『ドッグファイト』通信

11月19日(日)

 稽古前に海兵隊員たちの衣裳合わせ。稽古と並行してローズの、更に稽古後、色々な役を演じるひのさんの衣裳合わせ。

 『ドッグファイト』の衣裳デザインは黒須はな子さん、ヘアメイク・デザインは宮内宏明さんである。
 『ドッグファイト』では1960年代アメリカの典型的な街角が描かれる。海兵隊員の私服姿も、彼らが街で出会う様々な人たちの様子も、その典型のひとつでありたい。その“いかにも”なさじ加減が、衣裳チーム&ヘアメイク・チームの腕の見せ所である。

 稽古は2幕1場から。

 “ドッグファイト”が終わり、スリー・ビーズは「ゲーム・センター」で一息入れている。次の目的地は“大人になるための場所”である。「その時が来た」ことを知ったバーンスタインは俄然盛り上がって……。
 ここには3人のナンバー「地元のヒーローの凱旋パレード」がある。3人は“ベトナムから戻った時の故郷での熱狂的な歓迎ぶり”を空想しながら次の目的地へと向かう。スリー・ビーズが目的地にたどり着いてみると……。

 続いて2幕2場の前半を稽古。

 2幕2場は「ローズの食堂の前」から始まる。バードレイスはローズに会うためにやって来た。色々と会話があった後、2人は出かけることになる。その道中がミュージカル・ナンバー「ファーストデート/ラストナイト」になっている。

 2幕でも、芝居の手順や運びを少しずつ変えてみている。初演時の楽しさと感動を超えるために、である。そして、新しいキャストの皆さんが持ち込んでくれる新しい風。

 初演をご覧くださった皆さんにも新鮮に楽しんでいただける、と思う。

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『ドッグファイト』通信

11月18日(土)

 1幕をおさらい。

 1幕を3つのブロックに分けて、場面と場面の繋がりや場面転換も視野に入れて稽古。
 多くの場面で施された“ちょっとした変更”や“改定”が効果を上げている。物語の進行にメリハリがつき、自然でありながらダイナミックで、今まで以上にストーリーを追い易くなったと思う。油断すると、時々以前のヴァージョンが出てきてしまったりもするのだが。

 稽古の進行は相変わらずハイ・ペースである。が、稽古場で過ごせる残り時間を思えば、あまり悠長にもしてはいられない。

 明日から2幕に入る。並行して、衣裳やヘアメイクの作業も。

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『ドッグファイト』通信

11月16日(木)

 幕開きの「夢の中のような世界~1967年の長距離バスの車内」、1幕2場「食堂~ローズの寝室」、1幕3場「街角~寝室~道」1幕4場「クラブ“ザ・ナイト・ライト”」をおさらい。
 その後、1幕5場「クラブのトイレ~クラブの中」、そして1幕6場「ローズの寝室~1967年のバスの車内」を稽古。

 今日は矢田悠佑さんのお誕生日であった。

 初演の稽古期間中に宮澤エマさんのお誕生日があり、手の込んだサプライズが行われたことがあった(その日のブログはこちら)。今日も稽古の中でのサプライズが計画され、それは“1幕5場のラスト”に設定された。
 
 1幕5場は、クラブ“ザ・ナイト・ライト”の化粧室である。ここには保坂さんと宮澤さんのナンバー=M9「ドッグファイト」がある。
 まず芝居の手順を確認し、続いてナンバーのステージングを起こし、そしてラストの芝居部分の段取りを付けた後、シーンの頭に戻って稽古は始まった。

 上でも記したように、サプライズはこの場面の最後の瞬間にやってくる。サプライズ・リーダーは演出助手の末永陽一さんである。

 打ち合わせでは、最後の瞬間に演出部の永井誠さんが七瀬りりこさんの手にしている小道具のジョッキとバースデー・ケーキを差し替える手立てになっている。
 七瀬さんが矢田さんの後ろから声を掛け、矢田さんが振り返ると、そこには本来はある筈のジョッキの代わりにバースデー・ケーキが……と言う手はずになっていた。

 我々の理解では、それはこの場面の“2回目の”稽古で訪れるはずであった。そう思っている七瀬さんは、当然ジョッキを持ったまま芝居を続行する。

 その時である。

 何を思ったのか、永井さんがケーキを手に、七瀬さんの後を慌てて追いかけたのである。稽古を前から見ていたキャスト&スタッフ一同は凍り付いた。チーフの末永さんは血相を変えて立ち上がり、永井さんに「引き返せ!」のシグナルを送った。

 間一髪、矢田さんが振り返る寸前に永井さんはUターン。危ういところでサプライズ失敗は回避された。

 芝居やステージングの確認を終えた後、末永さんが「では、2回目行きま~す!」と高らかに宣言。キャスト&スタッフ一同が「今度こそ!」と意気込んだ瞬間……。
 何を思ったのか、ピアニストさんが「ハッピー・バースデー」を演奏し始めてしまった。サプライズは“この場面のラスト”であるにもかかわらず!

