『アニー』通信 2017年大千穐楽 そして2018年

9月3日(日)

 2017年の『アニー』が長野県上田のサントミューゼ大ホールで大千穐楽を迎えた。

 北陸新幹線上田駅から徒歩で約7分のサントミューゼは、大小のホールに様々な練習スタジオ、そして美術館まで併設された複合文化施設である。
 開館してまだ3年ほどだと言うサントミューゼは、広々とした敷地にそれぞれの施設が余裕をもって配置されていて、表(客席ホワイエなど)も裏(楽屋周りなど)も外光がふんだんに入る、とても気持ちの良い施設である。

 ここを設計されたのは、つい先月惜しくも他界された柳澤孝彦さんである。
 柳澤さんの代表作のひとつに、青山劇場無き後、『アニー』東京公演の会場となっている新国立劇場がある。そして、サントミューゼには空間造形やマテリアルなど、新国立劇場を連想させる部分が少なくない。今年の『アニー』は、柳澤さんの手がけた劇場で始まり、そして幕を閉じた。

 大千穐楽の今日も2回公演であった。午前の部は今まで一番早い10時30分の開演、午後の部も一番早い15時開演であった。
 午前は百花アニー&貴空モリーの楽で、午後は里桜アニー&花奈モリー、そして全キャストの楽であった。午後のカーテン・コールには、一足先に楽を迎えた百花&貴空も登場し、満席のお客様からは立ち上がっての拍手をいただいた。

 カーテン・コールではウォーバックス役の藤本さんの進行で、リリー=山本さん、ルースター=青柳さん、グレース=彩乃さん、ハニガン=マルシアさん、子ども代表でダフィ=宍野さん、そして藤本さんがご挨拶。いつまでも来なければいいと思っていた時間がついにやって来て、2017年の『アニー』は全公演を終了した。

 キャスト、スタッフ、オーケストラ、そしてすべての公演関係者の皆さん、お疲れ様でした。ご来場、ご声援くださった皆さん、心より御礼申し上げます。

 これで2017年の『アニー』通信はおしまいである。ご愛読ありがとうございました。
 そして、2018年の『アニー』に向けて、アニーと孤児たちのオーディション情報が発表されている(詳細はこちらからどうぞ)。

 ミュージカル『アニー』を末永くよろしくお願いいたします。

| | コメント (0)

『アニー』通信/2017夏 名古屋初日

8月25日(金)

 名古屋公演初日。

 名古屋も初日から2回公演で、午前の部が11時開演、午後の部が15時30分開演である。
 会場の愛知県芸術劇場大ホールは、本格的なオペラの上演を想定した設備を備えている。そのため、オーケストラ・ピットも今までの会場に比べて格段に広い。通常のピットが新幹線の普通席程度の人口密度だとすると、ここはグランクラスか、それ以上である。
 そして、音の響きがまた良い。オーケストラのメンバーもおっしゃっていたが、この会場の響きはひときわ豪華でリッチである。

 ダブル・キャストは、午前が“里桜アニー&花奈モリー”で、午後が“百花アニー&貴空モリー”である。共演する“チーム・バケツ”の面々も、すでに仙台を経験済みだからか、いい感じに落ち着いている。
 最年長孤児のダフィを演じる宍野凛々子さんだけは、相変わらず「緊張する」と呟いていたが。

 さて。

 名古屋公演は27日(日)まで。残りはあと2日である。どうぞお見逃しなく!

| | コメント (0)

『アニー』通信/2017夏

8月24日(木)

 名古屋に来ている。愛知県芸術劇場大ホールである。

 仙台に続いて大きな会場である。座席数は仙台より更に多く2500席に及ぶ。舞台の高さや奥行きもであるが、何よりも客席の空間が大きい。今年の『アニー』の中で最大の会場である。
 それにしても暑い。日中の気温は、私が温度計を見た時は36℃を指していた。私たちの仕事は建物の中なので空調も効いているしまだよいのだが、表を歩き回る皆さんには堪えただろう。

 今日は、ちょっとした瞬間にトーマス・ミーハンさんのことを考えた。
 照明チームが明かりの調整しているのを眺めている時だったり、サウンド・チェックでオーケストラがワルツを演奏しているのを聞いている時だったり、舞台のセッティングが整うのを待っている時だったり……。
 しんみりとしたのでも、感情が高ぶったのでもなくて、ただミーハンさんのことが思い浮かんだ。お目に掛かったことは一度もないのであるが。

