れを知らない」スタッフ&キャストの皆さんとご一緒なので、今のところは恐怖より幸せが勝っている。

 自分でも面白いと思うのは、「十分にやり切った」と感じていた作品でもまだまだ新たな表現の仕方が見つかることである。そしてその結果、自分の物の見方や感じ方が年月を経る間にアップデートされていることに気づかされたりもする。

 面白いなあ。

 話は変わる。

 『ジキル&ハイド』の中では少なくない登場人物が命を落とすことになる。ご覧いただいたことのある方はご承知だと思うが、同じ命の落とし方をする者はひとりとしていない。その多彩な命の落とし方を初演よりデザインしてくださっているのがアクションの渥美博さんである。

 今日も1人目の命の落とし方について、大勢の大人が顔を突き合わせて何時間も「ああでもない」「こうでもない」と試行錯誤して……。

 この感じが『ジキルハイド』なんだよなぁ。

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『ジキル&ハイド』2026 Weekly

2月2日(月)

 今日は全キャストが参加しての歌稽古。指揮・音楽監督補の塩田明弘さんによる「ワイルドホーンさんの楽曲の特徴と注意点」などのレクチャー付きで1曲1曲を掘り下げる。

 塩田さんは日本における「フランク・ワイルドホーンさん作品」の第一人者である。
 塩田さんとワイルドホーンさんは「フランク」「アキ」と呼び合う間柄で、ワイルドホーンさんからの信頼も厚い。今日の歌稽古でも塩田さんの熱量がやっている内にどんどん上がり、終了予定時刻をややオーバーする事態に。でもそのお陰で音楽のクォリティは確実に上がった。

 ミュージカルナンバーの振り付け/ステージングにも着手している。
 振付の桜木涼介さんは大勢のナンバー(「連れて来て」とか)でも少人数のナンバー(「ありのままの」とか)でも変わることなく、実に手際よく動きを付けて行く。桜木さんによる新たな振付/ステージングのお陰で、聞き慣れたはずのナンバーの新たな魅力に気づかされることもしばしば起こる。四半世紀以上聞いているナンバーなのに。

 明日は1幕前半のハイライト「嘘の仮面」をステージング。新たな「嘘の仮面」が生まれる予感。

 

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『十二国記 ―月の影 影の海―』 大千穐楽

2月1日(日)

 12月9日(火)に東京の日生劇場で幕を開けたミュージカル十二国記 ―月の影 影の海―が愛知の御園座で大千穐楽(おおせんしゅうらく)を迎えた。

 ご観劇、ご声援くださった皆さんに心より御礼申し上げます。そしてカンパニーの皆さん、大千穐楽おめでとうございます。『十二国記 ―月の影 影の海―』はキャスト、オーケストラ、スタッフ……関係者全員の働きで成立した奇跡のようなミュージカルでした。

 各劇場に多くのお客様がご来場くださったことに加えて、配信でご覧くださった方も少なからずいらしたようで、それは本当にありがたい。そうしたことの積み重ねがこの作品の未来に直結するからである。現時点で決まっていることは何もないが、いつかまた皆さんと劇場でお会いできることを願って已まない。

 取り敢えずいま分かっているのは「秋にはBluーrayが発売になる」ということである。今日のカーテンコールの様子……など、特典映像満載のBlu-rayである。

 首を長くして待ちたい。

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全キャスト決定! ミュージカル『レベッカ』

 ミュージカル『レベッカ』の全キャストが発表された。

 公式サイトへはこちらからどうぞ。

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丸美屋食品ミュージカル『アニー』 製作発表

1月27日(火)

 丸美屋食品ミュージカルニーの製作発表が行われた。

 『アニー』についてはもはや説明の必要もないと思われる。が、必要です……という方は、このブログに『アニー』についての10年分の記事が残されているので、右のカテゴリー欄から『アニー』をクリックしてお進みください。

 それはともかく、製作発表は日本テレビの徳島えりかアナウンサーの司会進行で始まった。

 まず主催者を代表して日本テレビの澤執行役員がご挨拶、続いて協賛の丸美屋食品工業の阿部社長がご挨拶。
 続いて私も壇上に登り、『アニー』がブロードウェイで初演される1年前、コネチカット州のグッドスピード・オペラハウスでトライアウトを行ってから今年でちょうど50年になること、それを記念してグッドスピードで今年の秋に『アニー』が上演されること……などを述べた。

 さて、今日の製作発表に登壇したキャストはアニー役の2人=下山夏永さんと牧田花さん、ウォーバックス役の岡田浩暉さん、ハニガン役の須藤理沙さん、グレース役の愛原実花さん、ルースター役の赤名竜乃介さん、リリー役の浜崎香帆さんの7名である。
 それぞれが意気込みや抱負などを語り、アニーの2人による「トゥモロー」の歌唱披露があり、ポスターやフライヤーで使用される今年のヴィジュアルがお披露目されアニーの2人が大興奮、そのヴィジュアルは公式サイトのトップページでご覧いただける。

 今年の製作発表が特別だったのは、サンディ役の3人(匹?)、家康、おこげ、まつりが登壇したことである。その雄姿を含めて、製作発表の様子は公式サイトや演劇紹介サイトなどでご覧いただけるだろう。

 丸美屋食品ミュージカル『アニー』東京公演は初台の新国立劇場 中劇場で4月25日(土)開幕である。お楽しみに!