 サプライズは大失敗であった。気を取り直してみんなで撮った写真は矢田さんのTwitterでご覧いただけます(こちらからどうぞ)。

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『ドッグファイト』通信

11月15日(水)

 1幕4場を整理。
 
 まず振りをクリアにし、芝居部分と合体させ、芝居に調整を施し、更にステージングを修正する。
 初演時の反省としては、この場面で台本が要請することに演出は生真面目に取り組み過ぎていたかも知れない。結果として、ドラマがどこへ向かっているのか、どこがクライマックスなのか、などが見え難くなっていたのではないかと思う。
 昨日、今日で目指したのは、その部分に対する改善である。

 1幕4場がある程度納得の行く形に落ち着いたので、M2、M3、M4をおさらい。

 M2「最後の夜」の様子を稽古場の一角から眺めていた春風ひとみさんが、ナンバーが終わるや否や「元気をもらったわ」とおっしゃった。
 このナンバーでの男子6人の頑張りには本当に頭が下がる。目の前でこの頑張りを見たら、誰だって元気をもらえるに違いない。

 私もいただきました。

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『ドッグファイト』通信

11月14日(火)

 1幕4場「クラブ“ザ・ナイト・ライト”」を稽古。

 台本に「安っぽいクラブ」と書かれている“ザ・ナイト・ライト”は、今夜の最大のイベント“ドッグファイト”の会場である。
 海兵隊員たちは飲み、浮かれ、騒ぎ、デート相手の不細工さを(こっそりと)競い合う。事情を知らない女性たちも、飲み、はしゃぎ、踊り、そして恥じらう。

 この場面には2つのミュージカル・ナンバーがある。M8「ブラストオフ」とM8a「その顔を見せて」である。
 その2曲の中で“会場で起こっている様々な出来事を手際よく見せること”が、この場面で私たちが取り組まなければいけない課題である。

 このシークェンスも、初演ではとても時間をかけて稽古された。「同時進行している複数のストーリーを鮮明に伝える」ことは、とても難易度の高いことだからである。

 だが、せっかく頂いた再演の貴重な機会である。なので、このシークエンスを“もっと鮮やかに”“もっと手際よく”したいと考えた。

 で、振付の桜木さんと意見交換して、ダンスやステージング、そして芝居部分をヴァージョン・アップすることにした。

 今日は丸一日かけて、2つのナンバーの中で起こっていることのアウトラインをキャストの皆さんに渡すところまで漕ぎ着けた。明日、もう1日使って、アウトラインをしっかりとした表現にまで持って行きたい。

 再演は嬉しい。でも初演と同じことをしていたのでは、勢いのあった初演には敵わない。なので、嬉しいのと同じくらい苦しくもある。

 ……でも楽しいけど。

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『ドッグファイト』通信

11月13日(月)

 まず、M4「ヘイ、彼女」を稽古。

 「ヘイ、彼女」は、海兵隊員たちが今夜のドッグファイトの為に“一番不細工なデート相手”をモノにしようと奮闘するナンバー。だが、世の女性たちは、それほどお人よしではないので……。

 続いて、1幕3場を稽古。

 1幕3場は複数のエピソードで構成されている。
 まずボーランド。サンフランシスコの路地裏で、いかがわしそうな女性に何やら交渉を持ちかけている。続いてドッグファイトのために“おめかし中”のローズと海兵隊員たち。そしてドッグファイト会場に向かうバードレイス&ローズ。バードレイスは、ダメ押しにローズの口紅をわざと厚塗りにするのだが……。

 最後に、ローズのナンバー「何よりワンダフル」のおさらい。

 稽古は着々と進んでいる。……と言うか、ものすごいスピードで進行している。今回から参加の皆さんはこのスピードでも大丈夫なのだろうか。大丈夫そうには見えているが。

 私は時々大丈夫ではない。

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『ドッグファイト』通信

11月12日(日)

 まず、M2「最後の夜」をおさらい。

 今までの「最後の夜」には「惜しい……」と感じる個所が数カ所残されていた。なので、振付の桜木さんと意見交換して、それらを改善することに。
 今までだってギリギリのところで歌い、踊り、着替えていたキャストの皆さんには、今まで以上にキツいナンバーに。

 続いて、M2に続く“スリー・ビーズの場面”を稽古。

 我らがスリー・ビーズは、ちょっとおバカな所は相変わらずだが、今回から登場の矢田バーンスタインが今まで以上にピュアな感じで、関係者でさえ悶え死にしそうな程である。
 どれ程のモノなのかは、どうぞ劇場で。