 さて。

 明日は名古屋公演初日。ミーハンさんに観に来てもらえたら嬉しい。その節は『ヤング・フランケンシュタイン』ではなく『アニー』へどうぞ。

| | コメント (1)

トーマス・ミーハンさん

 トーマス・ミーハンさんが亡くなった。

 現在、夏のツアーの真っ最中であるミュージカル『アニー』。その脚本を書かれたのがミーハンさんである。
 ミーハンさんはトニー賞のベスト・ミュージカル脚本賞に3度輝いている。『プロデューサーズ』(2001年/メル・ブルックスと共作)、『ヘアスプレー』(2003年/マーク・オドネルと共作)、そして『アニー』(1977年)である。『アニー』はミーハンさんのブロードウェイ・デビュー作であった。

 私は昨年、ミーハンさんの脚本に基づく『ヘアスプレーJr.』を演出させていただいた。そして今年は『アニー』である。
 ミーハンさんが脚本に参加したメル・ブルックス主演のコメディ映画『メル・ブルックスの大脱走』(1983年)や『スペースボール』(1987年)も、封切り時に映画館で見て強く印象に残っている。現在東京で公演中のミュージカル『ヤング・フランケンシュタイン』の脚本もミーハンさんである(これもメル・ブルックスと共作)。

 今年、『アニー』をリニューアルするにあたって私が立てた目標は「ミーハンさんの脚本に立ち返ること」であった。

 ミーハンさん、ミュージカル版の『アニー』を生み出してくださって本当にありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。

| | コメント (0)

『アニー』通信/2017夏 仙台初日

8月19日(土)

 仙台公演初日。

 大阪同様、仙台も初日からいきなり2回公演である。
 ダブル・キャストは、11時の回は“里桜アニー&花奈モリー”、15時30分の回は”“百花アニー&貴空モリー”で、後者は“チーム・バケツ”の孤児たち&ダンス・キッズとは初顔合わせ。レアな組み合わせなのである(稽古場ではこの組み合わせでも稽古しているが)。

 シアター・ドラマシティから一転、東京エレクトロンホール宮城はキャパシティ1500を超える大きな会場である。落成から既に50年以上経つ由緒正しいホールであるが、ここはオーケストラと客席との一体感が素晴らしい。
 オーケストラ・ピットのフェンスが他のホールや劇場と比べると思いのほか低く、演奏中のミュージシャンの様子が手に取るように分かる。そして、ホール自体の響きも美しい。つまり、このホールは視覚と聴覚の両方で、観客を音楽と一体化させてくれるのである。

 その一体感のお蔭もあるであろう。カーテン・コールの後の、オーケストラによるエグズィット・ミュージックの演奏後にいただいた拍手が一際大きく感じられた。ご来場くださった皆さん、ご声援ありがとうございました。

 さて。

 仙台公演を終えると、残すは名古屋と上田の2か所である。9月3日(日)の大千穐楽まで、カンパニーの皆さん、どうぞ良い旅を。

| | コメント (0)

『アニー』通信/2017夏

8月18日(金)

 仙台に来ている。昨夏も『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』でお世話になった東京エレクトロンホール宮城である。

 仙台公演から最終地である上田公演まで、孤児たち/ダンス・キッズとして出演するのは“チーム・バケツ”である。アニーと最年少の孤児=モリ―の2人がダブル・キャストになっているのは大阪公演と同様である。

 仙台から先、スタッフの持ち時間は更に少なくなる。が、スタッフの皆さんはその限られた時間を大変効率よく使って、極めて短時間の内に舞台稽古に入れる状況を整えてくださった。
 舞台稽古自体も限られた時間の中で手際よく進行。無事にメニューを消化し終えた。

 さて。

 明日は仙台公演初日。午前の部が11時開演、午後の部が15時30分開演なのは大阪と同じである。

 仙台公演は明日(19日)と明後日(20日)の2日間限り。どうぞお見逃しなく!

| | コメント (0)

『アニー』通信/2017夏 大阪初日

8月10日(木)

 ミュージカル『アニー』の夏のツアーが開幕した。

 初日からいきなり2回公演で、11時の回は“百花アニー&貴空モリー”、15時30分の回は“里桜アニー&花奈モリー”の出演であった。2人以外の孤児たちとダンス・キッズは、昨日も記した通り“チーム・モップ”のみんなである。