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『ジキル&ハイド』2026 Weekly

1月26日(月)

 歌稽古が進行中。

 今回の『ジキルハイド』がニュー・プロダクション(新製作。つまり新演出)であることは既報の通りである。新デザインとなる舞台美術を中心に、クリエイティブ・チームとの打ち合わせを昨年より重ねて来た。今までのどのヴァージョンとも異なる新たな『ジキル&ハイド』を生み出したい。

 まだ記していないクリエイティブ・チームの皆さんをご紹介しておくと、美術は大田創(はじめ)さん、照明は高見和義さん、衣裳は小峰リリーさん、ヘアメイクは林みゆきさん、振付は桜木涼介さん、アクションは渥美博さん、音響は山本浩一さん、そして音楽監督補/指揮は塩田明弘さんである。
 大田さん、高見さん、渥美さん、塩田さんは2001年の日本初演以来のメンバーで(もう四半世紀以上のお付き合い!?)、山本さんは2012年のリニューアルから、林さんはその再演の2016年から、桜木さんは今回からの参加となる。リリーさんも初演からのメンバーであるが、残念ながら2017年に亡くなった。

 プリンシパル・キャストとアンサンブルも続投キャストとニュー・キャストの混成である。前回出演していて今回から役が変わる……という人もいる。

 東京公演は既にチケット入手が困難であるらしいが、ひとりでも多くの方に新生『ジキル&ハイド』を目撃していただけたら嬉しい。

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『ジキル&ハイド』2026 Weekly

1月19日(月)

 ミュージカルジキルハイドの稽古が始まっている。

 日本では9度目の上演となる『ジキル&ハイド』であるが、今回の上演から新演出となる。
 2001年初演の「鹿賀丈史さんがタイトルロールを演じた」ヴァージョン、2012年初演の「石丸幹二さんがタイトルロールを引き継いだ」ヴァージョンに続く、3ヴァージョン目の『ジキル&ハイド』である。

 現在は歌稽古が進行中。『ジキル&ハイド』の一番の魅力は何と言っても「音楽の圧倒的な素晴らしさ」だと思うのだが、なので稽古でもまずは入念に歌をさらうことになる。

 音楽監督は日本初演の立ち上げからご一緒している甲斐正人さん。甲斐さんは各キャストの歌稽古1回目には必ず顔を出し、作品のことや楽曲のこと、キャラクターのことや技術的なこと、そして心構え……など、キャストに様々な話をされる。傍から見ていても甲斐さんのこの作品に対する思い入れの強さが伝わってくる。

 声楽監督はちあきしんさんで、丁寧で的を射たアドヴァイスがキャストの歌を着実に進化させている。キャストの皆さんもこの作品にはそれなりの覚悟を以て参加されているように感じるのだが、そういうひとりひとりの「熱量」のようなものが『ジキル&ハイド』を特別な作品にしているように思う。

 東京公演の初日は3月15日(日)。それまでのふた月、どうぞよろしくお付き合いください。

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松井るみさん 読売演劇大賞 優秀スタッフ賞受賞!

 松井るみさんが『十二国記 ―月の影 影の海―』のデザイン・ディレクションで第33回読売演劇大賞の優秀スタッフ賞に選ばれた。

 おめでとうございます!

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ミュージカル『ジキル&ハイド』 製作発表

1月12日(月)

 ミュージカルジキルハイドの製作発表へ。

 『ジキルハイド』は私の演出作品の中で最も長きに渡って、そして最も繰り返し上演されてきた作品である。

 日本初演は2001年11月で、タイトルロールのジキル/ハイドを演じたのは鹿賀丈史さんであった。鹿賀さんの『ジキルハイド』は瞬く間に評判となり、2003年、2005年、2007年と再演を重ねた。
 鹿賀さんを引き継いだのは石丸幹二さんである。石丸さんの初演は2012年3月で、この時から舞台美術、照明やステージングなど演出が一新された。このヴァージョンは2016年、2018年、2023年に再演され、2023年の公演ではジキル/ハイド役が初めてダブルキャストとなった。3人目のジキル/ハイド役は柿澤勇人さんであった。

 その柿澤さんの2度目の登板となるのが今回の公演である。ダブルキャストのジキル/ハイド役には新たに佐藤隆紀さんが加わり、14年ぶりに演出も一新される。3ヴァージョン目の『ジキルハイド』の誕生である。

 今日の製作発表には柿澤さん、佐藤さんのほか、ルーシー役の真彩希帆さんと和希そらさん、エマ役のDream Amiさんと唯月ふうかさん、そして私が登壇した。柿澤さん、真彩さん、Amiさんは続投で、佐藤さん、和希さん、唯月さんは新キャストである。
 時間となって7人がステージに登場し、まずはフォト・セッション。フォト・セッションは製作発表の後半に行なわれることが多いのだが、今日は真彩さんのご都合があって冒頭で。フォト・セッションを終えてすぐに真彩さんからコメントを頂き、ここで真彩さんはご退出。お疲れさまでした。

 その後は残った6人で取材の皆さんと質疑応答。今日はマスコミの皆さんの他に抽選で選ばれたオーディエンスの皆さんも参加してくださっていた。質疑応答の内容などは演劇情報サイトや芸能ニュースサイトなどで取り上げてくださるだろうと思われるので、そちらにお目通しいただければ幸いである。

 製作発表の最後は歌唱披露。柿澤さんと佐藤さんが『ジキルハイド』の代表的なナンバーである「時が来た」を熱唱した。お2人ともすばらしい歌声で、本格的な稽古に入るのが益々楽しみになった。

 ミュージカル『ジキルハイド』は3月15日(日)に東京国際フォーラム ホールCで開幕し、その後は大阪、福岡、愛知、山形へ参ります。

 ご期待ください。

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ミュージカル『十二国記 ―月の影 影の海―』 Blu-rayの詳細決定

 ただいま上演中のミュージカル十二国記 ―月の影 影の海―のBlu-ray(今秋発売の予定)の詳細が決定した。

 こちらからどうぞ。

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