 更に、1幕2場「食堂」をおさらいし、最後に、M6「何よりワンダフル」を稽古。

 私たちが『ドッグファイト』を“ダンス・ミュージカルにしよう”と考えた理由のひとつは“踊れるキャストが集まっていたから”であった。桜木さんが振付だったことも、その判断に少なからず影響を与えた。
 屋良さんと桜木さんは、『ドッグファイト』をダンス・ミュージカルに向かわせることになったキー・パーソンなのであった。

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『ドッグファイト』通信

11月11日(土)

 前半は個人の歌稽古。後半はM2「最後の夜」を振り付け。

 「最後の夜」は、翌朝にはベトナムへ(厳密には“沖縄経由”で)出撃する海兵隊員たちが、アメリカで過ごす“最後の夜”を楽しむために、軍服を脱いでサンフランシスコの街に繰り出して行くナンバーである。男性キャスト6人の歌とダンスと生着替えをご堪能いただける。

 私たちの『ドッグファイト』は、オリジナルのオフ・ブロードウェイ版と比べると、ダンスの比重が圧倒的に重くなっている。
 20歳そこそこの若者たちが持っている“やんちゃさ”や“連帯感”などを、音楽だけでなく踊りでも表現したいと言うのが私たちの『ドッグファイト』のコンセプトであった。そのコンセプト通りに「最後の夜」でも海兵隊員たちは踊りまくっている。

 「最後の夜」は、初演の時、形になるまでに大変時間のかかったナンバーである。ナンバーの中で「物語の設定を手際よく見せること」や「劇中の場所が次々と移り変わっていくさま」、そして「着替えを音楽のサイズにはめ込む作業」など、計算しなければいけないことが幾重にもあったからである。
 今日は“初演の振りを復元する”ことから始めたので、初演の稽古と比較すると「あっ」という間に形になった印象であった。

 初演からの続投組の皆さんは、たとえ細部を忘れていても、何度か繰り返している間にいつの間にか様になっている。が、初参加の矢田さんと木内さんは、振りを覚えるのも手順をこなすことも全てゼロからなので、ご本人の気持ちにかかわらず悲壮感が漂ってしまう。

 悲壮感を漂わせたお2人がまたチャーミングなのだが。

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『ドッグファイト』通信

11月10日(金)

 読み合わせ。ミュージカルなので、もちろん歌入りで。

 初演を経験している皆さんは、役やシチュエーションに対する理解がさすがに行き届いている。新鮮さも(少なくとも今日のところは)十分に感じられて、初演以上に物語に引き込まれるように感じられた。
 そして、今回から参加してくださる皆さんは、意表を突くような表現を随所に持ち込んだ。初演とは違う楽しさが随所に見受けられ、予想以上に楽しかった。
 つまり、“とても良い”読み合わせであった。

 読み合せの後、立ち稽古に入る。

 今日は1幕1場の冒頭、台本に「作中とは別の時間であり、思い出が人間の姿で存在している夢の中のような世界」と記されている部分と、それに続く「1967年の長距離バスの車内」の場面を立ち稽古。

 『ドッグファイト』の時代設定は1963年である、と前に記した。
 が、1幕冒頭の「長距離バス」と、1幕の幕切れ、そして2幕のラストは1967年である。『ドッグファイト』の物語の大部分は、実は“1967年から回想した”1963年なのである。

 「夢のような世界」のシークェンスでは初演の時に気になっていた部分があり、その部分には微調整を施した。
 ご覧くださる皆さんには気づかれないかも知れないような些細な修正だが、こう言う細かな改良をひとつずつ積み重ねて行くつもり。

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『ドッグファイト』通信

11月8日(水)

 全キャスト集合。で、歌稽古。

 初めてキャスト11名全員が揃った。揃ってみると……懐かしくも感じるし、新鮮にも感じる。今日が初対面の人も何人かいて、「初めまして」の声も聞こえてくる。きっと初演とは違った新しい『ドッグファイト』が生まれることだろう。
 『ドッグファイト』には“ハモる”ナンバーが少なくないのだが、全員集合して、ようやく本番通りのハーモニーが聞こえるようになった。改めて「素敵な楽曲が揃っている」ことを実感する。

 歌稽古に続いて1幕2場を立ち稽古。

 再演である今回は、物語の順序にはこだわらず、能率の良い場面からどんどん立ち稽古に入ることになっている。
 で、まずは1幕2場。サンフランシスコの街中にある“典型的な”食堂の場面である。“ドッグファイト”に連れ出す相手を探しあぐねて食堂に入った主人公=エディー・バードレイスが、音楽好きな女の子=ローズと出会うことになる。

 “ドッグファイト”とは、本来は「戦闘機同士の激しい空中戦」を意味する言葉であるが(犬の喧嘩、乱闘の意味もある)、この作品の中では「海兵隊の間で脈々と続いてきた伝統行事(ゲーム)」を示す隠語である。
 ゲームのルールは「一番不細工なデート相手を連れてきた隊員が勝ち」。女性に対して失礼極まりないゲームなのだが、これは「これから戦場に出て行く海兵隊員たちから人間性を奪い取る」ために、脈々と受け継がれてきた“冷酷なしきたり”であるらしい。