 シアター・ドラマシティでの『アニー』は、新国立劇場中劇場の壮大な空間とは趣が異なりアットホームな感じである。東京、大阪、どちらの『アニー』も甲乙つけ難く、どちらも捨て難い。
 そして大勢のお客様が大阪でもご来場くださった。どちらの回も客席最後尾に座らせていただいたのだが、お客様はとても真摯にご覧いただいているように感じられて、嬉しかった。

 アニーとモリ―の2人は、ツアーの最後(上田公演)までダブル・キャストで出演する。が、2人以外の“チーム・モップ”のみんなは大阪公演まででお別れである。仙台以降、ツアーの後半は最終地の上田まで“チーム・バケツ”のみんなが登場することになる。

 モップのみんな、どうか素敵な千穐楽をお迎えください。

 さて。

 大阪公演は8月15日(火)までである。どうぞお見逃しなく。

| | コメント (0)

『アニー』通信/2017夏

8月9日(水)

 大阪に来ている。梅田芸術劇場シアター・ドラマシティである。

 大阪公演で孤児たち/ダンス・キッズとして出演するのは“チーム・モップ”である。アニーと最年少の孤児=モリ―の2人は、東京公演同様にダブル・キャストとなっている。

 今日は午前中から舞台稽古。新国立劇場中劇場とは物理的に条件が異なっている部分を中心に、登退場やシーン・チェンジ、裏導線などを確認。確認の後は夕方よりゲネプロ(通し舞台稽古)。
 ゲネプロ終了後、キャストの皆さんには駄目出し。舞台ではゲネプロで上手く行かなかった幾つかのシーン・チェンジを再整理。

 さて。

 明日は大阪公演初日。昼の部(というか午前の部)は11時開演、夜(というより午後)は15時30分開演である。

 一回り成長したアニーと子供たち、そしてカンパニーに、どうぞ会いにいらしてください。

| | コメント (0)

『アニー』通信/2017夏

8月5日(土)

 チーム・バケツで通し稽古。

 ……の前に、ラスト・シーンのステージングを微調整。喉に刺さっていた魚の小骨が取れたような気分。そしてその後、通し稽古。

 今日は特に1幕の出来が良かったように思う。
 新鮮で、自然で、丁寧で、なのにスピーディで、笑い所もばっちり。ミュージカル・コメディのお手本のような出来であった。

 通しの後は稽古場最後の駄目出し。これで稽古場での作業は全て終了した。

 スタッフの皆さんは明日から大阪である。シアター・ドラマシティでの作業は明後日の朝イチから始まる。

| | コメント (1)

『アニー』通信/2017夏

8月4日(金)

 チーム・モップで通し稽古。

 これまで細かい調整や組替え稽古などを重ねて来たが、いよいよ“通し”である。
 7月29日のブログでも記したが、ツアー公演と東京公演とで演出は変わらない(劇場条件の違いに起因する調整は行われている)。が、芝居の運びをより丁寧に、クリアにするようには心掛けた。
 何よりキャストの皆さんの「もっと良くしたい」と言う思いが熱く、とても良い感じに仕上がって来たと思う。そして、子供たちの場面。我々が指示を出していない部分が何か所も深まっている。その意欲と創意工夫に拍手を送りたい。

 さて。

 明日は稽古場最終日。

 ブロードウェイ・ミュージカル『アニー』。2017年夏のツアーは大阪/梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて8月10日(木)開幕です。

| | コメント (0)

『アニー』通信/2017夏

8月3日(木)

 「TWICE」と言う名前の“K-POPのガールズ・グループ”をご存じだろうか? では、彼女たちのヒット曲「TT」は?

 どうやら子供たちの間で流行っているらしく、振り付きで、ものすごい勢いで(しかも集団で)、稽古の合間などに歌い踊っているのを良く見る。あまりに熱中しているので聞いてみたら、「TWICE」の「TT」なのだと言う。教えてもらって私は初めて知った。

 稽古開始から1週間ほど経って、子供たちが「TT」に興じる姿を以前ほどは見かけなくなった。もう流行りではないのだろうか? 今の子供たちはそんなに飽きっぽいのか? そもそも流行りでも何でもなかったのだろうか……?

 子供たちの“おやつ”に目を移すと、お気に入りは相変わらず「生ハム」と「カニかま」のようである。これは春の稽古の時もそうであったから、一過性のブームではなさそうである。

 大勢の子供たちと接していると、普段の生活では視界に入って来ない色々なことが目に入る。

 これは結構面白い。

| | コメント (0)

『アニー』通信/2017夏

8月2日(水)

 何日か稽古を重ねてみて段々分かって来たのだが、『アニー』の稽古場には2種類の俳優さんがいらして、ひとつは「芝居の運びやミュージカル・ナンバーの振り、立ち位置など、舞台上の約束事に関して細部にわたって記憶している人」で、もうひとつは「それほど記憶していない人」である。

 前者の人たちには当然ながら何の問題もない。後者の人たちはちょっと厄介で、彼ら、彼女たちは平然と、堂々と、約束と全然違うことをするので、正しいことをやっていた人たちが「いま自分は間違ったかもしれない」と疑心暗鬼に陥るのである。
 そもそも「自分が忘れている」自覚がないので堂々としているのは理にかなってはいるのだが、その分罪は重い。

 後者の代表的な人は誰か……はご想像にお任せするが、これは大人も子供も区別なく存在しているようである。いや、そもそも俳優さんだけの症状ではないのかも知れない。

 これは几帳面とか生真面目とか、性格に起因することなのだろうか。

 それとも歳のせい?

| | コメント (0)

『アニー』通信/2017夏

8月1日(火)

 東京公演の千穐楽からの二カ月半ほどの間に、子供たちの何人かは目に見えて身長が伸びた。一方、ほとんど身長が変わらなかった子供もいるので、子供たちが並んだ時の見え方が以前とはちょっと違って何だか新鮮である。大人たちは何も変わっていないのに。

 アニーと仲良しになる野良犬の“サンディ”を演じているのは、オールドイングリッシュ・シープドッグのオズとモンローである。

 オズは7歳なのでもう十分大人であるが、モンローはまだ2歳。育ち盛りである。
 2人(2匹?)が並ぶと、東京公演の時は体格にはっきりと差があった(オズの方が大きい)のだが、この二カ月半でモンローも随分と成長した。並べばまだオズの方が大きいが、その差はずいぶんと縮まった。夏のツアーが終わる頃には追い付いて(或いは追い抜いて)いるかも知れない。

 私たちは何も変わらないのに。

| | コメント (0)

『アニー』通信/2017夏

7月31日(月)

 『アニー』では、主人公アニーのほか、孤児たち、そしてダンス・キッズたちがダブル・キャストになっていることはご承知の通りである。
 ダブル・キャストは、それぞれ“チーム・バケツ”、“チーム・モップ”と呼ばれていることもご承知の通り。アニーを野村里桜さんが演じているチームが“バケツ”で、会百花さんが演じているチームが“モップ”である。

 東京公演では、チーム・バケツとチーム・モップは交互に、交代交代で舞台を務めていた。これが夏のツアーではそうではなくなる。
 アニーと孤児のモリーは東京公演と同様に交互出演なのだが、モリー以外の孤児とダンス・キッズたちは、公演地によって登場するチームが“バケツ”か“モップ”のどちらかに決まっているのである(つまりシングル・キャスト)。
 東京公演では「バケツはバケツ」「モップはモップ」で両者が交わることは一切無かったのだが、夏のツアーでは「東京では見ることのできなかった子供たちの組み合わせ」がある、と言うことでもある。

 と言うワケで、この稽古では「東京公演ではやっていない組み合わせ」での稽古もやっておくことになる。

 子供たちの新鮮な顔合わせも楽しみにしていただければ幸いである。

| | コメント (0)

『アニー』通信/2017夏

7月30日(日)

 昨日、今日はダンス・ナンバーを中心におさらいをしている。

 2幕2場で歌い踊られる孤児たちのナンバー“Fully Dressed(children)”。アニーが出演するラジオ番組を聴取しながら、「自分たちも(ラジオで歌っているボイラン・シスターズみたいに)お洒落をしたい」と盛り上がるキュートなナンバーである。

 孤児たちのダンス・ナンバーの中では、時間にして2分ほどのこのナンバーが一番難易度が高い。今日は振りのおさらいだけにとどまらず、タイミングやニュアンスの精度を一段階引き上げるべく、苦手な個所や難易度の高い部分を何度も何度も繰り返し稽古。更に、振付の広崎うらんさんから子供たちに“宿題”も出された。