 そんなゲームに何の疑問も抱くことなく、嬉々として取り組むおバカな海兵隊員たちであるが……。

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『ドッグファイト』通信

11月7日(火)

 歌稽古。男性キャストの日。

 まずはひのさんの歌稽古。続いて、ひのさんに海兵隊の6人が合流。

 海兵隊を演じる6人=屋良さん、中河内さん、矢田さん、浜中さん、末澤さん、木内さんは、俳優としての持ち味や普段活動しているフィールドが結構異なっている。が、その“違っている”感じがとてもいいと思う。
 稽古場での佇まいも、作品やキャラクターに向き合う姿勢もそれぞれなのだが、その一見バラバラな6人が、とてもいいチーム・ワークを見せ、素敵なハーモニーを聞かせてくれる。

 『ドッグファイト』の登場人物のひとりひとりが魅力的に見えているとすれば、そんな稽古場での“在り方”が大きいのだと私は思う。個性と、全体としてのパワーとのどちらもが、このカンパニーにはあるのである。

 稽古後、ミュージカル・アカデミーの講師会議へ。今年度から体制が大きく変わったミュージカル・アカデミーの現状と将来について意見交換。

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『ドッグファイト』通信

11月6日(月)

 歌稽古。今日は女性キャストの日。

 まずは、場面毎に色々な女性を演じ分ける3人=保坂知寿さん、春風ひとみさん、七瀬りりこさんの歌稽古。

 保坂さんは、ボーランドが見つけたドッグファイトのお相手=マーシーなどを演じ、春風さんは、バードレイスの相手となるローズの口うるさいママなどを演じる。そして、バーンスタインが選んだ相手=ネイティブ・アメリカンのルース・トゥー・ベアーズなどを演じるのは七瀬りりこさんである。
 保坂さん、春風さんは初演からの続投で、七瀬さんは今回からの参加となる。既に息ピッタリの3人のハーモニーが何とも心地よい。

 3人に続いて宮澤エマさんの歌稽古。

 宮澤さんは初演に引き続き、バードレイスがドッグファイトに連れ出す女の子=ローズを演じる。ローズは「シャイで控えめで、壁の花と言うタイプだが……」と台本に記されるような子であるが、そのローズにバードレイスが声を掛けたことから物語は動き始めることになる。

 歌稽古の最後は屋良さんと宮澤さんのお2人。

 歌稽古では音とリズムを丁寧に取り直し、再演に相応しいクォリティの“歌”をまずはを目指している。今回から『ドッグファイト』の歌唱指導に加わってくださった山川高風さんが、音楽の解釈と、それに相応しい歌い方を丁寧に指導してくださっている。

 『ドッグファイト』の稽古後は、来年後半に上演される作品の舞台美術打ち合わせ。ちょっと気が早いような気がしないでもないが……。

 難易度の高い作品なので。

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『ドッグファイト』通信

11月5日(日)

 歌稽古。海兵隊員全員集合の日。

 ただし、私は所用のため欠席(悪しからず)

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『ドッグファイト』通信

11月3日(金)

 本日も歌稽古。

 スリー・ビーズ以外の海兵隊員を演じるのは浜中文一さん、末澤誠也さん、木内(きのうち)健人さんである。浜中さんと末澤さんは初演からの続投で、木内さんは今回からの参加となる。
 浜中さんが演じるのは、台本に「あまり利口ではない」と記されている海兵隊員のフェクターである。末澤さんが演じるのは「うぬぼれ屋」のスティーヴンスで、木内さんは「中西部出身」のギブスを演じる。

 海兵隊員ではない唯一の男性キャストが ひのあらた さんである。ひのさんも今回の再演からの参加で、“ドッグファイト”が行われる「安っぽいクラブ」“ザ・ナイト・ライト”のラウンジ・シンガーの他、海兵隊員以外の全ての男性登場人物を取っ換え引っ換え演じる。

 そして、今日はひのさんのお誕生日であった。

 今まだは個人の歌稽古なので、ひのさんの稽古時にはキャストはひのさんおひとりであった。なので、ミュージカルの稽古場なのに「ハッピー・バースデー」は稽古ピアニストとスタッフのみでお送りすることになった。火気厳禁の稽古場なので、ケーキはあるが吹き消す蝋燭は無し、である。

 結構レアな感じの“バースデー”でした。

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『ドッグファイト』通信

11月2日(木) 