 『アニー』は、稽古開始からツアーが終わるまで半年に及ぶ長期間の公演である。歌や踊り、そして演技が惰性に陥らないように、キャストひとりひとりのモチベーションを可能な限り高いところで維持できるようにしたい。
 そのためにも、東京公演の後、少し間が空いてからこうしておさらい期間があるのは、(昨日も記した通り)とてもありがたいことなのである。

| | コメント (0)

『アニー』通信/2017夏

7月29日(土)

 夏のツアー公演でも、演出は東京公演と変わらない。が、劇場条件が新国立劇場中劇場とそれ以外の劇場とでは大きく異なるので、その部分の調整が行われることになる。

 東京公演の千穐楽からまだ3カ月も経っていないのだが、一同(私を含めて)思いの外、いろんなことを忘れている。
 まず行われた歌稽古では、歌う場所であったり歌の約束事であったり……が忘れ去られ、誰の歌声も聞こえない瞬間があったりもした。ダンス・ナンバーのおさらいでも、小道具の扱いであったり動線であったり、振りそのものであったり……が忘却の彼方へ行ってしまわれた。

 そんな様子の稽古場ではあるが、このタイミングで一度初心に返る機会が与えられるのは実にありがたい。物語の中でお客様に伝えなければならないことを今一度認識することで、ツアー公演のクォリティは大きく上がるはずである。

 それにしても……

 3カ月も経っていないのに……なあ(特に私)。

| | コメント (0)

『アニー』通信/2017夏

7月28日(金)

 ブロードウェイ・ミュージカル『アニー』の、夏のツアーのための稽古が始まっている。

 今年、16年ぶりにリニューアルした日本版『アニー』。東京公演は、去る4月22日から5月8日まで、新国立劇場中劇場で行われた。
 毎年ゴールデン・ウィークの時期に行われる東京公演の後は(これも毎年恒例となっている)夏のツアー公演である。今年のツアーは、8月10日の大阪/シアター・ドラマシティから始まる(ツアー公演の詳細はこちらからどうぞ)。

 楽しみにしてくださっている皆さん、もう少しお待ちくださいませ。

| | コメント (0)

中嶋しゅうさん

 中嶋しゅうさんの訃報に接し当惑している。

 しゅうさんとは2012年の『ジキル&ハイド』でご一緒した。しゅうさんの知的で明晰なセリフ、リアルで的確な演技、ユーモア、温かさ……。稽古場や舞台での色々なことが思い出される。

 どうぞ安らかにお休みください。

| | コメント (0)

『ドッグファイト』再演!

 ミュージカル『ドッグファイト』の再演が発表された。

 『ドッグファイト』は2012年にオフ・ブロードウェイのセカンド・ステージ・シアターで上演されたミュージカルで、日本では2015年の12月から2016年の1月にかけて、大阪、東京、愛知で上演された。
 1991年のアメリカ映画“Dogfight”(日本では劇場未公開。ビデオ発売時の邦題は『恋のドッグファイト』)を原作としていて、作曲・作詞は、今年のトニー賞でベスト・ミュージカル・スコアを獲得したばかりのベンジ・パセック&ジャスティン・ポールである。

 公式ページへはこちらからどうぞ。

| | コメント (2)

速報! 『ジキル&ハイド』も帰ってくる!

 ブロードウェイ・ミュージカル『ジキルハイド』の再演が発表された(第一報はこちらから)。

 2年ぶりの再演であるが、大幅に入れ替わったキャストの顔触れにご注目いただきたい。
 上演は2018年の3月、東京・有楽町の東京国際フォーラム ホールCにて、である。

 どうぞお楽しみに!

| | コメント (1)

『アニー』東京千穐楽

5月8日(月)

 ブロードウェイ・ミュージカル『アニー』の東京公演が千穐楽を迎えた。

 ご来場くださった皆さん、ありがとうございました。キャスト、オーケストラ、スタッフをはじめとする関係者の皆さん、お疲れ様でした。

 16年ぶりにリニューアルされた『アニー』は、幸いなことに多くのお客様にご観劇いただいて、チケットが入手困難となる回もあった。ご観劇いただけなかった皆さんにはお詫びの申し上げようもないが、多くのお客様にご覧いただいたことは、この仕事を続けている中で何よりも嬉しいことである。

 この後『アニー』は少しのお休みを頂いて、夏休みの大阪、仙台、名古屋、上田に参ります。東京公演同様に沢山のお客様にご覧いただけたら嬉しいです。

 夏休みは『アニー』

| | コメント (0)

『アニー』通信 チーム・モップ初日!