 『ドッグファイト』は連日歌稽古中である。

 『ドッグファイト』のキャストは11名。元々がオフ・ブロードウェイの作品でもあり、大人数が必要とされるような場面やナンバーは無い。

 主人公のエディー・バードレイスとその仲間たちはアメリカ海兵隊員で、ベトナムへ出撃する前夜、アメリカでの最後の夜をサンフランシスコでバカ騒ぎをして過ごそうとしている。時代は1963年。翌年に勃発するトンキン湾事件を経て泥沼化する前のベトナム戦争が背景にはある。
 映画ではリバー・フェニックスが演じたバードレイスを演じるのは屋良朝幸さん。海兵隊仲間のラルフィー・ボーランドは中河内雅貴さんである。2人は初演からの続投だが、もうひとりの海兵隊員=ディッキー・バーンスタインは今回から矢田悠佑さんである。

 イニシャルが“B”の3人(irdlace、oland、ernstein)は、いつも“つるんで”いるので海兵隊仲間から「スリー・ビーズ」と呼ばれている。スリー・ビーズは3つの“”の意でもあり、3匹の蜂(Three Bees)のことでもある。

 『ドッグファイト』では、ちょっとおバカなスリー・ビーズの冒険と友情が描かれる。それは愉快で、切なく、そしてほろ苦い。

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『ドッグファイト』通信

11月1日(水)

 ドッグファイトの稽古が始まっている。

 『ドッグファイト』は、2012年にオフ・ブロードウェイのセカンド・ステージ・シアターで上演されたミュージカルである。
 1991年のアメリカ映画“Dogfight”(日本では劇場未公開。ビデオ発売時の邦題は『恋のドッグファイト』)を原作としたミュージカルで、作曲・作詞はベンジ・パセック&ジャスティン・ポール、脚本はピーター・ドゥシャンである。
  日本では2015年の12月から2016年の1月にかけて、大阪、東京、愛知で上演され、今回は2年ぶり、待望の再演である。

 この2年の間に大きく変わったのは、ベンジ・パセック&ジャスティン・ポールの2人が、世界中の映画ファンとミュージカル・ファンの間で「最もホットなソングライター・チーム」になった、と言うことだろう。

  2016年の映画賞を総なめにした『ラ・ラ・ランド』の楽曲“City of Stars”でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の主題歌賞を受賞し、今年のトニー賞でベスト・ミュージカルに選ばれた“Dear Evan Hansen”でベスト・オリジナル・スコア賞を受賞したのがパセック&ポールである。
 来春公開されるヒュー・ジャックマン主演のミュージカル大作『グレイテスト・ショーマン』の楽曲も2人の作だし、ディズニーが進める『白雪姫』『アラジン』の実写映画化にも楽曲を提供することになっている。

 2年前、シアタークリエでの『ドッグファイト』の初日公演を、2人と脚本のピーター・デュシャンの3人がご観劇くださった。その時のブログにリンク張っておくので、ご興味のある方はどうぞ(それはこちら)。

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決定! 2018年のアニー!

10月29日(日)

 2018年のアニーと孤児たちを選ぶオーディションの最終審査である。

 午前中は、昨年のオーディションから取り入れられた“ワークショップ”形式の審査。オーガナイザー役の広崎うらんさんが、時に激しく、時にユーモアを交え、子供たちから「準備されたものではない表現」を引き出して行く。
 午前のワークショップ審査で人数が更に絞られ、午後はいよいよ演技の審査。私もついつい力が入り、終了予定時刻をやや超過してようやく最後の審査を終えた。

 オーディションで、審査する側にとって最も困難な作業は最終的な配役を決定することである。今日も議論を重ねること1時間余り。様々な可能性が検討され、ようやく2人のアニーと12人の孤児たちの名前が確定した。

 17時。審査結果が発表される会場に、最終審査まで残った子供たちとそのご家族、協賛の丸美屋食品工業の皆さん、主催の日本テレビの皆さん、そして我々『アニー』スタッフが顔を揃えた。
 アニーと孤児に選ばれた子供たちの名前を発表するのは私の役目である。昨年のオーディションでも務めた役回りだが、一度経験したからと言って慣れるというものでもない。会場は静かな緊張感に包まれ、その中で私は落ち着いている風を装って、孤児に決まった12人とアニーに決まった2人の名前を読み上げた。

 名前が呼ばれる度に会場内では悲鳴なような声が響く。子供たちやご家族の一喜一憂を目の当たりにして、私も平常心ではいられない。結果発表の後は子供たち全員で「トゥモロー」を合唱。長かった2018年のアニー・オーディションは終了した。

 オーディションの結果は既に公式ページで(写真入りで!)紹介されているので、どうぞご覧ください(こちらからどうぞ)。そして、2017年の子供たちとは一味違う2018年のアニーと孤児たちに、どうぞ大きなご声援を!

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『アニー』2018 オーディション

10月28日(土)

 丸美屋食品ミュージカルアニーの、2018年のアニー役と孤児役のオーディションが先週末(21日、22日)、そして今日と明日で行われている。

 今回から、応募審査書類と共に「トゥモロー」を歌っている動画を送っていただくことが必須となった。これによって、今までは書類だけで審査していた1次審査を、より根拠を持って行えるようになった。
 これは、応募書類に記入するレッスン歴や出演歴が少ない(或いは、全くない)子供たちとも出会えるチャンスが生まれたということである。裏返せば、レッスン歴や出演歴だけでは1次審査は通過できない、と言うことでもある。子供たちの実力が試される、本来の意味でのオーディションに一歩近づいたワケである。

 先週の土曜、日曜は、1次審査を通過した子供たち全員の歌を、2日かけて1人ずつ聞かせていただいた。そこである程度人数が絞られ、そして今日である。
 今日はまず全員の歌をひとりずつ、もう一度聞かせていただいた。そこでまた人数が絞られ、そしてダンスの審査へと進んだ。ダンスの審査を通過した子供たちが、いよいよ明日の最終審査に臨むことになる。

 最終的にアニーとして選ばれるのはわずか2人である。孤児役もダブルキャストで12人。どちらも大変狭き門である。
 だから、もし最終選考まで残れなかったとしても、どうか歌うことや踊ること、演技することを止めないで欲しいと思う。

 子供たちの前には無限の可能性が広がっているのだから。

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『田茂神家の一族』通信 ツアー〈後半〉 初日

10月27日(金)

 昼過ぎから幾つかの場面の場当たり。場当たりの後、ゲネプロ。

 ところが、ゲネプロが機材のトラブルで1時間に渡って中断。劇場にイヤな雰囲気が漂い始める。やがて再開されたゲネプロも随所で集中を欠き、稽古場最後の通しとは比べるべくもなかった。
 ゲネプロが終わった時、既に時刻は開場まで30分を切っていた。『田茂神家の一族』は開演時刻の15分前にはキャストの“仕事”がスタートするので、スタッフ&キャストに残された時間はほんの僅かであった。

 その僅かな時間で駄目出しを済ませ、客席に回り15分前から始まるキャストの“仕事”を眺めつつ、開演を待つ。そして定刻の18時30分。朳(えぶり)村の村長選挙に先立つ合同演説会が始まった……。

 結論から言えば、とても良い出来の初日であった。旅公演〈後半〉に向けての稽古で修正したことのほぼ全てが機能し、ドラマの持つ構造も今までで一番クッキリと伝わってきたように思う。

 『田茂神家の一族』の、ふた月に及ぶ旅がいよいよ始まった。最終公演地=東京まで、皆さんどうぞ良い旅を!

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『田茂神家の一族』通信

10月26日(木)

 花巻に来ている。

 花巻に降り立つのはこれが初めてである。学生時代に観た、井上ひさしさんによる宮沢賢治の評伝劇『イーハトーボの劇列車』の中で、登場人物のひとりである鉄道の車掌さんが、しきりに「花巻~、花巻~」と言っていたのを思い出す。花巻は宮沢賢治の生まれ故郷であり、「わんこそば」発祥の地でもあるらしい(盛岡発祥だ、という説もあるそうですが)。
 2015年の『田茂神家の一族』初演では福島に初めて降り立った。劇団東京ヴォードヴィルショーさんとのお仕事では、東宝のツアー公演などではなかなか行かない土地に立ち寄るので楽しい。

 スタッフさんは朝から搬入、そして仕込みである。
 『田茂神家の一族』は、既に今年前半の旅で何カ所も回っているし、そもそも大道具と呼べそうな舞台美術がほとんど無い。なので、会場の花巻市文化会館では至って落ち着いた空気が流れていた。

 スタッフの作業がひと段落した所で音楽場面の場当たり。
 今までの稽古場では舞台の実寸が取れなかったので、奥行きや袖周りの出入りなどは若干嘘をついていた。その部分を、今日は実寸で改めて当たる。

 予定されていたメニューを無事に消化して今日の作業は終了。明日は客席周りを当たり、リニューアルしたフィナーレを当たり、その後ゲネプロ。

 更にその後、旅公演〈後半〉の初日である。

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『田茂神家の一族』通信

10月24日(火)

 稽古場最終日。今日も通し稽古である。

 昨日、今日と通してみて、“改善が必要”と感じられた個所が概ね解消されていることを確認してひと安心。通し稽古の後、残されたいくつかの箇所をしつこく手直し。

 『田茂神家の一族』の旅公演〈後編〉は、10月27日(金)の岩手/花巻市文化会館から始まる。今回は、稽古日数は決して潤沢ではなかったかも知れないが、『田茂神家の一族』の集大成と呼ぶにふさわしい仕上がりになっていると思う。

 明日は稽古は無し。スタッフは花巻へ。

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『田茂神家の一族』通信

10月23日(月)

 通し稽古。

 『田茂神家の一族』は、今年の1月から3月にかけて行われた旅公演〈前半〉のために稽古し直された。そして今、旅公演〈後半〉のために再度稽古し直されている。楽曲やステージングなどにも、その都度手が入れられた。
 2015年の初演をご覧くださった方にも是非もう一度ご覧いただきたい。そう思えるような進化を遂げている。