4月23日(日)

 チーム・モップの初日。

 昨日、“チーム・モップのゲネプロ”と“チーム・バケツの初日”の“実質2回公演”をこなしているので、舞台裏はある程度落ち着いている。
 モップの子供たちも落ち着いているだろう……と思ったら、どうやらそうでもないらしい。開演直前のスタンバイ場所では「オーディションの結果発表の時よりドキドキする!」みたいな声が続出である。

 が、舞台上の子供たちからはそんな様子は微塵も感じられなかった。堂々とした、立派な初日ぶりであった。
 しかし、終演しても“初日を開けた感慨”に耽っている余裕は我々にはない。劇場全体が2回目の公演の準備に取り掛からなければならないのである。これは、スタッフの皆さん、オーケストラの皆さん、そしてシングル・キャストの大人の皆さんには結構ハードな公演かもしれない。

 さて。

 これで『アニー』通信はおしまいである。ご愛読ありがとうございました。
 次は『アニー』通信/夏のツアー編……になるだろう。それまでの更新は不定期です。悪しからず。

 舞台というものは「大勢の人の力」によってできている。特にミュージカルは、カンパニー全体(キャストもスタッフも。表方も裏方も)の総合力が物を言う。私たちの『アニー』も、多くの人の技術と才能と知恵と努力の結晶である。

 新生『アニー』も、今までの『アニー』同様に末永く愛されますように。

| | コメント (0)

『アニー』通信 チーム・バケツ初日!

4月22日(土)

 まず“昨日のゲネプロ”の駄目出しと確認。そしてチーム・モップのゲネプロ。スタッフ・ワーク(場面転換や照明、音響など)が洗練されてかなり良い感じに。それから初日のお祓(はら)い。お祓いを済ませて“今日のゲネプロ”の駄目出しと確認。

 あっ、という間に開場時刻=開演30分前である。ここまで来たら、もう演出家に出番はない。客席の最後列に座って、“一観客”となって全てを見届けるだけである。

 見届けた感想としては……素敵な初日だったのではないだろうか。舞台からは硬さや緊張感も伝わって来たが、それも含めて「素敵」だったと思う。『アニー』の“16年振りのリニューアル”を委ねられた者としては色々と感慨も無くはないのだが、それは明日までお預け。明日はもう1組のキャスト=チーム・モップの初日である。

 明日も「素敵」な舞台になりますように。

| | コメント (0)

『アニー』通信

4月21日(金)

 劇場5日目。

 道具調べや照明合わせやテクニカル・リハーサルや舞台稽古やまた道具調べや照明合わせや……。

 そしてゲネプロ(最終通し稽古)。

 今日はチーム・バケツのゲネプロである。
 舞台上(と舞台裏)では、稽古場の通し稽古の時と同様に、今日も色々なことが起きた。微笑ましい(爆笑、苦笑、失笑を含む)ことも起きたし、あまり笑えないようなことも起きた。が、何とかラスト・シーンまで辿り着き、幕は無事に下りた。
 それにしても、限られた持ち時間の中で、よくゲネプロまで漕ぎつけたと思う。それを支えてくださった大勢のスタッフの皆さんに、心から敬意を表したい。

 さて。

 40年前の今日、1977年4月21日は、『アニー』がブロードウェイで開幕した日である。今年は『アニー』初演から40年の記念すべき年なのである。

 明日は私たちの初日。その前にチーム・モップのゲネプロ。

| | コメント (0)

『アニー』通信〈またミニ〉

4月20日(木)

 劇場4日目。

 道具調べや照明合わせやテクニカル・リハーサルや舞台稽古やまた道具調べや照明合わせや……。

 そもそも、魔法のランプを私にください!!

| | コメント (0)

『アニー』通信〈ミニ〉

4月19日(水)

 劇場3日目。

 道具調べや照明合わせやテクニカル・リハーサルや舞台稽古やまた道具調べや照明合わせや……。

 ランプの青い魔人さま、あと2日私にください!!

| | コメント (0)

『アニー』通信

4月18日(火)