 今日の通し稽古の様子では、上演時間は約1時間50分。これに短いカーテン・コールがプラスされるが、全体でも1時間55分は超えないあたりに落ち着くだろう。
 ただし、途中休憩は無いので、お手洗いなどのご用は開演前にお済ませくださいますように。

 そしてもうひとつ。
 開演前の場内やロビーでは、登場人物が何やら仕事をしている姿などをご覧いただくことができるはずである。お時間に余裕のある方は、少し早目にご来場されることをお勧めいたします。

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『田茂神家の一族』通信

10月21日(土)

 今日も立ち稽古。

 区切るブロックを昨日より長めにして、流れも重視して稽古。ラストまでひと通りあたった後、中盤からラストまでを通す。
 今日も色々な場面で発見があった。発見すること自体がまず嬉しく、それらをひとつずつクリアして行くのも楽しい。“みんなで芝居を作っている”と言う実感がある。

 ところで、この『田茂神家の一族』であるが、佐藤B作さんによれば今回のツアーが“ファイナル”になると言うことである。
 そのファイナル・ツアーの最終地=東京/紀伊國屋ホールのチケットが明日発売となる(詳細はこちら)。

 東京公演は僅か4ステージである。どうぞお見逃しのありませんように。

 明日は稽古OFF。明後日はいよいよ通し稽古。

 ……だが、台風21号の行方が気がかり。

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『田茂神家の一族』通信

10月20日(金)

 立ち稽古。

 幕開きからラスト・シーンまで、幾つかのブロックに区切って、まず思い出し。
 と同時に、改善すべきポイントに手を入れる。特に物語の中盤からラストに向けてを大きく調整。これにはとても手応えを感じた。

 今だから白状するが、『田茂神家の一族』の初演は台本の完成が稽古開始ギリギリになって、私自身は準備不足のまま稽古初日を迎えた。そのせいか、今回改めてこの作品と向き合っていると、様々な個所に発見……と言うか、見落としがあるように感じられた。
 再演は、それらを改善する千載一遇のチャンスである。上でも記したように、今日の調整で「若干中だるみ」と思われていたシークェンスが劇的に生まれ変わった。

 新生『田茂神家の一族』にどうぞご期待ください。

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『田茂神家の一族』通信

10月19日(木)

 田茂神家の一族の稽古へ。

 三谷幸喜/作のコメディ『田茂神家の一族』は、佐藤B作さん率いる劇団東京ヴォードヴィルショーの第71回公演である。2015年3月に初演され、今年、一部のキャストを入れ替えて再演となった。
 1月から3月にかけて埼玉・所沢を皮切りに前半の旅公演が行われ、そして今月27日の岩手・花巻から後半の旅公演が始まる。その思い出し稽古である。最終公演地は12月25日~28日の東京・新宿/紀伊國屋ホールである。

 旅を再開するにあたって2カ所ほど手を入れることにした。
 1カ所は台詞を一部カットして芝居の運びを変える。もう1カ所はラストシーンの音楽を新曲と差し替える。それに伴いラスト・シーンのステージングも新たにやり直すことになる。音楽は園田容子さん(生演奏です!)、振付・ステージングは吉本由美さんである。

 今日はキャスト全員で、改めて読み合わせ。前半の旅を経験して、私の知っている『田茂神家の一族』より遥かに面白くなっている。と同時に、幾つかの改善点も発見した。明日からの立ち稽古の中で、それらをひとつずつ潰して行きたい。

 今日から1週間ほどの短い〈通信〉ではあるが、どうぞよろしくお付き合いくださいませ。

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アニー クリスマスコンサート 2017

  『アニー クリスマスコンサート 2017』の開催が告知されている。

 今年は12月22日(金)と23日(土)の2日間。会場は東京・初台の新国立劇場 中劇場である。

 詳細はこちらからどうぞ。

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小峰リリーさん

 衣裳デザイナーの小峰リリーさんが亡くなった。

 来春に再演される『ジキル&ハイド』も『ラ・カージュ・オ・フォール~籠の中の道化たち~』も、衣裳デザインはリリーさんであった。

 リリーさんと初めてご一緒したのが2001年初演の『ジキル&ハイド』で、このヴァージョンは2003年、2005年、2007年と再演を重ねた。新演出となった『ジキル&ハイド』も衣裳デザインは引き続きリリーさんで、2012年の初演以来、来年で3演目となる。

 東宝版の『ミー&マイガール』もリリーさんのデザインで、こちらも2003年、2006年、2009年と繰り返し上演された。
 他にも『レベッカ』『シラノ』などのミュージカル、佐久間良子さんがタイトルロールを演じた『好色一代女』、米倉涼子さんがヒロイン=スカーレット・オハラを演じた帝劇開場100周年記念公演『風と共に去りぬ』などでリリーさんとご一緒した。