 新国立劇場 中劇場へ。

 今日も終日スタッフ・ワーク。舞台でも楽屋周りでも、大勢のスタッフが初日を目指して動いている。
 舞台の方は、まず照明のフォーカス合わせ。フォーカス合わせを終えて、道具調べ・照明合わせに入る。並行してオーケストラ・ピットのシーティング。そしてオーケストラと音響チームでサウンド・チェック。

 二村周作さんのデザインしてくださった舞台美術が素晴らしい。そしてそれが、高見和義さんの照明によって立体的、重層的に立ち上がってくる。視覚的には“全く新しい『アニー』”である。
 オーケストラの演奏も、稽古場より一段とゴージャスに聞こえている。音楽監督の佐橋俊彦さん、オーケストラの皆さん、そして山本浩一さん率いる音響チームの仕事ぶりにも拍手を送りたい。

  明日も朝から道具調べ・照明合わせの続き。そして舞台稽古。

| | コメント (0)

『アニー』通信

4月17日(月)

 東京・初台の新国立劇場へ。

 新国立劇場での仕事は『大騒動の小さな家』(2004)以来、実に13年ぶりである。その間に観劇では何度も訪れているので、“懐かしい……!”ということはないのだが。
 今日は朝から搬入、そして仕込み作業である。今日、明日はスタッフの日なので稽古は無い。

 新作の幕を開ける仕事が“時間との戦い”であることは、このブログでも再三記してきた。3月17日付の『アニー』通信でも触れている(それはこちら)。
 その“戦い”は稽古場だけの話でなく、劇場入りしてからも続く。作業の規模が大きくなり、関わる人数も増える分、より困難な戦いであるかも知れない。もし、いま「3つの願いをかなえてやる」と言われたら、迷わず「あと2日ください」と答えるだろう。

 それはともかく、舞台上部の様々な物(大道具の吊物や照明バトン、一文字幕など)の高さを決める作業=“タッバ合わせ”まで漕ぎつけて、今日の作業は終了。皆さんお疲れ様でした。

 明日は照明のフォーカス合わせからスタート。明日も長い1日になるだろう。

| | コメント (0)

『アニー』通信

4月16日(日)

 オケ付き通し稽古。今日はチーム・モップ。

 今日も面白いことはいろいろとあった。が、全体としては熱量のとても高い、良い通し稽古だったと思う。
 上演時間も、先日記した時からほぼ変わらず(それはこちら)、この先劇場で修正や変更が加えられたとしても、大きく異なることはないだろう。

 さて。

  3月10日に始まった稽古も本日で終了。明日からは新国立劇場中劇場に場所を移し、各セクションの力を集めて最後の仕上げにかかる。

 ありがたいことにチケットの売れ行きは好調な様子で、既に売り切れになった回も出ているそうだ。
 今日の時点では、夜公演の中で唯一の「18時開演」である「4月28日(金)」が“おすすめ”であるらしい(その日以外は「16時30分」か「17時」の開演)。

 プレミアムフライデーに『アニー』はいかがですか?

| | コメント (0)

『アニー』通信

4月15日(土)

 オケ付き通し稽古。今日はチーム・バケツ。

 今日の通し稽古ではいろいろと面白いことがあった。

 オケ合わせの時よりもアクティング・エリアを広く取る必要があるので、キャストもスタッフも待機するスペースが更に減った。身体を小さく折り曲げていなくてもいい場所は、もはや舞台の上にしかない。

 サンディの挙動がいつもとちょっと違った。チーム・バケツでアニーを演じる野村里桜さんが、それを上手にさばいた。

 何人かの大人のキャストの挙動もいつもとちょっと違った。

 ……いろいろと面白かった。

 通し稽古後は全体で駄目出し。そして抜き稽古。
 しっかりと時間を取って抜き稽古ができるのは今日が最後である。明日は稽古場最終日。稽古場を撤収する時刻が決まっているので、もう粘れない。

 演出家は、作品を作る時には誰よりも物語や登場人物に没入(感情移入)する必要がある。と同時に、誰よりも客観的な(俯瞰する)目を持たなければならない。
 その両方を同時にこなすことができるのが望ましいことなのだと思うが、どちらか一方だけでも生易しいことではないのに、その両立は私にはとても不可能なことに思える。

 世の演出家の皆さんはどうやっているのだろう?

| | コメント (0)

«『アニー』通信