 リリーさんのデザインは端正でありながら遊び心に満ちていた。リリーさんは、私がどんなに無茶な提案をしても、いつもニコニコと「やってみましょう」とおっしゃった。

 リリーさんと私が『ラ・カージュ・オ・フォール』に参加したのは2008年からであった。以来2012年、2015年と再演を重ねて、来春で4演目であった。

 さようなら。リリーさん。

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『アニー』通信 2017年大千穐楽 そして2018年

9月3日(日)

 2017年の『アニー』が長野県上田のサントミューゼ大ホールで大千穐楽を迎えた。

 北陸新幹線上田駅から徒歩で約7分のサントミューゼは、大小のホールに様々な練習スタジオ、そして美術館まで併設された複合文化施設である。
 開館してまだ3年ほどだと言うサントミューゼは、広々とした敷地にそれぞれの施設が余裕をもって配置されていて、表(客席ホワイエなど)も裏(楽屋周りなど)も外光がふんだんに入る、とても気持ちの良い施設である。

 ここを設計されたのは、つい先月惜しくも他界された柳澤孝彦さんである。
 柳澤さんの代表作のひとつに、青山劇場無き後、『アニー』東京公演の会場となっている新国立劇場がある。そして、サントミューゼには空間造形やマテリアルなど、新国立劇場を連想させる部分が少なくない。今年の『アニー』は、柳澤さんの手がけた劇場で始まり、そして幕を閉じた。

 大千穐楽の今日も2回公演であった。午前の部は今まで一番早い10時30分の開演、午後の部も一番早い15時開演であった。
 午前は百花アニー&貴空モリーの楽で、午後は里桜アニー&花奈モリー、そして全キャストの楽であった。午後のカーテン・コールには、一足先に楽を迎えた百花&貴空も登場し、満席のお客様からは立ち上がっての拍手をいただいた。

 カーテン・コールではウォーバックス役の藤本さんの進行で、リリー=山本さん、ルースター=青柳さん、グレース=彩乃さん、ハニガン=マルシアさん、子ども代表でダフィ=宍野さん、そして藤本さんがご挨拶。いつまでも来なければいいと思っていた時間がついにやって来て、2017年の『アニー』は全公演を終了した。

 キャスト、スタッフ、オーケストラ、そしてすべての公演関係者の皆さん、お疲れ様でした。ご来場、ご声援くださった皆さん、心より御礼申し上げます。

 これで2017年の『アニー』通信はおしまいである。ご愛読ありがとうございました。
 そして、2018年の『アニー』に向けて、アニーと孤児たちのオーディション情報が発表されている(詳細はこちらからどうぞ)。

 ミュージカル『アニー』を末永くよろしくお願いいたします。

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『アニー』通信/2017夏 名古屋初日

8月25日(金)

 名古屋公演初日。

 名古屋も初日から2回公演で、午前の部が11時開演、午後の部が15時30分開演である。
 会場の愛知県芸術劇場大ホールは、本格的なオペラの上演を想定した設備を備えている。そのため、オーケストラ・ピットも今までの会場に比べて格段に広い。通常のピットが新幹線の普通席程度の人口密度だとすると、ここはグランクラスか、それ以上である。
 そして、音の響きがまた良い。オーケストラのメンバーもおっしゃっていたが、この会場の響きはひときわ豪華でリッチである。

 ダブル・キャストは、午前が“里桜アニー&花奈モリー”で、午後が“百花アニー&貴空モリー”である。共演する“チーム・バケツ”の面々も、すでに仙台を経験済みだからか、いい感じに落ち着いている。
 最年長孤児のダフィを演じる宍野凛々子さんだけは、相変わらず「緊張する」と呟いていたが。

 さて。

 名古屋公演は27日(日)まで。残りはあと2日である。どうぞお見逃しなく!

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『アニー』通信/2017夏

8月24日(木)

 名古屋に来ている。愛知県芸術劇場大ホールである。

 仙台に続いて大きな会場である。座席数は仙台より更に多く2500席に及ぶ。舞台の高さや奥行きもであるが、何よりも客席の空間が大きい。今年の『アニー』の中で最大の会場である。
 それにしても暑い。日中の気温は、私が温度計を見た時は36℃を指していた。私たちの仕事は建物の中なので空調も効いているしまだよいのだが、表を歩き回る皆さんには堪えただろう。

 今日は、ちょっとした瞬間にトーマス・ミーハンさんのことを考えた。
 照明チームが明かりの調整しているのを眺めている時だったり、サウンド・チェックでオーケストラがワルツを演奏しているのを聞いている時だったり、舞台のセッティングが整うのを待っている時だったり……。
 しんみりとしたのでも、感情が高ぶったのでもなくて、ただミーハンさんのことが思い浮かんだ。お目に掛かったことは一度もないのであるが。

 さて。

 明日は名古屋公演初日。ミーハンさんに観に来てもらえたら嬉しい。その節は『ヤング・フランケンシュタイン』ではなく『アニー』へどうぞ。

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